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「ご送付」の意味と使い方|ご送付ください/ご送付申し上げます

更新日:2024年06月11日

言葉の意味・例文

「ご送付」という言葉を普段から使っていない人は実は損している可能性があります。「ご送付」に含まれている具体的な意味を理解するなら、ビジネスでも普段の会話でも、この言葉を使わないわけにはいきません。この記事から「ご送付」を徹底的に理解しましょう。

結論から言えば「ご送付」が既に完成された謙譲語ということができます。どういうことでしょうか。「送付」という言葉に「ご」をつけることによって、自分の身分を低くして、相手に対してへりくだった表現を用いていることになります。 そのため「ご送付」はビジネスシーンでも特別なメールや手紙を書いているときにも使うことのできる、便利な言葉になります。

「ご送付」のお願いや依頼の仕方を教えて!

お願いの仕方や依頼の仕方を知ることは、他の人と関係を円滑に保つ上でも非常に重要です。お願いの仕方によっては、強要しているように感じられてしまう場合があるからです。では「ご送付」という言葉を使って具体的にどのようにして、お願いや依頼をすることができるのでしょうか。

メールのタイトルに「ご送付」を使う

例えばカタログや見積もりなどの書類を相手側の企業に対しても要求したいとします。どのようなメールのタイトルが適切なのでしょうか。 この場合「カタログ送付のお願い」もしくは「見積もり送付のお願い」とメールのタイトルに記入することができます。「です、ます、を使わなくていいの」とお考えの方も多いはずです。 しかし、心配する必要はありません。基本的にメールのタイトルの場合は、相手にメール内容が伝わりやすい、簡潔なタイトルを記入するべきだからです。

内容には「ご送付いただきますようお願い申し上げます」を使用

タイトルに「ご送付」という言葉を使ったとしても、内容でもう一度、書類を送って欲しいと願っていることについて触れる必要があります。もちろん、その書類が必要な理由や、間違った送付がないように、書類の名前と種類についても言及する必要があるでしょう。 書類に関する情報を記入した後に、再びお願いの言葉を作成する必要があります。ここで「書類をご送付いただきますようお願い申し上げます」と締めくくることができます。

「ご送付」と「お送り」の違いって何?

簡単に「ご送付」と「お送り」の違いを説明するとしたら「ご送付」の方が敬意が表れていると言うことができます。なぜなら「ご送付」は謙譲語ですので、語尾にどんな言葉が来たとしても、相手に対する不敬の態度をとっているとはみなされないからです。 しかし「お送り」の場合は後半につける文章によっては、不敬だとみなされてしまう場合があります。十分注意して「お送り」を使った文章を構成する必要があります。

ご送付に対するお礼の仕方とは?

さて、実際に相手側が自分に対して資料を送ってくれたとします。しっかりと「ご送付」に対するお礼をする必要があります。どのような文面でお礼をすることができるのでしょうか。 簡単に「この度は、書類をご送付していただきまして、誠にありがとうございます」と記入し送信することができます。「そんな簡単な文章、送らなくたって同じじゃないか」と考えられる方もおられるでしょう。 しかし、ご送付に対するお礼のメールの目的は、感謝の気持ちを示すためだけではありません。どういうことでしょうか。実は、お礼のメールを送ることによって「実際に私たちに書類が届きましたよ」という確認のメールを送っていることになります。 相手側からすると、お礼のメールが届かなかった場合には「もしかしたら不都合があって、ちゃんとを郵送されなかったかも」と心配になってしまうことがありますので、お礼のメールを送ることは本当に大切と言えます。

「ご送付」という言葉はおかしい!?

例えば、自分が誰かに対して書類を送ろうとしているとします。その場合、動作主が自分だけだと考えて「ご送付」の「ご」をつけることが不自然に感じることがあります。自分が郵送物を送る場合に「ご」をつける必要はあるのでしょうか。 もし自分の動作に対して「ご」を使うのであれば、文法上おかしくなってしまいます。しかし、郵送の場合は受け取る側にも動作が求められます。そのため、自分が相手に対して書類を送っているにもかかわらず、相手の動作に対して「ご送付」の「ご」をつけることができます。 少し理解するのがむずかしいですが「ご送付」は正しい日本語であり、相手に対する敬意を示した良い表現でもある、ということです。

「ご送付」と「お送りします」の違いとは?

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初回公開日:2017年12月13日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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