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「教える」の敬語表現は?目上の人への使い方やビジネスでの言い換え

更新日:2024年02月11日

敬語表現

今回は、敬語の使い方やよく使われる言い回しについて例文を交えて解説します。「教える」を目上の人に対してどのように使うか悩んだことはありませんか。「教える」は、人から相手に対して説明したり、知らせたりするときに使う言葉なので、目上の人に使うときは注意が必要です。

目上の人または教授などの先生から教わりたいとき

目上の人や偉い先生から教わりたいときに、目上の人に「教える」を使うことを躊躇してしまいがちですが、言葉を選んで正しく使えば相手に失礼な思いをさせずに済むことができます。 ・昨日の会議の内容について私にお教えいただけないでしょうか。 ・この実験器具を扱うに当たって、注意点を私にお教えいただけないでしょうか。 目上の人に自分から教えてほしいと頼み込むときは、いきなり伝えるのではなく、「申し訳ございませんが」や「少しお時間よろしいでしょうか」のように、一言謝ったり、許可をお願いする言葉も添えて伝えると良いです。

メールで「教える」を使うとき

メールで「教える」を使うときも、これまでの敬語の使い方と変わりません。ただし、メールは文章として残るのと、活字になって目で確認できるものなので、敬語をたくさん使いすぎると不自然になってしまうので注意が必要です。 ・誠に僭越ながら、部長にかわりまして私が新システムの使い方をお教えいたします。 ・人事部長が新入社員の皆様に名刺交換のやり方を教えになります。 自分が教えようと教える内容を伝える前に、「誠に僭越ながら」 、「失礼を承知の上で申し上げますが」、「恐縮ながら」と言葉を添えて伝えるとより丁寧になります。

ビジネスでの「教える」の敬語の他の言い換え方は?

「教える」の敬語の使い方を理解したうえで、「教える」の敬語を使って話しても、どこか上から目線になっていると感じる人も多いです。自分の上司だけでなく、大事なお客様に対して「お教えします」と言ってしまうと、失礼な印象を与えてしまう可能性もあります。 そのような事態を防ぐ方法に、「教えます」の敬語を使わずに、同じ意味を持つ別の言葉を使う方法もあります。どのような言葉があるのか、例文を見ながら確認しましょう。

ご説明いたします

「教える」には、相手を導くこと、教育することの意味があります。この意味を含むときは、「教える」を「説明する」と言い換えればOKです。自分が相手に内容や意味をわかりやすく伝えたいときに、「説明する」を敬語に直して、「ご説明いたします」を使います。 ・課長、このパソコンの使い方をご説明いたします。 ・今から皆さんにこの資料の読み方をご説明します。 ・このお店のおすすめメニューについて説明してください。

お伝えいたします

相手に電話をしたいときにこの表現を使うことができます。「教える」には「伝える」や「言う」、「知らせる」の意味も込められています。 ・今から弊社の担当者の連絡先をお伝えいたします。 ・昨日部署で起きた出来事をお伝えいたします。 また、この場合は「お伝えいたします」を、「言う」の敬語である「申し上げます」、「知らせる」の敬語である「お知らせいたします」に言い換えても差し支えはありません。

ご教示ください

相手に教わりたいときによく使われる表現です。尊敬語なら「ご教示くださる」、謙譲語なら「ご教示いただく」になります。 ・部長がゴルフをご教示くださいます。 ・我が社に来た新しい機械の操作方法についてご教示いただけないでしょうか。

ご指導ください

目上の人に技術や勉学などを教わりたいときに使う言い回しです。 ・新入社員のレベルに合った方法で、ご指導いただければと思います。 ・今後とも引き続きご指導よろしくお願いいたします。 相手を人生の先輩として、その道のプロフェッショナルとして感じ、自分が相手からいろいろ学びたい気持ちを示しています。

まだある!「お教えする」「教えになる」の言い換え

他にも、連絡先を教えてほしいときは、「いただく」の敬語である「頂戴する」、目的地までの行き方を教えるときは「ご案内いたします」のように、「教える」の敬語には多くの言い回しがあります。「教える」をそのまま敬語に直すのに違和感を持ったときは、文章の意味を考えながら別の言葉に言い直せないか考えるのも1つの方法です。

「教えます」をどんな場面でも使いこなすためには?

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初回公開日:2017年12月09日

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