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「刷新」の意味/類義語/使い方・「刷新」と「一新」の違い

更新日:2024年04月27日

言葉の意味・例文

ビジネスの場でよく目にする「刷新」という用語ですが、実は正しく理解せず使っている方も多い用語でもあります。その意味や利用場面、類義語である「一新」を合わせて整理しています。「刷新」を正しく使えるビジネスパーソンを目指しましょう。

「革新」「一新」がそれぞれ現在あるいは過去の状況がどうあれ、未来に向かって新しく変えていくという変化への流れを示しています。一方、「刷新」は現状や過去における「悪い制度・習慣」を捨て去り、新しく良いものに変えていく、という決意を表しています。 したがって、刷新する対象イメージは、制度や習慣であり、これらは具体的にいうと、法律や人事制度、あるいは経営体制などが当てはまります。 例) ・旧経営陣を刷新し、新たな体制でこの難局に立ち向かう →旧態依然とした旧経営陣を全て一掃し、若いメンバーに経営陣を総入れ替えしたうえで、次の課題に取り組んでいく姿勢が表されています。 ・従来の報酬制度を刷新し、社員のモチベーション向上につなげたい →問題のあったこれまでの報酬制度を廃止して、問題点を改善した全く新しい報酬制度に変更することで、社員のモチベーションを向上していくという意思が表現されています。

アーキテクチャー、思考体系といった抽象的な概念の「刷新」

改善・変更すべき具体的な制度や習慣の「刷新」という使い方から発展し、アーキテクチャー、考え方といった抽象的な概念にも「刷新」があてはめられる場面があります。 例) ・発表された新しい車は室内や装備も安全装備の充実等、時代に合わせて刷新されたものになっている。 →新車のコンセプトが、課題のあったこれまでのコンセプトを捨て去り、改善された全く新しいコンセプトに変更されたことが表現されています。 ・ケインズ経済学は古典派・新古典派に共通する考えを刷新するものと考えられている。 →ケインズ経済学が、これまで問題のあった、あるいは課題解消に十分に応えられなかった古典派・新古典派といった従来の経済学の考えを一掃し、全く新しい経済学の思考体系全般を示したことを表現しています。

「刷新」の意味と使い方を正しく理解して適切に対処しよう

意外と正しく理解できていない「刷新」の意味やその使い方について、整理しました。また、類義語である、「革新」、「一新」について意味と用法を確認するなかで、「刷新」には悪い制度・習慣を捨て去り、新たに創り出すといった前向きな意味が協調されていることも確認しました。 間違いやすい「刷新」の意味とその使い方を正しく理解し、ビジネスシーンで使いこなしていくことができれば、お客様や上司からも認められる存在になります。この機会にしっかりとマスターしておきましょう。

初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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