IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

引用の意味と使い方・参照/出店/抜粋/転載との使い分け

更新日:2024年06月20日

言葉の意味・例文

引用には、参照・出典・抜粋・転載という方法があり、それぞれ意味合いや使い方も違います。ビジネスで使う、参照・出典・抜粋・転載は著作権に触れることもあり、危険を含むことが。ニュアンスの違いによっては引用の意味合いも変わってきます。正しい使い方で活躍しましょう。

著作権法の引用の要件を満たすこと

常日頃ホームページを見ていると、最下部に小さな丸の中に「C」が入っている表示が会社名やサイト名についていることがあります。他にも販売店で購入する際、タグについていることもありますが、この記号は「コピーライト」と呼ばれ、著作権という意味です。 コピーライトとは、企業や個人が思想・感情を創作を表現したものであり、財産的な権利があるという表示です。文献・商品・言語・絵画などどの物品であっても、財産的な権利であるため、誰かに使ってほしくないという意味です。これらは引用できません。 ただし、以下の場合は引用が可能です。 ・国や行政機関のサイト ・社会的論理が載っている雑誌や新聞 ・公開して行われた政治上の演説、または陳述・裁判手続 以上はいろんな人に見てもらいたいため引用が許されています。ただし、掲載したサイトURLや雑誌、新聞社名・機関名・検索した日もしくは執筆日など記載する必要があります。

ビジネスメールの返信と引用のマナー

引用返信とは、メールを返信するときに引用返信という項目があります。それを選択すると、最初に送られてきたメール文をそのまま下部に残された状態となり、上記に自分が内容を入力し、送信するというメールのやり取りのことを指します。 一般的には、1案件(取引や契約、話し合っている内容)が終わるまでは、引用返信を利用した方がよいとされています。取引先とのやり取りのなかで、話し合っていた内容を忘れてしまうこともあるため、引用返信を利用すると、一連の流れを記憶あるいは見返す手間を減らすことができ、便利です。 ただし、別案件の話になった場合は、今までのやり取りのまま引用返信をしてしまうと失礼にあたります。別案件の話をする場合は、新規でメールを作成しましょう。

小説のはじめにある文献引用の意味

小説の巻頭で、句や引用、詩を引用文献として書かれているものがあります。これは、小説の構成要素となっているもので、エピグラフといわれます。偉人の言葉や古代からの教え、詩などを用いていることもあります。 エピグラフは、ギリシャ語が由来となっており、エピローグやエピソードと同じ意味合いを持ちます。また、構成要素といっても、序章・要約・反例になっていることもあるので、一概にこの小説はエピグラフ通りのものと判断する引用文献ではありません。 また、他の文献から引用しているものだけではなく、小説に出てくる主人公の言葉や、内容をエピグラフとして使っている場合もあり、この言葉は巻頭で見た、ここで使われていたんだと楽しみを与えるものでもあります。

卒論・レポートの引用の仕方とルール

大学生や、職業校に通う学生の課題となっている、卒論やレポート。ここでも、引用が根拠のために使われています。卒論は、卒業できるかどうかの大事な関門です。そのため、引用の使い方には気を付けなくてはいけません。 引用の割合は、決められた文字数の10~15%が適切といわれています。字数が足りないからといって引用で足してしまうと、論文を書いている執筆者の主張が薄れてしまうため、自分の力で主張することが難しくなってしまうためです。 また、一般的な出典先の記し方は以下を参考にしてください。 ・図書:署名、出版地、出版社、出版年 ・ウェブサイト:文書名、URL、閲覧日(日付) ・新聞記事:記事のタイトルと新聞名、発行日、刊・版、貢(ページ) ・雑誌記事:著者・論文名、雑誌名、出版年 巻次、貢(ページ) あくまでも自分の主張9割+引用文献1割程度におさめましょう。

HTMLの引用タグとは何か

HTMLとは、インターネットでサイトを製作したり、文書・ネット記事を書く方が使います。そのため、あまりなじみのない方が多いのも特徴。また、構築する方法も、インターネットやパソコンに触れたことがないという素人が行うのは、非常に困難を極めます。 HTMLの引用タグというのは、引用文を明らかにするために使うことです。例えば、キュレーションサイトやネット記事をワードプレスなどを使って制作する際に、どこのサイトから文章を引っ張ってきたのかということをHTMLタグを使い、明らかにします。 ・長い文章を引用する場合:blockquote ・一部だけを引用する場合: quote ・サイトを表記する場合:cite

Twitterの引用リツイートとは何か

Twitterでよく見かけるのは、「リツイートして」という言葉。リツイートを希望する意味とは、他者が投稿した内容をリツイートすると、リツイートした人のページにそのまま引用されるため、いろんな人にリツイート元の投稿が見てもらえるという狙いがあります。 いわば情報拡散にもなるので、動画を投稿している方や、企業・協力を得たい場合などにリツイートをお願いしていることがあります。フォロワーが多い人がリツイートすれば、その分情報が流れるので、情報拡散ができ、広告のような役目を果たす事も可能です。 ただし、リツイートして引用されるということは、良いことばかりではありません。悪用されることや晒されることにもなりかねません。悪口や、自分がされて困ることはつぶやかないほうが賢明です。

755の引用とは何か

「芸能人とお話しできるかも」がキャッチコピーの755。755でいう引用は、先述してきた内容とは意味が違います。755では、多くの芸能人が登録しており、芸能人がトークを出すと、一般の参加者が芸能人に対してコメントを残すこと(やじうまコメント)が可能です。 このオーナーである芸能人に対し、やじうまコメントを残すことで、芸能人からコメント返信がもらえることを、755では「引用」と呼んでいます。芸能人に投げかけたコメントがそのまま使われるわけではなく、芸能人からの返信があるという意味です。 よって、芸能人から引用が返ってくることで、キャッチコピーである「芸能人とお話しできる」ということが確立されます。引用が欲しい場合は、通知を入れてすぐにやじうまコメントを入れられるようにしておきましょう。

次のページ:海外ドラマでよく見かける二重引用符のジェスチャーの意味
初回公開日:2018年01月10日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング