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【オス・メス別】鶏の寿命・鶏卵の寿命・養鶏場での寿命

更新日:2024年06月15日

雑学・歴史

鶏はペットとして飼うイメージが少ない鳥類で、多くは食用として飼育されています。養鶏場での寿命はとても短くなりますが、病気のない健康体で無理をさせなければ、10年くらいは生きてくれます。この記事では、一般的に飼う場合と養鶏場の鶏の寿命についてご説明します。

鶏の寿命はどのくらい?

鶏は家畜用として飼われることが多い鳥類ですが、家畜というよりはペットとして飼っている人も少なからずいます。強い印象の鶏もいれば臆病な印象の鶏もいますが、鶏はどのくらい生きる生物なのでしょうか。ここでは、平均寿命と、オス・メスごとの寿命をご紹介します。

平均寿命

鶏の寿命は10年ほどとされており、短いと3年未満の寿命になります。3年未満〜10年ではかなりの幅がありますが、個体としての生命力がもともと弱かったり、何か病気になってしまうと3年未満で亡くなってしまうこともあります。病気や体質で問題がなく、飼育環境も良ければ、3年以上の寿命となります。 鶏で10年という寿命は長寿になりますが、ペットとして飼育されている鶏の場合は、適切な環境および世話があれば10年以上の寿命にもなり得ます。個体が持つ生命力も関係してきますが、飼育環境で卵の質が変化すると言われるくらいですから、鶏が生活をする場所の状態も寿命を延ばすためには大事なことになります。

オス

オスの寿命は、平均寿命と変わりありません。鶏は茶色と白色が基本色として存在していますが、茶色の方が温厚で、白色は神経質な性格の個体が多いと言われています。また、個体によってはとても好戦的であったり、逆にとても臆病な個体もいます。 同じ鶏でも個体によって性格がかなり違う場合があるので、ペットとして飼ってみると面白い観察ができるとされますが、好戦的・神経質・臆病な性質が強く出ている鶏は神経過敏なので、寿命が延びない可能性があります。 神経質や臆病なタイプは、音・光・色などに敏感なので、刺激を与えないような環境作りが必要になります。好戦的なタイプは、怒ってばかりにならないように刺激に気を付け、複数の鶏や他の動物と飼う場合は、室内などに放す時に荒れないよう注意しましょう。

メス

メスの場合も、平均寿命と同じ寿命になります。しかしながら、メスには年齢と共に訪れる変化があります。その変化というのが、産卵個数です。鶏のメスは年齢を重ねると共に産卵個数が減っていき、7年〜8年くらいで産卵活動が終了します。 基本的にオスがいなければ卵はできませんが、卵を産ませる環境にしている場合は、7年〜8年くらいで産卵活動が終わることを覚えておきましょう。産卵活動をしなくなった場合は病気の可能性も疑われるため、生きてきた年数との兼ね合いと状態をよく観察して、時が来たのか体調が悪いのかを見極めると良いです。

世界最高寿命

鶏の世界最高寿命は、30年と言われています。平均寿命が10年ほどだとすると、かなりの長生きということになります。どのようなタイプの鶏が30年も生きたのかという情報は見つかりませんでしたが、この世界最高寿命を考えると、大切に育てることで長生きする可能性が高くなることがわかります。

卵から孵化するまでの期間

鶏の抱卵によって孵化する場合は、21日くらいで孵化します。鶏は一斉抱卵という習性があるため、いくつかの卵を産み終えてから抱卵作業に入ります。そのため、はじめの方に産んだ卵はしばらく抱卵されないこともありますが、産卵してから約20日までの卵であれば孵化する可能性は十分にあります。 孵化するために必要な温度は38度前後で、この温度で24時間温め続けると卵の中で成長が始まります。5日目くらいになるとクモの巣状の血管が見えるようになり、生命体の存在を目に見えて知ることができるようになります。適温による温めが20日〜21日ほど続くことで、自力で殻を破って無事に誕生します。 適温は37.5度〜38度くらいで、適切な湿度は40%〜50%です。鶏の抱卵によって孵化させる時も、孵化器を用いて孵化させる時も、環境に気を使ってあげましょう。

食用・卵用になる鶏の寿命

ペットなどで一般的に飼われる鶏の寿命は10年くらいですが、養鶏場など経済的な目的で飼育されている鶏の寿命はとても短いものになります。

養鶏場

養鶏場の鶏は卵の生産目的で飼育されているため、とにかく卵を産むように過酷な環境に置かれています。鶏の自然な在り方であれば1年に10個ほどの卵を産みますが、養鶏場の鶏は1年に250個の卵を産むことになります。 たくさんの卵を産ませるために、1年中春だと認識させる環境作りがされています。卵を産まなくなると、エサを与えず暗い場所に放置するというショック療法が行われます。そうして養鶏場の鶏は、1年中たくさんの卵を産むことになるのです。 卵を産む機能が働く年齢が過ぎた鶏は、食用として加工されます。ここまでが養鶏場の鶏の寿命となりますが、その寿命はおおよそ1年半です。平均寿命と比較してみると、かなり短いことが分かります。卵の生産用として飼育される鶏たちが、とても過酷な環境にあることが察せれます。 日本では卵が当たり前のように販売されていますが、卵を食べることができる感謝を忘れてはいけません。

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初回公開日:2017年11月06日

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