「アーメン」の意味/語源/使い方・「エイメン」との違い

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キリスト教ではよく「アーメン」と言います。教会へ行ったことがない人でも、キリスト教式の結婚式や映画の中などで聞いたことがあるでしょう。 このキリスト教で使われる「アーメン」という言葉の意味を知っていますか。「アーメン」は、キリスト教の礼拝の中で使われることが多いです。祈りの後の唱和の他、讃美歌の最後に「アーメン」と歌われます。 この「アーメン」には、キリスト教では大切な意味があります。「アーメン」は「その通りです」「それは真実です」という意味ですが、祈りや讃美歌で語られる言葉に対して、心を込めて唱えます。 祈りは自分で祈ることもありますが、礼拝の中では牧師が祈ったり、他の信者に祈ってもらうこともあります。「アーメン」をともに唱えることで、その言葉の持つ恵みと信仰を自分自身も受けることになります。また、他の人とともに気持ちをひとつにするという意味もあります。

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キリスト教ではよく使われても、日本人にとってはあまり耳慣れない「アーメン」です。「アーメン」という不思議な響きの言葉は、何が語源になっているのでしょうか。

エジプト神話にはアメン(Amen)神というナイル川東岸のテーベ地方の豊饒の神が登場します。この名前は「隠す」という意味の「imin」から来ており、「隠された者」という意味になります。 アメン神は、中央国時代に首都がテーベに移ると崇拝されるようになりました。その後、他の場所で崇拝されていた太陽神ラーと習合したアメン・ラーとなり、テーベの主神となります。 ヘブライ語の「アーメン」もこのエジプトのアメンが語源になっているという説と、無関係であるという説があります。ローマでアンモンと呼ばれていたアメン神は、羊の姿で表現されることが多く、羊の角の形が似ていることから、アンモナイトの語源になったという説がありますが、こちらの方が有力です。

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世界共通で使われている「アーメン」という言葉は、もともとどこの国の言葉なのでしょうか。どのようにして広まっていったのでしょうか。

「アーメン」という言葉は、もともとヘブライ語です。ヘブライ語の「アーマン　amen」がもとになっており、「まことに」「本当に」という意味です。 「アーメン」は旧約聖書の時代（キリストが生まれる以前）から、人々が集まって祈る時には使われていました。初代教会は、ヘブライ人の間で広まりました。 やがて聖書はギリシャ語に訳され、ギリシャ語の聖書が主に使われるようになりますが、「アーメン」というヘブライ語だけはそのまま残り、全世界でヘブライ語のまま使われていきます。それがギリシャ語に訳されて、新約聖書で使われるようになりました。

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「アーメン」という言葉がどのような場面で使われているかというと、キリスト教会では毎週日曜日に礼拝が行われますが、この礼拝の中でたびたび唱和されます。 まず「主の祈り」という祈りの基本となるものがありますが、これはイエス・キリストが弟子たちに教えた祈りです。これを現代でも信者たちは礼拝の中で唱和し、最後に「アーメン」と言います。 礼拝の司会者や、説教（メッセージ）を行う牧師・神父も祈りを唱えますが、祈りの最後には会衆一同で「アーメン」を唱和します。「アーメン」を言うタイミングは、祈りの最後に「キリストの御名によって祈ります」という意味の言葉を言うので、その後ということがわかります。 礼拝の中では、讃美歌を会衆一同で歌いますが、この最後にも「アーメン」と歌います。讃美歌の場合は、歌詞の中に「アーメン」が組み込まれています。 個人的な祈りについても、最後に「アーメン」と言います。

カトリックでは「聖体拝領」という儀式がありますが、この時司祭がひとりひとりに呼びかけますので、信者たちはこれに対して「アーメン」と答えます。 これは個人の信仰の宣言であり、大切な意味を持つ「アーメン」です。「聖体拝領」は、キリストの言葉に則って、キリストの御聖体をいただく儀式で、小さな丸いパンを拝領するものです。プロテスタントでも「聖餐式」という形で行われ、パンが配られます。 カトリックでは、祈りの前に十字を切って「父と子と精霊の御名によって、アーメン」と言います。カトリック以外、プロテスタントやその他宗派も「アーメン」は同じ意味で使われていますが、使われる場面が異なる場合があります。