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「ご意向」の意味と類語・「ご意向」は敬語か・使い方と例文

更新日:2024年01月30日

敬語表現

「ご意向」という言葉はビジネスシーンでよく利用されています。丁寧な印象を受ける言葉ですが、意味をご存知でしょうか。今回は「ご意向」の意味や使い方を、例文と一緒にご紹介いたします。決まったフレーズもありますので、ぜひ利用できるように覚えましょう。

ご意向に沿えず

「ご意向」は謝罪として利用されることが多い言葉です。相手の意向、つまり相手の「どうするつもりかという考え」を受け入れることができないときの謝罪文となります。「ご意向に沿えず申し訳ございません」は、利用されることの多いフレーズです。 例えば、「商品を12月10日までに手元に届けてほしい」というお客様に対して、どうしても12月10日までには届けることができないとします。その際には「ご意向に沿えず誠に申し訳ございませんが、最短で12月13日のお届けとなります。ご了承くださいますようお願い申し上げます。」と伝えることになります。

ご意向をお聞かせください

「まずは、ご意向をお聞かせください」というのも、決まったフレーズです。これから一緒に何か取り組んでいくときや、サポートをしたい場合には、まずは相手の考えや方向性を知っておく必要があります。 例えば、「誠心誠意サポートさせていただきたいと考えておりますので、まずは、お客様のご意向をお聞かせください。」となります。 同じ意味になりますが、「ご意向を伺いたく存じます」も決まったフレーズです。こちらの方が丁寧になりますので、場合によって使い分けましょう。

ご意向に沿える

「ご意向に沿う」と同じ意味になりますが、「ご意向に沿える」もよく利用される言葉です。「ご意向に沿うことができる」を省略した形ですが、敬語の使い方として間違ってはいません。 「ご意向に沿える」の方がすっきりとして読みやすいですが、「ご意向に沿うことができる」の方が丁寧に感じる方もいらっしゃいます。相手や場面に合わせて使い分けましょう。 例文としては、「お客様のご意向に沿えるように、誠心誠意対応させていただきます」となります。

ご意向に沿えない場合もございます

「ご意向に沿えない場合もございます」とは、注意書きとして使われることが多い表現です。お客様の考えに沿って、誠心誠意対応したいと考えてはいるけれども、どうしても対応できない場合もあるということを、事前に伝えます。トラブル防止を目的に記載していることが多いです。 例えば、飲食店でお客様に合わせて調理の仕方を変えることができるというサービスを行っていたとしましょう。その場合にメニューやサービスの説明と一緒に注意書きとして、「ご意向に沿えない場合もございます。あらかじめご了承くださいますよう、お願い申し上げます。」と記載しておきます。そうすることで、無理難題を求められたときに断りやすくなります。

ご意向にそぐわない

「ご意向にそぐわない」は否定の意味を表す言葉になります。利用する場面がこれまでの「ご意向」の例文と異なります。 これまでの例文では、目上の方と、その考えに沿う方の会話でした。しかし、「ご意向にそぐわない」は目上の方がいない場面で使います。 例えば、佐藤さんが部長の部屋に花を飾ろうと提案したとしましょう。しかし、部長は花を飾ると仕事の集中力が落ちるので飾らないと言っていたのを鈴木さんは知っていました。そこで、鈴木さんは「部長のご意向にそぐわないので、花を飾るという提案は受け入れられません。」と佐藤さんに伝えます。 目上の方の「どうするつもりかという考え」について、第三者が議論するときに使います。

積極的に使ってみよう

「ご意向」の使い方についてご紹介いたしましたが、いかがでしょうか。「ご意向」という一言を使うだけでも、「ご意見」よりも丁寧な印象を受けますし、お客様の場合は大切にされているように感じます。たった一文字の違いですが、印象は大きく変わりますので、ぜひ使えるようになっておきましょう。 普段使い慣れていない新しい言葉を覚えるには、使ってみることが一番です。決まったフレーズだけでも覚えて、積極的に使ってみましょう。

初回公開日:2017年12月11日

記載されている内容は2017年12月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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