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更新日:2024年06月20日
引用には、参照・出典・抜粋・転載という方法があり、それぞれ意味合いや使い方も違います。ビジネスで使う、参照・出典・抜粋・転載は著作権に触れることもあり、危険を含むことが。ニュアンスの違いによっては引用の意味合いも変わってきます。正しい使い方で活躍しましょう。
目次
ビジネスを行っていく中で「引用」という言葉を使う職種といえば、ネット記事ライターや記者・筆者・研究をしている医師や学者など、文献を執筆する方が多いでしょう。他にも、学生が論文を書いたりする際にも使用することもあります。 引用とは、他者の言葉や文章を、自分の話す内容や執筆する文章にひきいて用いることです。自身が執筆する文献の中に、他者が詳しく調べたものを、知識の補足として取り入れる時に引用を使います。 そうすることにより、自身が書いた文献やレポート・論文が、より信ぴょう性を増したものとなります。今回は、引用のさまざまな使い分けや、種類、注意点などを踏まえ、仕事に役立つ使い方をご紹介します。
引用の仕方は、書き方や表現の仕方によってさまざまです。引用の仲間として、参照(さんしょう)、出典(しゅってん)、抜粋(ばっすい)、転載(てんさい)があり、用いる用途や抜き出したものによって意味合いが少しずつ違います。 ビジネスの場面であっても、記事を書くだけでなく、プレゼンテーションとして企業や会社の中で行われているプロジェクトで発表する場に活用することもあります。うまく引用を利用することで、内容を相手に理解してもらい、より分かりやすくするためにとても便利です。 しかし、引用の使い方や表現を間違えてしまうと恥をかくことにもなりかねないので、引用の使い分けをビジネスの場面やどのようなケースで使うのか、例をあげながら見ていきましょう。
参照(さんしょう)とは、「他のものと照らし合わせてみること」を意味しています。発表する場面や、相手に何かを見てもらいながら理解を深めてもらいたいときに、「こちらの資料をご参照ください。」というのを聞いたこともあるでしょう。 参照を分解すると、参は「くわわる、まいる」、照は「てらす」という意味であり、光を当てることで対象物をしっかり見るという意味合いです。よって、2つの文字を合体させると、「対象物を加え、しっかり見るもの」となります。 例えば、プレゼンテーションで結論を言う前に理論が必要です。その理論を確認してもらうことや、なぜその結論が必要なのかを確証づけるために「参照してください」ということで、聴者は資料に目を落とし、確認してもらうことができます。
出典(しゅってん)とは、昔あったでき事や、成語、引用語をなどの出どころを示す「書物」のことです。要は、自分書いた内容をある書物から内容を引用した場合、その書物を誰が執筆したものであり、何の名前かを表示しなければいけないということになります。 著作権法では、公表されている書物の内容は自由に引用して利用することができますが、使い方や公正な慣行にあっているものであり、なおかつ報道や批評、研究その他の引用の目的上で正当な範囲内で行われるものでなければならないとしています。 公表されている内容であれば自由に引用してもいいけども、「出典」を使用しなければ、一歩間違うと盗用となり、著作権侵害になりうるので、書物を参考にして文献を執筆した場合は、必ず記載することが必要です。
抜粋(ばっすい)とは、書物などから必要な部分を引き抜いて使うという意味です。例えば、他文献から文章を一部抜き取って、自分の文章をよりわかりやすくするために貼り付けた場合、抜粋という表現を使います。 引用は、自分がオリジナルで書いた内容とあわせて、ネット記事や公的機関のURLなどを引用先として使うことで、根拠をアピールします。一方、抜粋は文章の一部を丸々そのまま抜き取って貼り付けるというなので、引用するという目的は一緒でも、使い方が違います。 例えば、ある文献の表現がとても分かりやすかった場合、自分の執筆する内容にその文献の一部を抜き出して貼り付ければ、抜粋したということになるため、どこから抜粋したという証拠が必要です。
転載の意味は、他書物・新聞・雑誌などに載っている内容や画像などを他の印刷物などに載せることです。転載(てんさい)とは、抜粋と少し似ていますが、範囲が広範囲におよぶ場合に使います。 ただし、転載していいものは限られています。国や地方自治体・独立行政法人など国の機関の周知として転載内容に名義も載せること、雑誌や新聞でも政治・経済・社会の時事問題に関する論説のみならよいという条件もあり、容易に転載は使えません。 例えば、記事を執筆している時、自分の書いているタイトルと同じような記事があり、その内容をそのまま記事にコピー&ペーストして転載してしまった場合、コピーライトをそのサイト企業がつけていれば、転載した方は著作権侵害となります。
先述したとおり、引用の仕方には、いろいろな意味があり、それぞれ用途も違います。自身が執筆した文献や、プレゼンテーションで使う場合には、適切な使い方を用い、根拠に結び付けることが必要です。 ほかの方が執筆した内容は、新たにみる方にとってはとても新鮮でわかりやすく、知識の賜物となります。しかし、それを引用してあげるのと、ただコピー&ペーストしてしまうのとでは全く意味が違います。一生懸命調べた筆者や研究者・企業に対し、失礼にあたります。 一歩間違えば罪に問われ、大事な契約であっても破綻したり、法的に活動が難しくなることもある引用。また、執筆する中でも、間違った引用表現を載せてしまうと、恥をかいてしまうこともあります。それでは、正しい引用方法について迫りましょう。
例えば、難しい言葉や、物質・内容が一見や読み方だけでは分かりにくい場合、強い味方になるのが辞書です。辞書は、公表されている書物なので、引用しても問題はありません。 ただし、インターネットで調べられる辞書サイトは、個人や企業が営業しているものもあり、信ぴょう性がかけるため適していません。インターネットの情報はありふれており、すぐに検索できるため便利ですが、引用できるものが決められているため、注意が必要です。 また、引用する範囲も注意が必要です。自身が執筆する文献の10~15%以内にとどめます。それ以上を超えてしまうと、自分が書いた内容より、他人が書いた内容が主となってしまうので、ただ調べただけの文献になってしまいます。
記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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