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「ご足労いただき」の使い方を知ろう!注意点や言い換え表現を紹介

更新日:2024年01月15日

言葉の意味・例文

「ご足労いただき」の使い方を知っていますか?この記事では、ビジネスシーンで使われることの多い「ご足労いただき」という表現について意味や使い方、言い換え方を紹介します。「ご足労いただき」の使い方をしっかり理解して正しい使い方をマスターしましょう。

目上の人や取引相手と会話するときに、言葉選びで悩むことはありませんか? 日本語は特に難しい言語と言われており、なかでも敬語は五種類にも分かれていて、立場による使い分けが必要です。 今回紹介するのは、「ご足労いただき」という言葉についてです。 この記事ではこのフレーズにどんな意味があるのか、どういう使い方をするのか、また類語表現として何があるかについてまとめました。 本記事を読むことで正しい使い方が分かり、ビジネスシーンにおいては信頼に繋がります。また友人関係においては一目置かれる存在になるでしょう。 必要な時に、「どう言えば良いのか分からない…」と、焦ることがないよう、是非学んでいってください。

「ご足労いただき」の意味

「ご足労いただき」の意味

ビジネスシーンでよく使われる、「ご足労いただき」とは、「わざわざお越しいただき」という感謝を表す言葉です。「足労」という労いの言葉の前に、「御」という丁寧語をつけることによって、相手に対する敬意を示すことができます。 「ご足労いただき」という言葉は、漢字からイメージできるように、「足を働かせる」「歩く」「行く」「疲れ」「労力」という意味が込められており、「こちらから足を運ぶべきところを、わざわざ労力をかけてお越しいただきありがとうございました。」という相手を敬う言葉として使われます。

「ご足労いただき」の使い方・例文

「ご足労」とは、その人が好き好んで来たというわけでなく、わざわざ来ていただいたという相手の行動への敬意を払う言葉で、相手への感謝も含まれています。そのため、「ご足労いただき」の後には「ありがとうございます。」と続くことが多いです。 「わざわざお越しいただいた」という状況の時に使う言葉で、その相手の行動に対して感謝の気持ちを表すときに使う言葉です。ここからは、どのような状況で、そのような使い方をするのが正しいのかについてまとめていきます。

お礼を伝えたい際に使う場合

「ご足労いただき」の後には、「ありがとうございました」が来る使い方が一般的です。一番多い使い方でもあるのが、「ご足労いただきありがとうございました」です。 足を運んでくださった相手への労をねぎらうという意味で、感謝の気持ちを表現しており、「わざわざお越しいただいてありがとうございます。」という意味になります。 より深くお礼を伝えたい時は、「ご足労いただき、誠に感謝しております」や、「ご足労いただき、感謝の念に堪えません」という使い方ができます。

依頼をしたい際に使う場合

相手に来てもらうことを依頼したい場合には、「大変恐縮ですが、ご足労いただけますでしょうか。」という伝え方が適切です。「ご足労」は、相手が来てくれた後に使うのが一般的ですが、来てもらうことを依頼する場合にも使用することができます。 遠方の取引先などに対して「申し訳ありませんが、来ていただきますようお願い致します。」という意味を含みたい場合は、「遠路はるばるご足労をお掛けすることになりますが、立ち寄っていただけることを心よりお待ち申し上げます。」という使い方があります。

相手が来訪する事が確定した際に使う場合

相手との約束が出来て来訪が確定した場合には、「ご足労をお掛けしますが、宜しくお願い致します。」という伝え方が適切です。来訪の時間を指定したいときは、「ご足労いただき恐縮ですが、当日は10:00までにご来場ください。」というように、重ね重ねのお願いに対しては申し訳ないと思っていることが伝わる、「恐縮ですが」を付けると良いでしょう。 遠方の相手に対しては、「遠方のためご足労をお掛けしますが、心よりお待ちしています。」という使い方があります。

実際に相手と会った際に使う場合

実際に相手と会った場合には、「ご足労いただき誠にありがとうございます。」という伝え方が一般的です。この場合は、感謝の気持ちを伝える目的はもちろん、会話を始める際のワンクッションにもなります。もう少し砕けた言い回しだと、「ご足労をお掛けしてすみません。お待ちしておりました。本日は宜しくお願いします」と続けるなど、応用をきかせることも可能です。 遠方からの相手に対しては、「本日は遠路はるばるご足労いただき心より感謝申し上げます。」という使い方があります。

相手が帰る際や帰った後に使う場合

相手が帰る際には、「本日はご足労いただき、誠にありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」というように、一言付け加えることが望ましいです。 相手が帰ってからの場合は、「先日はご足労いただきありがとうございました。次回のプロジェクトに向けての理解が高まりました。」のように、来訪してもらって何が良かったのかを付け加えると良いです。 遠方から来訪した相手に対しては、「先日は遠路はるばるご足労いただきありがとうございました。」という使い方になります。

「ご足労いただき」を使う際の注意点

「ご足労いただき」は、丁寧語がついた敬語です。敬語には立場によって使い分けがありますが、「ご足労いただき」もその一つです。 正しいつもりで使っていても、間違えている人は意外と多く、ビジネスシーンでは特にしっかりと使い分けなければ恥をかいてしまいます。大事な場面で恥ずかしい思いをしない為にも立場による使い分けをしっかりと学んでおきましょう。

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初回公開日:2017年12月12日

記載されている内容は2017年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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