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更新日:2024年09月01日
外来語のカタカナ表記は一つではありません。どのカタカナ表記が正しいのか、迷うことはありませんか?今回は外来語のスムースとスムーズのどちらが正しいのか、またスムースとスムーズの意味に違いがあるのかについてご紹介します。外来語を正しく使うように努めましょう。
スムースとスムーズという2つの言葉に関しては、ベッドとベット、バッグとバックなどと同じように一般的に同じものだとわかります。同じものを指し示したものだとわかるものの、語尾が清音か濁音かで、表記の雰囲気が変わります。 「スムース」と表記されている場合、それを表記した人は英語が得意な人だという雰囲気があり、日本に馴染んでいない人というイメージがあります。また「スムース」という響きは、若くスマートな感じを与え、言葉の意味のなめらかさと似ています。 「スムーズ」と表記されている場合、何も違和感なく日本人に受け入れられる雰囲気があります。
スムースとスムーズの意味の違いはありません。「smooth」という原語からきた外来語で、おなじ「物事が順調にすすむようす。スムース」(パーソナル現代国語辞典より引用)という意味です。道路工事が終わって渋滞がなくなった時、「車がスムースに流れ出した」と話しても「車がスムーズに流れ出した」と話しても同じ意味です。
スムースとスムーズの発音の違いは、カタカナ表記のままの清音と濁音の違いです。どちらも間違っておらず、正しいです。 しかし何処で発音するのかによっては、どちらかが間違いになる場合もあります。たとえば外来語(カタカナ)ガイドラインなどで、AとBがあってAを採用するなど、確実な判断材料が示されているところでは、Bはあきらかに間違いとなります。 従ってスムースとスムーズの発音の違いは、その発音する場所によって許容範囲が変化するでしょう。
言葉は誰にとっても大切です。自分の感じたことや意思を他人に伝えるには、言葉という媒介を通して伝える部分がほとんどです。ですから、自分の言葉を大切にしている人も多くいて、自分と違う言葉を話す人には違和感を覚える人も多くいるでしょう。 その中で、表記のゆれある外来語の「スムース」か「スムーズ」の言葉が出てきた場合、自分の考え方と相反している違和感のある方の言葉だったとすると、その違和感による不満を相手にぶつけて議論に発展することもあるでしょう。 しかし、スムースかスムーズかという問題で議論が起こったとしても、同じ「smooth」という意味で使った言葉だとわかっている場合、オーバーヒートすることなく相手の言い分を聞き、自分の言い分を話し合って、終いには認め合うことが大切です。言葉は相手に思いを伝える手段なのですから、その言葉の表記や読みの違いで仲違いすることのないように気をつけましょう。
外来語のカタカナ表記はスムーズかスムースの表記のゆれだけではなく、たとえば楽器のバイオリンとヴァイオリン、プリンとプディングなど語形のゆれなどもあり極めて難解です。 ですが何が正しくて何が間違っているのかということは、教育者や学者にお任せするとして私たちは取り敢えず、辞書や外来語ガイドラインなどによって外来語の方向性を示された表記を使うしかありません。 たとえ自分の使い慣れた言葉とは別の言葉を同じ意味で話す人がいても、意味が通じているのならば、その一つ一つの言葉に反応せずに話の大まかな流れに沿って、言葉を交わすこと、好意を持ってコミュニケーションすることが大切です。
記載されている内容は2017年11月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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