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「携わる」の意味と使い方・例文5コ・「関わる」との違い

更新日:2024年08月14日

言葉の意味・例文

日本語は、他の言語に比べてはるかに難しいと言われています。「携わる」という単語があります。読み方は「たずさわる」です。これは、どういう意味なのでしょうか。また、「携わる」と同じ意味として考えられている「関わる」との違いは何でしょうか。

「携わる」と「関わる」は同じ意味のように思えますが、実は大きな違いがあります。「携わる」は「従事する」という意味であり、おもに仕事に関することで使われるのに対して、「関わる」は仕事関連以外のことで使われることがほとんどです。 つまり、対象を限定せずに広く使われるのが「関わる」で、「携わる」は「仕事に関すること」として対象が限定されることから、よりかかわりが深いということを強調して表しています。

「携わる」の敬語表現

「携わる」は、使う対象が自分である場合、敬語のうちの「謙譲語」として表現したい時には、特に変化させる必要なくそのまま使うことができます。 使う対象が自分以外、特に目上の存在である場合、つまり「尊敬語」として使う場合にはいくつかの表現方法がありますので、おぼえておきましょう。

「携わられる」

「来年度から、このプロジェクトには新たに●●部長が携わられることになりました」 上の例文のように使われる「携わられる」は、「携わる」に尊敬の意味がある助動詞「れる」が合わさってできた言葉です。目上の人に対する敬意を表す時に用いられます。

「携わっていらっしゃる」

「開発当時から今まで、10年以上もこの研究に携わっていらっしゃる先生には、深い尊敬の念を抱いています」 このように表現できる「携わっていらっしゃる」は、「携わっている」という現在進行形のようなニュアンスを持つ表現を、尊敬語にした言葉です。これもやはり、自分より立場が上の人に対して使う表現です。

「携わっておられる」

「町内会長は、長年率先してボランティアに携わっておられる立派な方です」 このように使うことができる「携わっておられる」は、「携わっていらっしゃる」と同じ意味合いで使うことができます。「携わっていらっしゃる」よりも柔らかい表現にしたい場合に、「携わっておられる」という言い方にするとよいでしょう。

敬語の使い方は、特にビジネスシーンにおいてはもっとも重要とされるスキルの中の一つとみなされる場合が多いです。しかしながら、ひと口に「敬語の使い方」といっても、何から学べばいいのかわからない、という方が多いのではないでしょうか。 難解だと思われがちな敬語の使い方について理解し、一般常識よりもさらに深い知識で、正しくビジネスシーンで使えるようになりたいとお考えの方には、こちらの一冊をおすすめします。

「携わる」の言い換え表現

ここまで、さまざまな角度から「携わる」という言葉の表現についてみてきましたが、次は「携わる」の言い換え表現についてご紹介していきます。 メールや文書など、同じ言葉を重ねて使うことがはばかられる時は多々あります。そのような場合に備えて、置き換えても同じ意味になる言葉や表現方法をおぼえておくと、大変便利です。

「従事する」

「従事する」は、「その仕事に就く」、「取り組む」、「務める」など、やはり仕事に関連した意味を持っています。 「医療に従事する者として、その方法には断固反対の立場をとらせていただきます」のように用いられます。

「参加する」

「参加する」は、「携わる」と似た意味を持つ言葉の中でも、もっとも簡単で使いやすい言い換え表現だといえます。 「あのプロジェクトに参加させていただいたことで、私は社会人としてまた一歩成長できたと感じています」などのように、主に口語表現で使う場合が多い言葉です。

「拘う」

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初回公開日:2017年12月27日

記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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