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「息災」の意味と「息災」を使った例文8つ・「息災」由来とは

更新日:2023年12月20日

言葉の意味・例文

この記事では「息災」という言葉の意味や由来を説明します。また、よく使われる「無病息災」や、それ以外の四字熟語、息災を使ったその他の言葉も紹介します。最後には「御息災」の意味も説明します。「御息災」は「息災」とはまったく違う意味の言葉なので参考にしてください。

息災とは

「息災」という言葉は、名詞として文章の中に用いられます。実際にこの息災という言葉を聞いて「日常生活の中で使っているよ」という人は少ないでしょう。息災の意味や、どのような場面で使用するのかわからない人も多いでしょう。 名詞としてだけでなく、息災という言葉を用いた四文字熟語もあります。今回はこの息災について、息災を使った意味から始まり例文や類語、由来などをご紹介します。それでは見ていきましょう。

「息災」の意味

まずは「息災」の意味から説明していきます。 ・病気をせず元気なこと。またその様子。仏の力で災難を防ぐこと。 以上のように、二つのまったく異なる意味を持った言葉です。実際にこの息災の意味を聞いただけで、どんな使い方をするのかわからない人も多いでしょう。息災という言葉はいろんな所で使用されています。特に職場やお寺で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

「息災」の読み方

「息災(そくさい)」と読みます。「息」という字も「災」という字も、両方音読みとなっています。また、漢字自体は特に難しい訳でもないので、割りと覚えやすいでしょう。 息災はそもそも仏教語です。仏教語とは、その名のとおり仏教で使われていた言葉です。このように、仏教語が一般的に使われるようになった例は多くあり、息災の他には「玄関」や「退屈」などという言葉も、もとは仏教語だったそうです。

「息災」を使った例文

では「息災」は一体どんな風に使用するのでしょうか。なんだかまだいまいちピンとこない人も少なくないでしょう。また、どういった場面で使うのかもよくわかりません。 息災の意味や読み方がわかったところで、ここからは息災という言葉を使った、よく見る例文や四字熟語の意味をご紹介していきます。具体的な方が息災のイメージが湧きやすいですし、日常的に使われる言葉もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

例文1:「無病息災」

まずは「無病息災」です。無病息災の意味は、病気もせずに健康であることです。「息災」という言葉を使う場合、大体はこの無病息災という言葉として使うことが多いのではないでしょうか。 無病息災の「無病」はその字のとおり病気にかかっていない、病気ではないということを表します。そして「息災」ですが、これは災難を防ぐということです。 例文:「無病息災のお守りは健康を願うお守りです」

例文2:「息災を祈る」

「息災を祈る」は、「息災」の病気をせず元気なこと、という意味からわかるように、相手の健康を祈るというような意味の言葉です。 ちなみに、息災を祈る儀式として密教の「息災法」というものがあります。これは、密教で実践される四つの秘法のうちの一つで日没後に行われます。天変地異や病気などの災厄を避けて消滅させる儀式だそうです。 例文:「毎年の初めには家族全員で神社へ行き息災を祈る」

例文3:「息災無く」

「息災なく」は、「お元気で」と似たような意味を持つ言葉です。この言葉は「息災でな」などとも言い換えることができます。 他にも「息災でありますように」や、「息災にお過ごしください」といった挨拶で使うことがあります。これは、「お元気でありますように」や「お元気にお過ごしください」と言いかえることができます。また、手紙の挨拶にも使うことがあります。 例文:「皆様のご無事息災を心よりお祈り申し上げます」

例文4:「一病息災」

「一病息災」は、「病気が一つも無く健康だという人より、一つぐらい病気(持病)がある人のほうが健康に気を配るので逆に長生きする」という意味です。 「一病」と「息災」に意味を分けて考えるとわかりやすいです。無病息災とは違い、こちらは一つぐらい病気がある方が普段の生活に気を使うので長生きできる、という意味で、意味合いが全く違うので注意しましょう。 例文:「毎日薬飲むのは大変だけど、一病息災という場合もある」

例文5:「無事息災」

「無事息災」という言葉は、「無病息災」と少し似ています。意味は「病気、災いといった心配事がなく平穏に暮らすこと」です。この言葉は、ひっくり返して「息災無事」とも言うことがあります。無事息災に過ごす、などという使い方をする言葉です。 例文:「なんだかんだ無事息災であるのが一番だ」

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初回公開日:2017年11月16日

記載されている内容は2017年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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