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「候(そうろう/こう)」の意味と使い方・古文で使う時の意味

更新日:2024年08月06日

言葉の意味・例文

「候」といえば、時代劇などのセリフでお馴染み「~で候。」とよく聞きますが、現代語で言い換えれば、「です」と同じ意味です。また季節という意味もあります。昔の女性が手紙に多用した「候」という言葉をもっと知っていただけるような記事にしました。

「候」の読み方とは?

候は、普段見かけることが多い漢字のひとつです。読み方が気になっている方も、多いのではないでしょうか。 候とは、音読みで「コウ」、訓読みで「そうろう」と読みます。また、もうひとつの訓読みに「さぶらう」がありますが、古語の読み方で現代ではあまり使われません。

「候」の意味と使い方とは?

候(コウ)

季節のことを意味しています。時候の挨拶のさまざまな表現を、以下に月ごとにご紹介しましょう。 1月→新春の候 2月→立春の候 3月→春分の候 4月→桜花の候 5月→新緑の候 6月→梅雨の候 7月→盛夏の候 8月→残暑の候 9月→名月の候 10月→紅葉の候 11月→晩秋の候 12月→初冬の候

候(そうろう)

物事の状態を表したり、様子を覗うという意味があります。 「居候(いそうろう)」→他人の家で衣食住を厄介になることです。 「候補(こうほ)」→選ばれる対象となる逸材を待つことです。 「伺候(しこう)」→目上の人や貴人のそばに仕えることとなります。 「候文(そうろうぶん)」→主に手紙に用いられる文語体です。 丁寧語や謙譲語の一種で、「ございます・ます」などの意味があります。

ビジネス文書での「候」の使い方

12月 時候の挨拶文

・初冬の候、貴社ますますご発展(またはご繁栄)のこととお喜び申し上げます。 ・霜寒(そうかん)の候、皆さまにおかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。 その他の季語は、初雪の候、寒気の候、師走の候、歳末の候、歳晩の候などです。

1月 時候の挨拶文

・極寒の候ではございますが、貴社ますますのご繁栄の事とお喜び申し上げます。 その他の季語としては、新春の候、新春の候、酷寒の候、厳冬の候、寒風の候、寒冷の候、大寒の候などがあります。

3月 時候の挨拶文

・早春の候、皆さまには一層のご活躍の事とお喜び申し上げます。 ・霞立つ春、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。 その他の季語は、軽暖の候、浅春(せんしゅん)の候、春分の候、春色の候、弥生の候、萌芽(ほうが)の候などです。

7月 時候の挨拶文

・盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。 ・炎暑の候、貴社いっそうご隆昌(りゅうしょう)のことと慶賀の至りに存じます。 その他の季語は、梅雨明けの候、向暑(こうしょ)の候、仲夏(ちゅうか)の候、酷暑の候、猛暑の候、極暑の候などです。

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初回公開日:2017年12月30日

記載されている内容は2017年12月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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