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「存じ上げません」の意味は?「存じません」との違いや例文も解説

更新日:2024年10月30日

言葉の意味・例文

「存じ上げません」の意味はご存じでしょうか?この記事では、「存じ上げません」と「存じません」の違いをはじめ、使用時の注意、例文、類義語、英語での表現について詳しく説明しています。「存じ上げません」を正確に使いたい方は、ぜひ参考にしてください。

上司と取引先相手の担当者について話題が上がったときに、上司は知っているが、部下の自分は知らないという人の話題が出てきたときに、この例文は使います。 敬意を表している先は、「その人」です。 その取引先相手の自分は知らない相手に対して、敬意を表した「存じ上げます」という言葉を使いましょう。取引先相手には敬語表現を使うのが基本です。

例文3
  • 「娘さんのことは存じ上げません」

会社の上司との話題の一つで、さらに目上の人である社長や部長の家族の話題になることがあります。どんな奥様なのか、どんな家に住んでいるのか、目上の人の生活ぶりは部下の噂話となりがちです。 この例文は、そんな上司との会話の中で、目上の人のお子様についての話題のときに使われる文です。上司の娘さんですから、謙譲語を用いて、敬意を表しましょう。

例文4
  • 「顔は存じ上げません」

この例文は、名前は知っているが、面識はないという相手に対して使う文です。例えば、ビジネスシーンにおいて、メールや電話だけのやり取りをしている相手がいるという方も多いのではないでしょうか。 そのような相手のことについて話すときに、この例文のような発言をします。 取引先相手に使うことが多いため、敬意を表す謙譲語表現を使いましょう。

例文5
  • 「明日の会議の議題は存じません」

この例文は、議題という事物について「知らない」ということを、謙譲語を使って伝える文です。議題以外の事物も、「存じ上げません」を使うのではなく「存じません」を使いましょう。

例文6
  • 「来週の天気は存じません」

この例文は、天気という事象について「わからない」「知らない」ということを、謙譲語を使って伝える文です。天気以外の事象も、「存じ上げません」ではなく、「存じません」を使いましょう。

「存じ上げません」を使うときの注意点

ここまで、「存じ上げません」の意味や「存じません」と「存じ上げません」の違いをそれぞれ説明してきました。 「存じ上げません」を使う際には、使い時や使う状況によって注意すべき点があります。 以下では、注意点を4つに取り上げ、詳しく説明します。ぜひ参考にしてください。

クッション言葉をつける

「存じ上げません」という言葉を使うときは、「○○のことは存じ上げません、申し訳ないです」というように発言しましょう。 ビジネスシーンにおいて、知らないことは数多くあるでしょう。しかし、知らないからといって、教えてもらって当然という態度は、適切ではありません。知らないことに対して、申し訳ない気持ちを持ちましょう。

メールで問いかけるときは「ご存知」を使う

「ご存知」という言葉との違いを理解しましょう。「存じ上げません」の「存じ」と「ご存知」の違いは、主語となる人です。 「存じ」を使うときは、自分が主語となるときです。「存じます」「存じ上げません」というように使います。 「ご存知」を使うときは、相手が主語になるときです。「ご存知とは思いますが」「ご存知のように」というように使います。敬語の接頭語「ご」が付いていることから、敬語表現であることがわかります。 メールで問いかけるときとは、相手に問いかけるときです。相手に問いかけるのですから、謙譲語の「存じます」「存じ上げます」ではなく、尊敬語の「ご存じ」を使いましょう。

相手に「存じ上げません」は使わない

先ほども説明したように、「存じ上げません」は謙譲語です。謙譲語とは、自分を下げることで相手を敬う敬語です。そのため、自身の動作につけます。 相手の動作や相手に使う際は、謙譲語の「存じ上げません」ではなく尊敬語の「ご存じ」を使うようにしましょう。

目上の人や取引先には「ご教示ください」などとあわせて使う

知らないことやわからないことがあることは誰にでもあることです。大切なのは、知らないことやわからないことがあった時に放置しないことでしょう。特に人に関してわからないことがあるときはなおさら放置せず解決するようにしましょう。 目上の方や取引先に「わからない」「知らない」ということを伝える際は、「存じ上げません」ではなく、「ご教示ください」などを使いましょう。 これにより、今は知らない・わからないが、知ろう・わかろうという意思はあるということを相手に伝えることもできます。

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初回公開日:2017年12月16日

記載されている内容は2017年12月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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