IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

要約のコツと書き方|社説/新聞記事/英語論文/本・試験問題

更新日:2024年08月10日

自己啓発

要約は、難しいと端から倦厭されがちです。しかし、いくつかのステップを踏み、しっかりとコツを抑えれば、実は簡単にできるようになります。要約ができれば、人前で話をする時にも自分の考えを端的に伝えられるようになるので、コツを押さえて苦手意識を無くしましょう。

英語の長文が苦手で、それぞれの文章の意味は理解できるのに、通して見ると何を言っているのかわからないという人は、要約が苦手だと言えます。 英語の場合はまず、文章を最低でも1回できれば2〜3回通して読み、その文章が何について書かれているかを一文でまとめます。 次に、5W1H(What,When,Who,Where,Why,How)のキーワードを抜き出します。そして最後に締めくくりとして、その文章がどんな結末を迎えたのかを見つけるのがコツです。書き手はその意見を紹介し、賛成したのか、反対したのか、それとも読み手の判断に委ねたかったのかということです。 英語のテストやTOEICで、英語の要約問題があるわけではないのですが、単に英語の勉強になるだけでなく、コツを掴めば、日本語の文章の速読や内容判断力の向上にもなります。

本の要約をする際には、まずその本の裏表紙を確認してみましょう。裏表紙には、その本を少しでも端的に知ってもらうために、書き方が工夫されていることが多いです。 そして次に、目次と各章のタイトルを参考にすることがコツです。章のタイトルの書き方が本自体のタイトルと似ている章ほど、著者が伝えたいことになっている章になっています。本を1冊全て読むのは大変なので、いかに核心をついた部分を重点的に読み込めるかが重要です。

映画

映像と音声で構成されている映画を要約するのは、とても難しく感じられるでしょう。しかし、DVDの裏側をみてください。本の裏表紙と同じく、その物語を覗いてみたくなるような文章が書かれています。 最初は原作小説があり、一作で完結しているものが練習に向いています。原作がいくら長くても、映画は120分前後の尺に収まっており、多くは起承転結があるからです。映画の場合のコツは、その映画を起承転結の4行に分け、それを文章としてつなげれば良いです。

講義

講義の要約をする場合は、講義を受けていない人や、講義の内容が理解できなかった人に対して説明するような文章にすることがコツです。 講義は大きな流れとして、授業者によって2パターンの流れがあります。結論や主張から始まり、理由説明を経て簡単なまとめをする場合。もう一方は、簡単な主張をしてから理由説明をし、最後に結論として主張をする場合です。 どちらも真ん中部分で説明が来ているので、メインの主張に対する説明を箇条書きにしておき、その主張の肉付けとして必要な分を論理的に組み立てることが重要になります。

手話・要約筆記

手話通訳は音声言語を手話に、または手話を音声言語に変更する方法ですが、要約筆記は音声言語を文字にして表記する方法です。両方とも、確かな理解力と豊かな表現力、幅広い知識と深い洞察力が求められ、人と人の間に立つことの難しさもあります。 しかし、手話も1つの外国語と捉えてみましょう。そうすれば、英語の時のコツを応用できます。この場合の壁は、元となる文章が目の前に提示されておらず、音声言語を聞きながら、自分の中で整理し同時に発信しなければならないことです。 まずは、他の文章を要約するコツをしっかり自分のものにし、その上で要約筆記をし始めれば、無意識にキーワードを見つけることができるようになります。

説明文・資料

説明文や資料の場合は、最初にその文章の結論を一文にまとめることがコツです。それに対する理由説明は、大量にあるからその文章が長くなっていたり、資料が複数枚あるのであって、結局のところ言いたいことは、短く1つにまとめられるはずだからです。 理由もそれぞれ数字をふるなどすれば、1つの結論に対するいくつかの説明であることがわかります。それを制限字数に合わせて組み合わせるだけです。

試験問題の要約のコツ

試験で使えるようにするには、ただ文章をまとめるコツだけでなく、点数を取れる要約の作成をするコツが必要です。いわば、採点基準を予想し、最低限の重要ポイントを探し出すことが必要です。

国語・現代文・課題文・小論文

文章力の向上のためにも要約は必須です。とはいうものの、頭ではわかっていてもなかなか実践するのは難しいでしょう。そこで、あまり画質は良くないのですが、2014年のセンター試験問題を解説してくれている動画を紹介します。この動画では、文章自体の読み方、採点基準の解説を丁寧にしてくれているのでおすすめです。

次のページ:コツを掴めばもう要約は難しくない
初回公開日:2018年01月26日

記載されている内容は2018年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング