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「図る」の意味と使い方5つ・「図る」と似た言葉・類語7つ

更新日:2024年02月29日

言葉の意味・例文

「図る」と書いて「はかる」と読みますが、「図る」「計る」「測る」「量る」の使い分けはできますか。読み方が同じで意味も似ているので混乱してしまいます。使い分けるには「はかる対象物」がヒントになります。意味と例文で詳しく解説します。

「図る」と似た言葉

「図る」には似た言葉が存在します。同音異字である「計る」「量る」という言葉です。これらは同じような意味を持っているので、どう使うのが正しいのか非常に悩みます。小学校で習う漢字なので、今更聞けないといった気持ちも働くでしょう。 どうやって違いを判断したら良いでしょうか。それでは、それぞれの意味や使い方を見ていきましょう。「計る」「量る」の違いをそれぞれ把握して、これからの生活に役立てましょう。

計る

「計る」は数える、計算する、将来のことを考えるという意味です。時間や数に関して数えるということです。「図る」は実際の数値をはかる意味は持っていません。 「計る」には混乱を招きやすいところがあります。温度計のようにはかる装置を○○計ということがあります。○○計の「計」は、数えられる目盛りが付いたもの(はかる装置)を意味しています。実際にはかる対象物で「はかる」の漢字を判断しましょう。

量る

「量る」は重さや容積を調べる、推測するという意味です。「量る」は「測る」と同じで「推測する」という意味を持っていて、実際のものを対象物としてはかることができるのは「図る」と違う点です。 体重は「量る」ですが「測る」を書く人もいます。体重測定が「測」の字を使っているため、そのような判断がされます。体重量定とすれば良さそうですが、量定は刑を決めることといった別の意味を持った熟語になっています。

「図る」の類語7つ

「図る」にはとても多くの類語があります。ビジネスでは言葉を選ばないといけない場面も数多く存在し、そういう際に類語を知っておくと、言葉の表現の幅が一段と広がるでしょう。 表現が豊かであれば、自分の考えがより相手にもより理解されやすいので、交渉の場などでも非常に役に立つでしょう。ここから先は「図る」の類語の中から7つピックアップしたものについて、意味と例文を見ていきましょう。

類語1:努める

「努める」は、努力するという意味です。努力という漢字の「努」なのでシンプルでわかりやすいでしょう。「図る」には努力するという意味が含まれているため、こちらの「努める」が類語となっています。 例文は以下のとおりです。 「なんとか頑張って今日中に仕事が終わるように努める」 「一瞬で感じ取れる程の暗い空気だったので、努めて明るく振る舞った」 「同じことが起きないように努める」

類語2:企む

「企む」は、くわだてる、もくろむ、計画するという意味です。この場合の計画は、あまり良くない意味になります。「図る」には、物事の実現を企てるという意味があるため、こちらの「企む」が類語となっています。 例文は以下のとおりです。 「とてつもない陰謀を企む」 「薄気味悪いその笑みは、やはり何かを企んでいるように思える」 「そうやって良くない事企むのはやめなさい」

類語3:仕組む

「仕組む」は、物事を工夫して組み立てる、計画を立てる、くわだてる、劇や小説の筋を組み立てるという意味です。良い意味でも、悪い意味でも使います。こちらも同じく「図る」の物事の実現を企てるという意味と、考えて工夫するという意味から「仕組む」が類語となっています。 例文は以下のとおりです。 「友達の誕生日プレゼントをわからないように仕組む」 「辺り一面に罠を仕組む」 「誰もが納得できるシステムを仕組むべきである」

類語4:目論む

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初回公開日:2017年12月30日

記載されている内容は2017年12月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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