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「教える」の敬語表現は?目上の人への使い方やビジネスでの言い換え

更新日:2024年07月28日

敬語表現

今回は、敬語の使い方やよく使われる言い回しについて例文を交えて解説します。「教える」を目上の人に対してどのように使うか悩んだことはありませんか。「教える」は、人から相手に対して説明したり、知らせたりするときに使う言葉なので、目上の人に使うときは注意が必要です。

「教える」の意味をおさえよう

まずは、基本となる「教える」の意味を確認しましょう。「教える」の意味は次の3つになります。 1 知識や学問、技術などを相手に身に付けさせるために導くこと。教育する。教授する。 2 知っていることを相手に告げて知らせること。 3 生き方、善悪について悟らせて導くこと。

「教える」の敬語の使い方は?

「教える」の敬語の使い方は?

これらの意味を踏まえて、ビジネスのメールや会話で「教える」という言葉を使いたいとき、相手の立場によってどのように敬語を使い分ければよいのか、見ていきましょう。次は、「教える」の尊敬語、謙譲語、丁寧語について確認しましょう。

「教える」の謙譲語は?

「教える」の最初に「お」を付けるだけで、「お教えする」というに謙譲語になります。あまり聞き慣れない言葉ですが、特別に畏まって言うときに使う謙譲語ではありません。また、「教える」に先ほどの「お」と、「する」の謙譲語の「いたす」を付けた、「お教えいたす」も謙譲語になります。 ・課長、このパソコンの使い方をお教えいたします。 このように、丁寧語の「ます」と組み合わせて、「お教えします」、「お教えいたします」が敬語として使われることが多いです。

「教える」の尊敬語は?

「お教えになる」、「教えられる」が一般的に使われる尊敬語です。謙譲語が自分の行為に使うのに対して、尊敬語は相手に対して使います。 ・部長が新入社員にビジネスマナーを教えになります。 ・部長が新入社員にビジネスマナーを教えられます。 2番目の例文は誤りではありませんが、尊敬を表す助動詞の「られる」は、受け身や可能を表す助動詞の「られる」と間違えられることも多いので、使わないほうが良いでしょう。「お教えになる」と使うほうが無難で、よく使われます。

「教える」の丁寧語は?

「教える」に「です・ます」を付けるだけで、「教えます」という丁寧語になります。また、相手にお願いするときは、「ください」をつけて「教えてください」と言うことも可能です。 ・今から皆さんにこの資料の読み方を教えます。 ・ここから駅までの行き方を教えてください。 尊敬語や謙譲語を使う必要がない間柄の人に対しては、意識して敬語を使わなくても、丁寧語で十分です。

「教える」の敬語の例文を確認しよう

「教える」の意味と敬語、基本的な例文を理解したところで、「教える」の敬語がどのようにビジネスで使われるか、具体的な例文を交えてながら確認しましょう。

連絡先を教えてほしいとき

ビジネスでは相手に連絡先を聞くことは必須です。連絡先を聞くときは勇気がいる場合もありますが、相手に失礼の無いように敬意を持って話すことが大切です。 ・差し支えなければ、あなたの連絡先をお教えいただけないでしょうか。 ・御社のご担当者様のご連絡先をお教え願えますか。 このように、ただ「お教えください」というだけよりも、「お教えになる」に「いただく」や「願う」を付けることでより丁寧な表現になります。また、いきなりお願いするのではなく、お願いする前に、「差し支えなければ」や「恐縮ですが」と、一言添えることで相手に依頼しやすくなります。

電話番号を教えてほしいとき

電話番号を教えてほしいときも、先ほど紹介した連絡先の場合と同じように聞いても大丈夫です。 ・念のため、お電話番号をお教えいただけますでしょうか。 オペレーターが電話口で相手の電話番号を聞くときによく使われる表現です。この表現には、動詞の「いただく」だけでなく、丁寧語の「ます」も付いています。活字で見ると丁寧すぎる感じがする表現ですが、声だけを使って丁寧な接客をモットーにしているオペレーターにとって、この丁寧すぎる表現はお客様に敬意を示す言葉として幅広く定着しています。

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初回公開日:2017年12月09日

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