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好印象を与える作文の書き方とコツ・入賞する作文の違い

更新日:2024年11月07日

書類の書き方

作文のコツの大半は、文章の構成です。大枠ができていれば、テーマに沿って自分の考えや感想を自由に書くことができます。目的別の作文のコツを理解して、文章の流れをしっかりすれば、読者の気持ちを動かすことのできるような作文を書くことができるでしょう。

作文では、起承転結がしっかり組み立てられているかがコツです。作文そのものの話の導入から始まり、展開させていって最後に締めくくるというイメージです。例として、小学校の思い出を書くとします。 「起」の部分では、話の導入部分なので小学校低学年の頃の思い出を書くと良いでしょう。初めての小学校でドキドキしたことや友達と遊んだことなどです。「承」は「起」の内容を膨らませればいいので、初めての遠足や運動会の思い出などです。 「転」は、少し文章の方向性を変えてみるのがコツです。遊んでばかりでなく、勉強に励んだことなどで良いです。「結」は、文章のまとめなので、大変なこともあったが楽しかったなどと締めくくると良いでしょう。

語彙の言い換え

形容詞をそのまま使わずに言い換えて表現するのが、文章をおもしろくするコツです。よく使いがちなのが「嬉しかった」「楽しかった」「悲しかった」などですが、「嬉しかった」の場合は「今にも踊りだしそうな気分だった」「心が弾む気分だった」と言い換えると良いでしょう。 「楽しかった」は「ワクワクしてすぐに誰かに伝えたい気分だった」「明日にでもまたやりたいくらいだった」などです。「悲しかった」は「何もする気が起きないくらいに気分が落ち込んだ」「一筋の涙が頬を伝った」などの表現に言い換えることができます。

目的別上手な作文の書き方とコツ

小学校だけでなく、受験や就職の際の試験でも作文は利用されることがあります。状況別に好印象の作文の書き方は異なってくるので、細かく紹介します。

就職試験

就職試験の中でも、よく作文が取り上げられるのは公務員試験です。この場合のコツは「考え方・ものの見方」を書き記せるかです。 公務員試験の作文でよくあるテーマは「志望動機」や「過去の経験から学んだこと」などです。志望動機の場合は、自分がなぜ公務員になりたいのかを、起承転結に沿って書いていけばいいです。過去の経験から学んだことの場合は、書きたいことは「学んだこと」の方なので、そちらに重点をおいて書いていくのがコツです。

大学受験

大学受験は、作文というよりも小論文を書く機会の方が多いでしょう。小論文と作文の違いは、小論文は論文というだけあって、ある物事についての自分の論理や考えを筋道立てて説明していくもの、作文は自分の経験からの感情や感想を書くというものです。 小論文でも作文でも、大学側が見ているのは自分の考えをもっているか、それを論理立てて書くことができるかです。テーマに沿って、自分の考えを筋道立てて書いていくのがコツです。

高校推薦入試

高校推薦入試の作文で問われることは「志望動機」「中学校で頑張ったこと」「高校に入って頑張りたいこと」です。作文が上手ではないから入試に合格しないということはありませんが、高校側からしたら、最低限聞きたいことを自由に文章にしてほしいだけです。 志望動機は、なぜこの高校に行きたいのかを熱く語り、中学校で頑張ったことは具体例をあげながら、その時の感情も交えつつ書き、高校に入って頑張りたいことは、勉強でも部活でも自分がやってみたいことを書けばいいです。結論を相手に伝えることができるかがコツです。

中学受験

中学受験の作文は、文章の構成、誤字脱字に気を付けるのがコツです。テーマで多いのは「小学校で頑張ったこととその理由」です。小学校時代に自分が一生懸命やってきたことを導入、展開、結論と書いていけば問題ありません。最後に読み直して、誤字脱字がないかをチェックしましょう。

課題作文

課題作文とは、提示された条件で作文を書くことです。例えば、何かのグラフがあって「このグラフを見てあなたの感じることを400字以内で述べなさい」や「高齢化社会についてあなたが今後社会に貢献できることを理由もふまえて述べなさい」などです。 ここでのコツは「起承転結に沿う」「結論では自分の考えを熱く語る」「です・ます調か、だ・である調で揃える」「用紙の8割以上は埋める」です。これさえ守れば、後はあなたの思うことを自由に述べて結構です。

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初回公開日:2017年11月29日

記載されている内容は2017年11月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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