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「お手数おかけしました」の意味・正しい敬語か・使い方と例文

更新日:2024年02月27日

敬語表現

「お手数おかけしました」という言葉は日常でも使うことが多いですが、その言葉の本質や意味は理解されていない場合が多く、使っている人も何気なく使っているため、使い方も間違っている場合があります。ここでは「お手数おかけしました」の本当の意味や使い方を考えてみます。

状況別「お手数おかけしました」の例文

「お手数おかけしました」の状況での文章は何があるのでしょうか。ここではそれを考えてみます。

ありがとう

「お手数おかけしました」をお礼として返す場合は次のような文章を使います。 1.「お手数おかけしました。大変感謝しております」 2.「お手数おかけしました。感謝申し上げます」 3.「お手数おかけしました。厚く御礼申し上げます」 4.「お手数おかけしました。有難うございます」 5.「お手数おかけしました。誠にありがとうございます」 「お手数おかけしました」で相手にしてもらったことをねぎらった上で、次に感謝の言葉を付け加えると、より良い感謝の言葉になります。この言葉は目上、目下どちらにも使うことができますし、メールなどの用途にも活用できます。メールなどで返信する場合は、感謝の気持ちを早めに使えるように心がけます。

返し

「お手数おかけしました」を返信として返す場合は次のような文章を使います。 1.「お手数おかけしました。後ほどお返事させていただきます」 2.「お手数おかけしました。確認のうえ、ご返信をさせていただきます」 3.「お手数おかけしました。改めてご連絡させていただきます」 4.「お手数おかけしました。折り返しお返事させていただきます」 5.「お手数おかけしました。至急お返事させていただきます」 この文章はメールで返すことが多いですが、相手にしてもらったことをねぎらった上で、「早く返事をする」ということを、相手に伝えなければならないので注意が必要ですし、早い返信を心がけないと相手に失礼にあたります。

謝罪

「お手数おかけしました」を謝罪として返す場合は次のような文章を使います。 1.「お手数おかけしました。誠に申し訳ございません」 2.「お手数おかけしました。お詫び申し上げます」 3,「お手数おかけしました。申し訳ありませんでした」 4.「お手数おかけしました。失礼致しました」 5.「お手数おかけしました。大変ご迷惑をお掛けいたしました」 この文章はメールで返すことが多いですが、相手にしてもらったことをねぎらった上で、「もうしわけない」ということを、相手に率直に伝えなければならないので注意が必要です。また、早い謝罪と返信を心がけないと、相手に失礼にあたります。特に目上の方には、早めの謝罪をしたほうが良いです。

「お手数おかけしました」の本当の意味とは

「お手数おかけしました」という言葉は、「お手数をおかけしました」と言い換えることで、ていねいな言葉になります。しかし、ていねいな言葉に直しても、言葉の本当の意味がわかっていないと、相手に伝わらないことになります。 「お手数おかけしました」という言葉は、相手にとっては、「自分の手を止めてしてあげた」ということに対するねぎらいの言葉であり、感謝の言葉ではありません。つまり、「お手数おかけしました」でも「お手数をおかけしました」でも、その言葉のあとに感謝の言葉をつなげないと、相手には気持ちは伝わりません。 誰もがした事に対しては感謝の言葉は欲しいとおもっています。それを上手く伝えるために、クッション言葉として、「お手数おかけしました」という言葉があるのではないでしょうか。そして、それにつなげる言葉によって、相手に感謝の気持ちが伝わるのです。

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初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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