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「概算」の意味と使い方・「概算」と「精算」の違いと使い分け

更新日:2024年03月03日

言葉の意味・例文

おおよその計算値を意味する「概算」の使い方を知ることにより、いろいろなところで記載されている概算の数字の意味を理解することができます。過去の数字と将来の数字がまじりあって概算となります。仕事やプライベートの場面でも使用してください。

毎年、日本中でいろいろなイベントが開かれています。これらのニュースを見るたびに「何万人の人出」と表示されていることでしょう。この人数はどうやって調べているのでしょうか。何を意味しているのでしょうか。もちろん、実際に人の数を数えているわけではなく、電車に乗った人の数や車の数などから割り出した概算の数字です。 この場合の概算の意味は同じですが、は少しずれていたとしても問題になることはありません。それ自体がお金に関係しているわけではないからです。ただ、市町村で観光施設を整備する時に予算を計上します。その概算要求時に観光客の概数の根拠となる数字です。多くの人出を期待している地域では、その概算が地域活性化の原動力となります。

「概算」と「精算」の違いと使い分け

「概算」と「精算」の意味の違いと使い分けについて説明しましょう。

意味の違い

「概算」の意味はおおよその計算値であり、「精算」は実際の細かい部分まで計算した数字を意味します。計算はしますが、その計算の元となる数字の正確さがポイントとなります。概算の数字をいくら足し合わせて概算です。精算は正確な数字以外の要素を入れないようにしなければなりません。一つでも推定の数字があれば概算と評価されます。

使い分け

「概算」と「精算」の使い分けを考えてみましょう。いろいろな数字が提示された場合、その数字の意味と数字を使って何をするかが使い分けに関連してきます。「概算」を使う場合、将来において予想される予算や計画のための数字です。状況によって変更すること可能でなければなりません。 国の予算や会社の予算は計画していても、それで済む保証はありませんし、予算不足になれば計画そのものを見直すこともできるでしょう。このような数字の場合、正確な数字などありません。どのように計算しても予想に過ぎないからです。

「精算」の使い方

「精算」の意味は正しい計算値であり、食事などをしてお金を払う場合に使うことが多いでしょう。その意味は正確な計算値です。食事を始める前は一人当たりの料金を概算で計画しておきますが、場がお開きとなって店を出る時には「精算」された金額を払わなければなりません。 料理の数と単価を掛け合わせた合計が全体の費用です。「精算」を適当にするような店舗はありませんし、もし、そのような店舗があれば誰も利用しません。「概算」は将来の予測であり「精算」は過去の振り返りを意味します。

「概算」を見直す

「概算」はあくまでも予定の計算値の意味ですから、状況の変化に応じて修正されなければなりません。もちろん、個人の計算違いでしたという言い訳が通用しない場合もあるでしょう。ただ、確定した数字ではないことが重要です。将来のことは誰にもわかりませんから、計画を立てます。その計画で使用する概算のままであれば一番いいパターンです。 規模が大きくなるにしたがって、概算からのずれは大きくなりますし、影響度合いも大きくなるでしょう。国の概算予算と個人の概算のお小遣いでは意味するところは同じですが、周りの人に与える影響はけた違いです。

概算の意味と使い方を理解する

「概算」は将来に対する計算値ですから、すべての数字が確定するのは先のことです。ただ、概算による数字がなければ、いろいろな作業が滞ってしまいます。重要な場合は会社の運営ができなくなることでしょう。「概算」によって作業を進めながら、状況を見て適時軌道修正することになります。 国、会社、個人、それぞれの立場や規模は違っているとしても「概算」の意味と使い方は変わりません。

初回公開日:2018年01月15日

記載されている内容は2018年01月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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