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「お伺いさせていただきます」は正しい表現か・伺いますの使い方

更新日:2024年03月17日

敬語表現

「お伺いさせていただきます」は、実は間違った使い方です。社会人でも間違った敬語を平気で使ってしまう人は大勢いますが、そのままにしてはいけません。正しい敬語の使い方を身につけましょう。「お伺いさせていただきます」の代わりに使える正しい敬語をご紹介します。

「伺います」の例文をご紹介します。日時を決めて自分が訪問することを連絡する場合の例文です。 大変お世話になっております。元旦に年始の挨拶へ伺いたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。 大変お世話になっております。明日のミーティングのために、午後2時にそちらへ伺いたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。

「お伺いします」を使う

「伺います」という敬語に、さらに敬語の「お」を付けて、「お伺いします」という表現は、二重に敬語を重ねています。これを、二重敬語と言います。 「お伺いします」は二重敬語となります。ビジネスメールで二重敬語を使ったからと言って、間違いとは言い切れません。二重敬語ですので、難しい表現をしていると思われることもあります。しかし、「お伺いします」は一般化しているので、使用しても大きな問題にはなりません。

「お伺いします」の例文1

「お伺います」の例文をご紹介します。自分が相手の会社に訪問することを連絡する場合の例文です。 お世話になっております。明日の11時に貴社にお伺いしますので、よろしくおねがいいたします。 いつもお世話になっております。明後日の12時にそちらにお伺いしてもよろしいでしょうか。

「お伺いします」の例文2

「お伺います」の例文をご紹介します。自分が相手の会社に訪問できないことを連絡する場合の例文です。 大変申し訳ございません、あいにく明後日は予定があるため、お伺いすることはできません。しかし、明日であれば予定が空いております。 申し訳ございません。今は予定があるため、もしよろしければこちらからお伺いします。

敬語の使い方が面白いほど身につく本

敬語を話すことが苦手と感じるのであれば、敬語の使い方が面白いほど身につく本がおすすめです。敬語が苦手な人の話し方には特徴があり、丁寧な言い回しをしようとすることと丁寧な言い回しの中に、突然、不用意な言葉が口をついて出ることです。 2つの特徴に当てはまる人はこの傾向に気づいていない可能性も高いです。お伺いさせていただきますという敬語を使用していたのであれば、この本を読んでみましょう。

敬語の種類

敬語の種類としては3種類があります。「尊敬語」と「謙譲語」、「丁寧語」です。ビジネスシーンでは、「尊敬語」と「謙譲語」、「丁寧語」の3種類の敬語を使いこなす必要があります。 これらを誤って使用することは、相手に対して失礼になります。「お伺いさせていただきます」もその1つです。正しい敬語を使用することが、社会人のマナーです。敬語の種類である、「尊敬語」と「謙譲語」、「丁寧語」についてご紹介します。

尊敬語

「尊敬語」は相手や相手の物、行動を高めて敬意を表す敬語です。相手が行っている動作や相手の呼び名に使用するのが正しい使い方です。「尊敬語」と「謙譲語」については、区別が難しいと感じる人は多いです。 「尊敬語」は自らの立場は変えずに、相手を持ち上げる敬語となります。「食べる」であれば尊敬語は「召し上がる」になりますし、資料を渡す際には「ご覧になってください」と言うのが正しい尊敬語です。

謙譲語

「謙譲語」は自らの動作や自分自身をへりくだって謙遜することで、相手を敬う敬語となります。 「尊敬語」と「謙譲語」はどちらも目上の人に対する言葉ですので、混合しやすくなります。「謙譲語」は相手の立場は変えず、自らの立場を下げて使用します。 例えば、「食べる」であれば「いただく」となりますし、何かを発言する際には「申し上げる」と表現するのが正しい謙譲語です。

丁寧語

「丁寧語」は聞き手に敬意を表す表現となります。「丁寧語」は接頭語に「お」や「ご」を付けて、語尾に「です」「ます」「ございます」を付けます。 「丁寧語」は使用しやすいだけに、二重敬語の元になります。例えば「お召し上がりになる」や「お会いになられる」は二重敬語です。正しくは「召し上がる」か「お食べになる」、「会われる」か「お会いになる」と表現するのが正しい敬語です。

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初回公開日:2017年11月26日

記載されている内容は2017年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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