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「お構いなく」の意味と類語・使い方と例文・相手に失礼な表現か

更新日:2024年08月11日

言葉の意味・例文

「お構いなく」は「お気遣いなく」や「お気になさらず」と同じように、相手の心遣いや配慮をやんわりと断る時に使う表現です。使い方によっては手を嫌な気持ちにさせてしまうこともあるので、使い方には十分気を付けましょう。「お構いなく」の意味を理解し正しく使いましょう。

「お構いなく」の意味とは

相手に何かをしてもらった時に、相手の配慮に感謝の気持ちを述べる場合や、やんわりと断る場合に使われます。そもそもは、「構う」という言葉と「無い」という言葉の合わさったものですので、「世話をやかなくてけっこうですよ」という意味の丁寧な言葉と言えます。 ただ日本語は難しいもので、「お構いなく」という言葉を丁寧に配慮して使ったつもりでも、相手には「放っておいてください」という冷たく素っ気ない言葉にとられてしまう場合もあります。 「お構いなく」という言葉はよく使われますが、シチュエーションによって使い方や意味、伝わり方が異なってきますので、具体的に違いを見ていきましょう。

「お構いなく」の類語

「お構いなく」と同じような言葉がありますので、例文を挙げながら比較していきましょう。

お気遣いなく

「お構いなく」と同じように頻繁に使われるのが「お気遣いなく」という言葉です。「気遣い」という言葉は文字通り「相手のことを気遣う」ことです。「お気遣いなく」というのは「気にしないでください」「お気遣いは結構です」という意味になります。 まずは感謝の気持ちを添えて使う使い方があります。例文としては「ありがとうございます。こちらでご用意しますのでお気遣いなく」や「ありがとうございます。お気持ちだけ頂戴いたします。お気遣いなく」などです。「ありがとうございます」という感謝の言葉を添えることによって、相手の配慮や思いやりの気持ちを無下にせず柔らかく断ることができます。 また遠慮したい場合にもこの言葉は使われます。「いりません」「結構です」という言葉だと強くなりすぎる拒否の言葉ですが、「お気遣いなく」という言葉を使うことによって遠回しに遠慮することが可能です。お酒が飲めないのに、どんどんグラスに注がれそうになった時などに使うことができます。 物事を本気で強く断りたい場合は気持ちが伝わりにくい言葉でもあります。「大丈夫です」「結構です」と同じくらい遠回りないい方であるといえます。

お気になさらず

「お構いなく」「お気遣いなく」は少し固い表現で、ビジネスシーンや目上の方に使うことが多い表現です。「お気になさらず」はこの二つよりはよりは柔らかい響きで使いやすい表現です。相手に気遣ってもらった時ならいつでも気軽に使える言葉です。 一方、相手の言動で迷惑をこうむった時などに謝罪してきたとします。その返答としても使える言葉です。例文としては「先日は急に予定をキャンセルしてしまって申し訳ない」という謝罪に対しての「問題ないので、どうぞお気になさらず」のように使います。

結構です

「お気遣いなく」「お構いなく」「お気になさらず」に比べると強い拒否の意味合いが含まれます。相手からの申し出を断るときに使います。 強い拒否の言葉といっても、「いりません」よりはやわらかい表現ではあります。先にも述べたように回りくどい言い方にもなってしまうので、本当に断りたいときには「本当に結構ですので」や「本当に結構ですので、お気になさらず」と言葉をかぶせて使うといいでしょう。

「お構いなく」の使い方

「お構いなく」は「お気遣いなく」「お気になさらず」と同様、完全な言い回しではありません。メールや手紙などの文章に表すには注意が必要です。

メールでの「お構いなく」の使い方

「お構いなく」は「お気遣いなく」よりも相手を突き放した表現にとられてしまいがちです。ですので、メールの際はなおさら丁寧な表現を覚えておきましょう。 例文としては「どうぞお構いなく」というように「どうぞ」を文頭に付けると少し丁寧になります。目上の方やビジネスシーンなどのかしこまった場のメールで使うには「どうぞお構いなく申し上げます」「どうぞお構いなくお願い申し上げます」「くれぐれもお構いなく申し上げます」「くれぐれもお構いなくお願い申し上げます」がふさわしいでしょう。

状況別「お構いなく」の例文

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初回公開日:2017年11月15日

記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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