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更新日:2024年07月02日
イラストを描く時に色を塗る前にペン入れをします。なかなかうまく描けずに悩んだことがある方もいるでしょう。今回はペン入れのコツについてのお話と、アナログとデジタルそれぞれのツールを使う時のポイントとコツについて描いていきます。
目次
ペン入れをする際に、描いてはみたものの、どこかのっぺりとした雰囲気に見えてしまうということがあることでしょう。これは、線の強弱が上手く付けられていないからです。 線の強弱とはいったい何かというと、物の立体感を意識して、線を太くしたり、細くしたりする事です。これを念頭にペン入れをするだけで、より一層存在感のある線画が完成します。 コツとしては、ひとつは、手前に見える(近い)部分は太くすること、そして、影になる濃い部分も線を太らせると、線にメリハリができます。さらに、漫画やイラストの場合、外の輪郭部分は太めに、髪や服のパーツなどは若干細めの線を意識すると良いでしょう。
強弱でメリハリを付けると言っても、一筆の中に強弱をつけすぎると、逆に線画ガタガタとしてしまい、汚く見えてしまいます。これは、描いたり、トレースなどで練習が必要ですが、描いて行くに連れて、どこに線の強弱をつければ良いかは、感覚でわかってきます。 また、線の太さのポイントやコツとしては、影になる部分を太くするのとは逆に、光が当たる部分は細くする気持ちで描いていくと、きれいな線画になります。 また、コップやビンなど、硬い無機物なものには、あまり強弱をつけない方が良いでしょう。このようなものに強弱をつけすぎると、硬いものであるのに、柔らかそうに見える印象になりがちになってしまいます。
ミリペンは本来、製図のために作られたペンなので、いわゆる漫画用のペンのような強弱を付けるのには向いていないツールです。しかし、ミリペンの多くは耐水性になっているものがあり、カラーイラストのペン入れには最適です。 単調な線しか描けないミリペンでペン入れをする際は、ミリペンの強みである、太さの違うペンを複数本用意することで、弱点を補うことが可能です。イラストの場合、描く絵のジャンルや個人の好みで変わりますが、0.3から0.5のペンがおすすめです。 ミリペンでのペン入れのコツは、まず均一の線で一度ペン入れをします。その後に少し細めのミリペンで強弱を付けるべき場所を二度書きの要領で、太らせていくことで、ミリペンでのペン入れでも、強弱の付く線に仕上がります。
マルチライナーの特徴については後述しますが、こちらのペンもミリペン同様な線の引き方で、強弱の付いた線が描けます。コツもほぼミリペンと変わりはありません。もちろん、漫画やイラストの道具として使って問題はありません。 また、コツとは嘲笑違いますが、このようなペンの場合、注意したい点があります。本来ミリペンのたぐいは、一定の線を描くためのものですので、力を入れて使うことは想定していません。 ですので、特に細いペン先のミリペンで描く時に力を入れてしまうと、ペン先が潰れてしまいますので、気をつけましょう。
事務用品などのボールペンというのは、実のところあまりイラスト制作には適していないといいます。もしもボールペンを使う場合のコツは、いかに画面を汚さないかです。 紙に鉛筆で下絵をしてしまうと、鉛筆の芯の影響で、ボールペンのインクが乗りにくくなってしまいます。コツとしては、トレース台などを使用して、ペン入れをすることです。こうすることで、後に消しゴムを掛ける必要もなくなり、インクが伸びることを防ぐことができます。
安いボールペンでペン入れをするくらいでしたら、ハイテックCなどのペンがおすすめです。このペンはイラストにも適している真っ黒な線が引けることがうりです。ですので、pixivなどを見てみても、ハイテックCで描いた絵もよく出てきます。 ハイテックCを使う場合のコツも、ミリペンとほぼ同様で、やはりできればトレース台の使用を強くおすすめします。最近は、自分の好みで芯をカスタマイズできるハイテックCのシリーズも出ているので、自分がよく使う太さの芯を入れておけば、絵を描く時も1本で、複数の太さの線が引けるので、とても便利です。
コピックは多彩な色があるイラストを塗るためのアルコールマーカーで、コミック系イラストを描く方に絶大な人気があるペンです。コピックで色を塗る際にペン入れは注意が必要です。アルコール系マーカーであるコピックで色を塗る際、油性系のボールペンなどでペン入れしてしまうと、滲んでしまう恐れがあります。 そこで登場するツールが、前述したコピックのマルチライナーです。このペンは一見ミリペンと変わりがありませんが、最大の特徴はコピックで色を塗ってもにじまないことです。コピックで色をきれいに塗るコツのひとつは線画をきれいに塗ることです。ぜひコピックを使う際はマルチライナーを使ってみましょう。
記載されている内容は2017年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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