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「遺憾」の意味と用例・「遺憾」には謝罪/怒りの意味はない

更新日:2024年10月03日

言葉の意味・例文

「遺憾に思う」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。この「遺憾」とはどのような意味なのか知っていますか?日常会話ではあまり使わない言葉ですが、記者会見などでよく使うこの「遺憾」という言葉についての意味と使い方、例文をご紹介しますので、ご参照ください。

「遺憾」には怒りの意味は含まれていない

「遺憾」という言葉には、相手を非難する気持ちを表すことがあっても、怒りまで表すことにはなりません。 よって、記者会見などで当事者なのに、「遺憾に思います」などと言っている場合は、他人事のようであまり誠意のないコメントだと受け取られる可能性があります。

「遺憾」という言葉は微妙なニュアンス

「遺憾」という用語は、もともとは日本政治の慣用語で、国際政治の場では使用されていませんでした。 しかし、昭和40年代に日本が「遺憾」という言葉を表明で使用したことがあり、当時はその言葉の微妙なニュアンスが話題となりました。現在では、他国の表明においても「遺憾の意を表した」などと伝えられることがあります。

「遺憾」を英語で表現すると

「遺憾」という言葉を英語で表現すると「regret」「shame」などで表されます。しかし、外交における「遺憾の意を表する」とは、「~すべきではなかった」という見解の表明であり、相手への非難を意味します。 そのため、英語表現では、外交の際に「遺憾」を「express regret」などと直訳して表現されるため、暗黙の内に示唆されている本当の意味が隠されていることが多く、対話を取り違える可能性があります。

「遺憾」の意味と使い方を覚えましょう

いかがでしたか。「遺憾」という言葉は、日常ではあまり使う言葉ではありませんが、記者会見などではよく聞く言葉です。なんとなく謝罪や怒りまで表していそうな言葉ですが、実は「残念に思う」ということだけを表す言葉だということがわかっていただけたでしょうか。 「遺憾に思う」という表現は、どんな場面でも使えそうで便利だと捉えられていますが、意味をよく考えて使わないと、かえって非難されることになりかねません。「遺憾」の意味と使い方をしっかりと覚えましょう。

初回公開日:2017年12月09日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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