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「お待ちしています」の正しい使い方は?意味や言い換え表現も解説

更新日:2023年11月30日

言葉の意味・例文

ビジネスシーンで「お待ちしています」という言葉を使ったことがありますか。ビジネスシーンでは、相手が目上の者か、同輩かなどを意識して言葉選びをする必要があります。本記事では、「お待ちしています」の意味や使い方などを解説しています。参考にして下さい。

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柔らかい印象にしたい場合

相手に希望を押し付けるような雰囲気を出さず、柔らかく「待っている」旨を伝えたいときは、「お待ちしています」で文章を締めず、その後ろに言葉を続けましょう。 「お待ちしています」の後ろに、「~をお願いします」を続けると「待っている」ことが前面に出すぎず、押しつけがましさがなくなります。

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「お待ちしています」の注意点

「お待ちしています」はビジネスシーンで使われることも多いため、しっかりと使えるようになっておきたい言葉です。「お待ちしています」は敬語ですが、さらに変化させてより丁寧な敬語に言い換えることも可能です。 敬語の活用を誤ると、日本語としておかしな表現になってしまったり、敬語ではない表現になってしまったりすることもあるため、注意が必要です。ここでは、「お待ちしています」を使うときに知っておきたい注意点を紹介します。

「お待ちしてます」は口語表現

「お待ちしてます」という言葉を使ったことがあるという方も少なくないでしょう。丁寧な「お待ちして」と丁寧な「ます」を合わせた丁寧語のようですが、文法誤りの口語表現です。 正式な「お待ちしています」という丁寧語から「い」を除いた「い抜き言葉」という文法誤りの表現であるため、ビジネスシーンでは使用できません。プライベートで使用するのは構いませんが、ビジネスシーンでは正しい言葉を使う必要があります。

「お待ちいたしております」は二重敬語

「お待ちしています」をさらに丁寧な表現にして「お待ちしております」を使うことがありますが、さらに丁寧にしようと「お待ちいたしております」とすると文法誤りになります。 「お待ちいたしております」は「待っている」に「お」という丁寧表現、「いたす」という謙譲表現、「おる」という謙譲表現が加えられています。謙譲表現が二重になっていることがわかるでしょう。二重敬語は文法誤りとされます。 「お待ちいたしております」という表現が誤りであることを覚えておきましょう。

「お待ち申し上げております」も二重敬語

「お待ち申し上げております」も二重敬語の文法誤りであるため、ビジネスシーンで使うことがないよう、覚えておきましょう。 「お待ち申し上げております」は「待っている」に「お」という丁寧表現、「申し上げる」という謙譲表現、「おる」という謙譲表現が使われています。謙譲表現が二重になっている二重敬語です。

「お待ちしています」の類語・言い換え表現

「お待ちしています」には、意味の近い類語が多数存在します。類語は、まったく同じ意味を持つわけではなく、少し意味合いが異なるため、類語で言い換えるとニュアンスが変わることもあるため、言い換えの際は注意が必要です。 「お待ちしています」を言い換える語彙力をつけるためにも、類語の意味についても理解しておきましょう。例文を用いて言い換えを行い、ニュアンスの違いも感じ取ってみましょう。

「よろしくお願いいたします」

「お待ちしています」を使いたい場合でも、繰り返しになってしまうようなときは、「よろしくお願いいたします」を使ってみましょう。 たとえば、直前のメールで「回答お待ちしております」と書いていた場合、次のメールで再度同じ言葉を書いてしまうとくどい印象になってしまいます。「回答のほど、よろしくお願いいたします」と書けばくどさが和らぎます。

「ご足労おかけします」

「足労」には「足を運ばせること」という意味があり、「ご足労おかけします」は、来てもらうことあるいは行ってもらうことへの労いの言葉です。 「ご足労おかけします」は労いの気持ちが強く、「待っていた」というニュアンスは弱くなりますが、「お待ちしていました」の言い換えとして使うことも可能です。 「遠路はるばるありがとうございます。お待ちしておりました。」は、「遠路はるばる、ご足労おかけします。」と言い換えられます。

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初回公開日:2017年12月19日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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