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「おだつ」の意味と使い方・方言・語源・標準語・子供の対処法

更新日:2024年01月13日

社会人常識

日本国内では多種多様な方言が日常で使われています。その中で、今回は「おだつ」という方言の意味についてご紹介します。「おだつ」の使い方のほか、標準語ではどうあらわすのか、元の語源は何かなど。今まで「おだつ」という方言に慣れ親しんできた方も驚きの情報が満載です。

「おだつ」「おだつな」の方言の意味と使い方とは?

日本には大きく分けて「本土方言」と「琉球方言」とあり、地域ごとに分けられ今では16種類の方言があるとされています。16種類もある方言からさらに細かく、訛りや~弁と広く分かれていくのですがその境界線はとても曖昧です。同じ県内でも方言の種類が違ったり、北と南で距離が離れている地域で同じ表現の方言が使われていることもあります。 その多種多様な方言の中で今回ご紹介するのは「おだつ」という言葉です。普段聞き覚えのない方は、何を意味するのか見当もつかないことでしょう。ご存知の方もぜひこの機会に自分の使っている方言への関心を深めてみてはいかがでしょうか。

「おだつ」という方言

こちらの「おだつ」という方言は、使う地域では常日頃からよく使われる言葉です。楽しい時でも怒っている時でも言い方ひとつで表し方を使い分けることのできる何とも万能な方言となっています。 「おだつ」とは、ふざける・調子にのる・はしゃぐ・騒ぐなどを表す方言で、例えば「今日、あいつおだってるな」=「今日、あいつふざけてるな」という意味になります。 「おだつな」は、「おだつ」+「~するな」という意味合いで、「あんまりおだつなよ」=「あんまりふざけるなよ」となります。冗談まじりに笑いながら言うのと本気で怒りながら言うのとではニュアンスも大きく変わってきます。 この「おだつ」という方言を使う地域は日本各地に数多く存在します。

「おだつ」の方言を使う地域

北海道

北海道方言は北海道弁ともいわれ、東北方言を元とした東日本方言に属しています。東北のほか、関西方言など西日本方言の影響も。また、北海道内でも浜言葉と呼ばれる海岸部や道南の方言は北奥羽方言の特徴があるとされ、同じ北海道出身者でも聞き分けるのが難しいとされています。 「おだつ」は北海道の方言としてもよく使われ、道民であれば「おだちすぎ」「おだってるからだべや」など、ふざけすぎたときに親に注意されたことがある人も多いでしょう。幼少期からよく耳にする馴染みのある方言です。

東北

東北地方の方言は大きく分けて北奥羽方言・南奥羽方言があります。北奥羽の範囲は、青森県・岩手県北部・山形県庄内・新潟県北部。南奥羽は、岩手県南部・宮城県・山形県内陸・福島県となります。「ズーズー弁」的発音と呼ばれ北奥羽では「し・ち・じ」、南奥羽では「す・つ・ず」の発音に近いといわれています。 東北地方の方言は訛りや独自性がとても強いです。発音やアクセントに細かい差はありますが、「おだつ」という方言は多く使われています。

仙台

仙台弁とは「仙台藩の方言」であるといわれています。よって仙台市のほか、仙台藩領であった岩手県南部や宮城県、福島県新地町で仙台弁が使われていました。今では、宮城弁などと区別され、仙台都市圏において「旧仙台弁」「新仙台弁」という括りの中で年齢層によって使い分けられている方言となっています。 仙台弁では「おだつ」を「おだづ」と発音されることがあり、「おだつ」や「おだつな」の使い方や意味は同じですが「おだづもっこ」というイタズラ小僧・悪ガキという意味の方言もあります。

福井

福井弁は福井県嶺北でつかわれる北陸方言の一種とされています。県内でも地方によっては嶺南方言と呼ばれ近畿方言にも分類され、嶺北と嶺南では、嶺南方言の方に京阪式アクセントが用いられていることが大きな違いです。 どちらも「おだつ」という方言が存在し使われていますが、「おだつ」のほか、「あばさける」という「ふざける」という意味の方言も使われます。

三重

三重県内では、伊賀弁・伊勢弁・紀州弁・志摩弁と数多く存在しています。北三重方言では、北・中伊勢方言・伊賀方言。南三重方言では、志摩・南伊勢方言などが使われ、京阪式アクセントと東京式アクセント違いがあります。 北部では「おだつ」という方言も頻繁に使われていますが、南部ではあまり聞き馴染みのない方も。

大分

大分弁は豊日方言に分類されます。豊日方言は、福岡県東部・大分県・宮崎県の大半で使われています。大分弁は県内でも方言に差があり、特に日田地方・中津地方は独自性が強いとされています。「おだつ」という方言も使われていて、「おだつ」「おだつな」のほか、「おだっちょる」という方言もあります。

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初回公開日:2017年11月13日

記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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