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業の読み方と意味・用例|営業/神業/生業・業を使った名づけ

更新日:2023年10月16日

名前

何気なく使っている「業」という漢字には、読み方も意味もかなりいろいろあります。特に、名前に使われる「業」には、知らないと読めない読み方もあります。小学校3粘性で習う「業」ですが、間違った読み、意味を勘違いしている可能性もあります。ここで、復習しましょう。

基本の業の読み方

「業」という漢字は、基本の読み方に名前の読み方、また意味もいろいろあり、トリッキーな漢字といえます。知らないうちに間違って読んでいることや意味を取り違えていることも多い漢字なので、ここで「業」についてあらためて復習しましょう。

もっともベーシックな読み「ぎょう」

「業」は、音読みのひとつで「ぎょう」と読みます。この読みが一番一般的でしょう。「業務」(ぎょうむ)、「職業」(しょくぎょう)、「授業」(じゅぎょう)などと使われます。

「ぎょう」と間違えやすい「ごう」

「業」は、同じ音読みで「ごう」とも読むことができます。「悪業」は、本来「あくごう」と読みます。「あくぎょう」と読むのは「悪行」と書いた時ですが、一般的に「悪業」を「あくぎょう」とも読むようになっており、間違いとは言い切れません。 他には、「業火」(ごうか)、業報(ごうほう)、業腹(ごうはら)などがあります。「業」を「ごう」と読む単語では、いい意味では使われないのを覚えておきましょう。

「わざ」とも読める

「業」の訓読みは、「わざ」とも読めます。「業師」と書いて(わざし)、「業物」で(わざもの)と読みます。また、「至難の業」は(しなんのわざ)と読み、使用頻度が高い言葉でしょう。 「業=わざ」は、能力の範囲内でできる動作のことを意味しています。「わざ」という読みの漢字では「技」のほうが使われますが、こちらの「技」には、何かをなすための技術や腕前のことを意味します。

業という漢字の意味

「業」という漢字には、 ①仕事、行い、功績や学問、生活を営むためのなりわいなどの「わざ」 ②はじめ、はじめる ③基礎 ④すでに、もはや ⑤屋敷 ⑥板 ⑦善悪の報いを引き起こす行いの「ごう」 などの意味があります。

業の漢字の成り立ち

「業」は象形文字で、のこぎり状のギザギザした装飾をした楽器を掛けるためにつかれた、飾り板をもとにした漢字です。

仏教の教えの業の意味

仏教の教えの中にも「業」が出てきて、一般的には「ごう」と読ませます。仏教の「業」は、結果を伴う行為、つまり行いのことを意味しています。先に説明したように、一般的には業(ごう)には悪いイメージがありますが、仏教用語の業(ごう)は行いに伴った果報のことを指すこともあり、必ずしも悪い意味とは限りません。

業を「カルマ」と読む場合もある

仏教用語として、「業」を「カルマ」と読むこともあります。本来のカルマとは、結果をともなう行いのことを意味しており、来世まで影響のあるようなことを意味しているわけではありません。インド仏教のカルマ=輪廻思想と結びついて、誤解されることが多い言葉です。

法律用語の「業として」の意味は?

各種の法律の条文の中で、よく「業として」という表現がみられます。 「業として」とは、生活のなりわいとして、その仕事に継続、反復して従事する意思をもって行うことを言います。ですから、実際には何かをたった1回しかしていなくても、その時点で仕事にしようと考えていたなら、「業として」行ったことになります。その1回の行いで利益を生まなくても、意思を基準に判断されます。

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初回公開日:2017年12月29日

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