「異動」の意味｜「移動」との違い・人事異動の例8コ

2つ目の「転勤」は、働く場所が変わることをいいます。例えば、同地域内の支店から支社という異動もあれば、他地域の支社から他地域の支社という異動もあります。 「転勤」は勤務地が変わるため、通勤方法が変わります。また、内容によっては住まいを変えなければならない転勤もあります。この場合は、家族はどうするのかなど、会社の業務以外の部分でも悩まされる部分があります。

続いて「出向」とは、「でむくこと。命令で、ある所へでかけること。命令で、他の会社や役所の仕事につくこと」という意味を持ちます。「子会社へ出向する」といった使い方をします。 出向は本来良くない意味で使われることが多いです。今の会社でやりたかったことをさせてもらえず、命令のもと他の会社へ出向かなければならないからです。 しかし、一定期間務め、成果が認められれば、出向が解除されることもあります。

「転籍」は自分の会社での籍を変えることをいいます。「転籍」という言葉はよく「出向」と比較されます。 「出向」は出向元の社員として、他会社での勤務になりますが、「転籍」の場合、他会社への社員となることをいいます。つまり、もともといた会社を退職して、他会社へ入社する事を言います。 こうなった場合、もともといた会社に戻れることはなく、転職しない限り、転籍先の会社へ勤め続けることになります。

部署異動や勤務地の異動だけでなく、昇進や昇格、昇任のことも異動といいます。「昇任、昇格、昇任」は役職が上がることを意味します。 役職が上がることで、立場も変わるため、仕事内容も変わります。役職が上がれば上がるほど、抱える仕事や管理する部下の数も増え、責任も重大になります。 そのような責任を与えられるということは、会社から大きな期待をされているということです。覚悟を持って、異動するようにしましょう。

「降職、降格、降任」は役職が下がることを意味します。前述した「昇進、昇格、承認」の反対の意味です。 プロジェクトの失敗や職務怠慢、業績悪化などの何らかの理由により、役職が下がることを意味します。この辞令を受けると落ち込むことでしょう。 以前に戻った気持ちで、もう一度気持ちをリセットして会社へ貢献できるように努力しましょう。再び会社にとって欠かせない人物であると判断されれば、役職も上がることでしょう。

意外なように思われがちですが、「採用」も「異動」の一種です。会社にとって、何の役割もなかった人が、役割を得ることになるので同じくくりで考えられます。 採用されるということは、会社にとって新しい発想やアイデアを吹き込んでくれるという期待が込められています。自分が会社のために何ができるのか、しっかり考えましょう。

「採用」と同じく、「退職」も異動の一種です。会社の社員だった人が、いなくなるということは、会社にとって席が一つ空くということです。 退職する際は、なるべく会社の迷惑にならないよう、しっかりとした引き継ぎを行いましょう。

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人事異動の大きな目的は、会社を良くするためということです。 会社を形成しているものは、「人」です。人が変われば、会社も変わります。会社を改変したければ、人を異動する必要が出てきます。 すべては会社のために、動かされていることを理解しましょう。そして新しく配置された場所で、自分が会社のために何ができるのか考えましょう。

会社の経営陣にとって、会社を改変していく上で、人事異動は欠かせないことです。しかし、その辞令を受けた人全員が納得することはなかなかありません。 そのために、人事異動ではトラブルも起きやすいです。そんなとき、トラブルが起きないようにしたいと思う方は多いのではないでしょうか。そのような方に一冊です。 「トラブルを未然に防ぐ！人事異動の進め方」ぜひ読んでみてください。