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「端緒」の意味・正しい読み方・どういう使い方をするか

更新日:2024年01月25日

言葉の違い

「端緒」という言葉について、意味や使い方、異なる二つの読み方についてもご紹介しています。また、「端緒」と似ている意味をもつ類語表現による言い換えの例文もご紹介しています。この記事を読んで「端緒」という言葉を正しく使用しましょう。

「端緒」の意味

みなさんは「端緒」という言葉を知っていますか。「端緒」とは、「物事の始まり。いとぐち。手がかり。」という意味を持つ言葉です。今回はこの「端緒」という言葉について、意味や使い方、正しい読み方についてもご説明していきます。

意味の由来

それでは、「端緒」という言葉の意味の由来はどこにあるのでしょうか。漢字の成り立ちから意味の由来を探っていきます。 「端緒」の「端」という字は、「はし」という意味を持つイメージが強い方が多いでしょうが実は、「物事の初めの部分。いとぐち。きっかけ。」という意味も持っています。 また、「端緒」の「緒」という文字にも、「物事の糸口。はじめ。」という意味があります。 同じ意味を持つ二つの漢字が合わさることで、「端緒」が「物事の始まり」や「いとぐち」という意味を持つようになったと考えられます。

「端緒」の正しい読み方

「端緒」を辞書で引くと読み方が二つ出てきますが、いったいどちらが正しいのでしょうか。続いては、「端緒」の読み方についてご説明していきます。

たんしょ

「端緒」は正しく読むと「たんしょ」と読みます。こちらは辞書に載っている正しい読み方となります。「端緒」は「たんしょ」と読むと覚えるようにしましょう。

たんちょ

辞書で「端緒」の意味を調べると、「慣用読み」として「たんちょ」という読み方が載っていますが、こちらは本来間違っている読み方になります。

慣用読みとはどういう意味か

「たんちょ」は「端緒」の慣用読みであるとご説明しましたが、そもそも「慣用読み」とは何なのでしょうか。 「慣用読み」とは、本来は間違っている読み方でありながら、広く一般的に用いられ続けることで、定着してしまった読み方を言います。例えば、「出生」は正しくは「しゅっしょう」と読むのですが、「しゅっせい」という読みが定着していたり、「早急」は正しくは「さっきゅう」と読みますが、「そうきゅう」という読み方も定着しています。 正しい読み方だと信じて使用していた読み方が、調べてみたら実は「慣用読み」だったという事も少なくありません。

「情緒」の正しい読み方はどちらか

「端緒」と同じ「緒」という漢字が使用されており、読み方に迷ってしまう言葉の一つに「情緒」という漢字があります。皆さんはどのような読み方をしていますか。 「情緒」の本来の読み方は、お察しのことと存じますが、実は「じょうしょ」でした。現在一般的に使用されている、「じょうちょ」という読みが慣用読みとなります。しかし、現在においては「じょうちょ」という読みが一般的に広く知られ、パソコンやスマートフォンで変換する際にも「じょうちょ」と打たなければ変換ができないほどになっています。 「慣用読み」とは、本来間違っている読み方なのですが、一般的に使用され続けることで、間違いではないとみなされるようになってきているため、注意が必要です。

慣用読みは必ずしも間違いとは言えない

現代においては、「慣用読み」は必ずしも間違いとは言えません。「重複」は「じゅうふく」とも「ちょうふく」とも読みますし、「世論」は「よろん」とも「せろん」とも読みます。下手に「それは間違った読み方ですよ」と指摘してしまうと、「この人は慣用読みも知らないのか」と思われてしまい、恥をかいてしまう可能性があります。 「情緒」のように、「慣用読み」の方が正しい読み方よりも一般的になっている場合もありますので、安易に漢字の読み方を「正しい」「間違い」と判断しない方がよいでしょう。気になる方は「慣用読み」の漢字についてもぜひ調べてみてください。

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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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