IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「ですよね」の意味と使い方・敬語・失礼になるのか・言い換え

更新日:2024年07月18日

敬語表現

「ですよね」が、あちこちで飛び交う社会になりましたが、あなたはこの言葉の意味を、どれだけ知っているでしょうか。言葉には力がありますから、よい方向にも悪い方向にも、流れていきます。きちんと理解したうえで、「ですよね」を使って会話力をアップしましょう。

「ですよね」はウザイ!

「ですよね」は、自分も分かっていたことに対して、相槌を打つ時にも使用される言葉です。このため、常用している人のなかには、口癖のようになってしまう人もいるでしょう。 すべての会話に、「ですよね」で返答されたら、どんな気分でしょう。すべてというのは、極端な話ですが、「ですよね」はそれくらい、時と場合を選び、使用しなければならない言葉です。相手に「ウザイ」と感じられたくない人は、常用することは、おススメしません。人には、癖がありますから、「ですよね」を自分の口癖にしてしまったら大変です。 どんな言葉にも、「ですよね」と返答してくる人がいたら、あなたも疎ましく感じませんか。なんだか、会話を楽しもうとさえ思えなくなります。

「ですよね」と相槌を打つ人の心理

先ほどまで「ですよね」を言われた方の心情をお話しましたが、今回は、言った方の心理をご紹介していきます。まず、「ですよね」の意味については、ご理解頂けたでしょうか。「ですよね」は、相槌と同じ意味を持つ言葉ですから、言った本人は、同意を示したり、同感していることを相手に伝えたいのです。 ここは、説明するまでもなく、みなさんもおわかりになることでしょう。しかし、自分で分かっていながら、相手に質問して同意をする「ですよね」の使い方をする人は、どうでしょう。このような使い方をする人の深層心理には、「ですよね」と言う相手に、自分の意見を認めてほしいという部分があります。

心の声で見てみましょう

分かりやすく、会話と心の声で見てみましょう。「ですよね」を使う人を、ここではAさんとします。その相手をBさんとしょましょう。()の中が、心の声です。 Aさん「さっきの〇〇なんですけど、あれって□□ってことですか?さっきCさんに言われたんですけど、いまいち分からなくて。」(Cさんには、ああ言われたけど、私は〇〇だと思うんだよね。だから、Bさんも同じ考えか聞いてみよう) Bさん「うん、それは□□だと思うよ。」 Aさん「ですよね~」(やっぱり。私の思った通りだ。) このように、相手に同意を求めたいという深層心理も隠されています。自分よりも、目上の人に、自分とは違う意見を押し付けられた時、他の人に自分の背中をおしてほしいという思いが、働くのでしょう。 しかし、はっきりとは聞けないので、このような聞き方をして、周りに同意を求めている訳です。断言できない場面に遭遇したり、曖昧な表現でしか、意思を示すことができない時、このような使い方をしてしまいます。

「ですよね」はどう変換したら失礼じゃない?

「ですよね」の、元の言語は、「そうですよね」です。「ですよね」と言葉を、略してしまうよりも、きちんと言葉を発する方が、好印象は与えるでしょう。 しかし、「ですよね」にしても、「そうですよね」にしても、常用しすぎると、疎ましく思われる危険もありますから、きちんとその場の空気を読みつつ、使うことをおススメします。安易に「ですよね」や「そうですよね」を使うと、「わかっているなら、聞かないでよ」と思われかねないことを覚えておきましょう。 また、「~ですよね」と確認してしまう人は、「~でしょうか」ときちんと訪ねましょう。こうすれば相手も、親身になって、話がしやすいです。「わかっているけど、聞いた」というよりも、「わからないから、教えてください」という姿勢の方が、人間は受け入れやすいのです。 特に良い方法は「確認したいのですが、〇〇は、□□でよろしいでしょうか?」という聞き方です。きちんと意思表示しているので、相手にも聞かれているのだと認識されやすいでしょう。

意思表示に値するの?!

「ですよね」は、同意を示したり、遠まわしに同意を求める時に使用することを、ここまでのお話でお伝えしてきましたが、この言葉には、意思表示能力があるわけではありません。「ですよね」という言葉は、とても曖昧で中立の言葉になります。 相手に同意したかと思いきや、同意を求める時にも使いますから、「ですよね」という言葉一つでは、自分の意思をはっきり示したことにはなりません。 しかし、「ですよね」という相槌が、意思表示として成り立つ場合もあります。例えば、とても親しい友人であったり、よく話をする人の場合です。ある程度お互いの性格・性質を理解していますから、その言葉が今何を示しているのか、相手は容易に判断できるのです。 しかし、「ですよね」は曖昧な言葉ですから、大事なビジネスの場面や大きな決断に対する返事などでは、この言葉は使わないようにしましょう。

「ですよね」の言い方

どうしても、「ですよね」を使ってしまう人には、こんな使い方をご紹介します。この「ですよね」は、相手にも同意を求めながら、相槌を打つのですが、違う視点からみると、言いきらない・断言しない・柔らかい物言い・曖昧、などがあります。 会話中、どうしても断言できない場面や、自分の中でも曖昧であるときに、うまく「ですよね」を使うのも、賢い方法の一つです。この言葉を使うことによって、相手に威圧感を与えずに済むこともあるしょうし、話が円滑に進むこともあります。「ですよね」の意味をしっかり理解しながらうまく利用していくと、あなたも「ですよね」使用の上級者になれるでしょう。

よく「ですよね」を理解しよう!

「ですよね」は相槌という意味を含んでいますが、曖昧で丁寧な言葉ではないことが分かりました。「ですよね」の意味を知らずに使っていると、副作用は大きいかもしれませんが、きちんと理解し、使い分けることで、相手に不快感を与えず、むしろ好感度を上げてくれる言葉でもあります。 安易には使えない言葉ですが、上手く付き合っていくとあなたの会話力をアップさせてくれます。まずは、親しい友人に「ですよね」使って、練習してみるのもいい方法です。「ですよね」をうまく利用して、会話の達人を目指しましょう。

初回公開日:2017年11月11日

記載されている内容は2017年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング