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「お構いなく」の意味と類語・使い方と例文・相手に失礼な表現か

更新日:2024年02月25日

言葉の意味・例文

「お構いなく」は「お気遣いなく」や「お気になさらず」と同じように、相手の心遣いや配慮をやんわりと断る時に使う表現です。使い方によっては手を嫌な気持ちにさせてしまうこともあるので、使い方には十分気を付けましょう。「お構いなく」の意味を理解し正しく使いましょう。

今まで「お構いなく」の使い方、意味を説明してきましたが、実際にどのように使えばいいのかを状況別に例文を使って説明していきます。

お茶を出してもらった場合

ビジネスシーンでは取引先に実際に足を運んで商談をすることも多くありますが、その際先方からお茶やちょっとしたお茶菓子を出されます。日本では迎える側が訪問者をお茶でもてなすのが一般的です。 昔からの日本の習わしとはいえ、当然のように受け取るのは失礼にあたります。「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べることは間違っていませんが、加えて「ありがとうございます、どうぞお構いなく」と伝えると迎える側の配慮に感謝の気持ちが伝わります。

訪問する場合

上に述べたように、訪問先ではお茶を出してもらうことが多いですが、訪問する側は訪問先について腰を下ろしたら、自分から「どうぞお構いなく」と先に言葉をかけておくと良いでしょう。迎え入れる側がお願いして訪問することもありますが、こちらからお願いして訪問する場合もあります。その場合は特に、時間を割いてもらっているだけでもありがたいことですので、最初にこの一言を述べることをおすすめします。

「お構いなく」は相手に失礼な表現か?

結論から言うと失礼ではありません。相手の自分に対する配慮の気持ちに対しての感謝の気持ちを述べる意味もありますし、相手の配慮を丁寧に断る意味もあります。注意しなければならないのは、誰に対して使うのかです。 「お構いなく」は「お気遣いなく」よりも相手を突き放した言い方になりますので、ビジネスシーンや目上の方には「お気遣いなく」という言葉の方が丁寧です。親しい間柄や目下の人に対しては「お構いなく」で構いません。 また、「ありがとうございます」「どうぞ」という一言を添えるだけで丁寧に聞こえますので、そのようにして使ってみましょう。

多言語での「お構いなく」の表現

「お構いなく」は日本独自の言い回しではありますが、同じようなニュアンスを海外ではどのように表現するのでしょうか。下記、英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語でどのように表現されるかをご紹介していきます。

英語

「You don't have to do that.」「Please don't trouble yourself.」「Please don't worry.」という表現が使われます。「気にしなくていいよ」という軽い意味合いです。気遣いを意味する「considerate」「concern」は使いません。また「Please don't bother.」という言葉もありますが、これは強すぎる言い方で、今後の相手との関係が危ぶまれますので注意しましょう。

中国語

「不要介意」という表現が一般的です。「介入しなくて結構です」という漢字の意味からも想像できます。

韓国語

「신경 쓰지 마시고」と書き「気にしないでください」という意味合いで使われています。

タイ語

「ไม่เป็นไร」と書き、英語でいう「don't worry.」と同じような意味合いです。

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初回公開日:2017年11月15日

記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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