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更新日:2024年07月16日
「お力になれず」は相手の要望に応えることができない時の断りの言葉ですが、どのような意味を持つのか具体的に知っていますか。また、類語がたくさんありますので、類語との違いを知っておくことも大事です。「お力になれず」の意味や使い方、類語などについてご紹介します。
目次
「お力になれず」の意味は「要望に応えることができない」であり、「その要望に応えられるだけの力・技能・知識・立場などがない」といった意味合いが込められています。そういった意味合いは、別の言葉にすると「力不足」と表すことができます。 「こちらはその要望に応えられません」という伝え方をすると冷たい印象を与える可能性がありますが、この意味に「心遣い」を含めた表現が「お力になれず」です。「心遣い」は「その人のためにいろいろと気をつかうこと(配慮)」ですので、「可能なら応えたかったけど申し訳ない」の意味合いを込めた「要望に応えられない」ということを伝える言葉が「お力になれず」です。
「お力になれず」は「力になれず」の「力」に丁寧表現の「お」が付いている言葉ですので、丁寧語になります。丁寧語は敬語の一種に属するため、丁寧表現に当てはまる「お力になれず」は敬語として扱えます。 基本的には「お力になれず」は単独で使用せず、他の言葉と組み合わせて使います。そのため、敬語表現が重要なシーンでは「お力になれず」と一緒に使う言葉の丁寧さにも気を付けましょう。
「お力になれず」は「力不足」のことだとお伝えしましたが、この「力不足」という言葉は「役不足」と意味を混合されてしまうことがあります。「〜不足」といった部分は似ていますが、大事なところは「何が不足しているのか」です。すなわち、「力」と「役」の意味が大事になります。 「力不足」は「要望に対して、自分の力が不足している」の意味であり、こちらの「力」が「不足」していることを表しています。一方の「役不足」は、「自分に対して、要望の程度が不足している」の意味です。「役」=「任務・役目・仕事など」のことであり、そういった「要望」が「自分よりも下」の意味を持つ言葉が「役不足」です。
まとめますと、「力不足」は「要望に応えられるだけの力がこちらに無い」の意味であり、「役不足」は「こちらの力に見合っていない下等な要望」の意味になります。 「役不足」は多く、要望をされた側ではなく、要望をする側や要望をする・される以外の第三者が使用します。要望をされた側が使用すると上から目線になるため、良くありません。「力不足」や「お力になれず」と同義で「役不足」を用いないよう、注意しましょう。
「お力になれず」は「力不足」のことだと言うように、「お力になれず」には類語が存在します。「お力になれず」と言い方は異なりますが、同義として扱われる言葉(類語)をご紹介していきます。また、類語ともされますが、間違って使用される「お力添えできず」についても触れます。
「お役に立てず」は文字だけで見ると「役不足」にも思えますが、意味としては「お力になれず」と同義になります。「お役に」の「役」は「任務・役目・仕事など」を意味しますが、そこに「立てず」という「立つ」を否定した言葉が付いています。 「立つ」の意味には「目的を持ってある場所に身を置く」がありますので、それを否定するということは「立てず」=「目的を持ってある場所に身を置かない」意味になります。 よって「お役に立てず」の意味は「任務・役目・仕事などに関して、目的を持ってある場所に身を置かない」になります。「お力になれず」は「相手の要求」に「こちらの力不足」で「応えられない」ことですので、類語として考えると「相手の要求に対して、そのことに身を置くことができない」=「その要求を受けられない」の意味です。 この意味で考えると、「お力になれず」と同義になることが分かります。
「ご要望に沿えず」は、「お力になれず」の意味にある「要望に応えることができない」ということを丁寧に表した言葉です。そのため、「お力になれず」と同義になります。「そえず」の部分は「添えず」とも書くことができますが、「添う」は「寄り添う」で「沿う」は「従う」の意味があります。「要望」の内容によって、使い分けると良いでしょう。
記載されている内容は2017年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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