「せからしい」の意味｜6つの地域別・「しゃあしい」との違い

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方言があまり使われなくなった地域で育った若い世代の方は、祖父母や親せきが話す方言の意味が分からずに、会話で困ったことがある方もいるでしょう。 下記では「せからしい」の意味と使う場面、そして「しゃあしい」との違いを紹介していきます。

「せからしい」 ①「騒々しい、うっとうしい」 ②「急き立てられるようで、落ち着かない」 ③「手間がかかる」 相手を煩わしく感じた時に、注意する場面で使われています。また地域によって意味も大きく異なってくるため、表現もさまざまです。

「せからしい」は、博多弁で九州で使われる方言です。 【使用例】 ・今日は、えらいせからしか営業マンがきた （今日は、とてもうるさい・うっといおしい営業マンがきた） ・目の前をちょろちょろするな！せからしか！ （うっとうしいから目の前をちょろちょろするな！）

大阪で使われている「せからしい（しぇからしい）」は、九州で使われている意味合いとは違い、落ち着きがない相手に対し「あなたは忙しい人だな」という使い方をします。 半分呆れたような「愚痴」や「ぼやき」に近いでしょう。

九州の方言である「せからしい」がという言葉ですが、使われている地域によって、少しずつ意味合いが違います。 下記では、地域別に「せからしい」の意味と、使い方についてご紹介します。

鹿児島県では、大声で喋っている相手に「うるさい」と注意するときに「せからしい」を使います。その他にも、相手の性格を指して、使うこともあります。 【使用例】 ・「あぁせからしやっじゃな」（あぁうるさい奴だな） ・「ぜからしか、おいはだれとっとよ」（うるさい！疲れてるんだよ）

宮崎県では、九州内の他県とおなじく「うるさい」や「やかましい」「わずらわしい」という意味として「せからしい」は使われています。 【使用例】 ・「わかっとるとに、さっきからせからしかけん、よだきー」 （わかってるのにさっきからうるさいし、面倒くさい）

九州北部にある博多では「うるさい」「うっとうしい」の他に「面倒くさい」という意味でも「せからしい」は使われています。 【使用例】 ・「毎回似たこと言ってせからしかねー」 （毎回似たことを言って面倒くさいなー）