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スムースかスムーズはどちらが正しいのか・違い|表記/発音

更新日:2017年11月06日

言葉の使い方

外来語のカタカナ表記は一つではありません。どのカタカナ表記が正しいのか、迷うことはありませんか?今回は外来語のスムースとスムーズのどちらが正しいのか、またスムースとスムーズの意味に違いがあるのかについてご紹介します。外来語を正しく使うように努めましょう。

スムースとスムーズ正しいのはどっち?

仕事がたてこんでいるいる時、途中で他の仕事が舞い込んでくることがなくて仕事がはかどった時など、「スムーズに仕事が終わった」ということがあります。この「スムーズ」は語尾に濁音がありますが、語尾が清音の「スムースに仕事が終わった」と言う人もいます。 同じ概念で使われている「なめらかにすすむ状態のこと」をスムースと言うべきか、それともスムーズと言うべきかと迷う方に、ご紹介します。スムースとスムーズ、どちらが正しいのでしょうか。

スムースかスムーズの正しい表記

スムーズの英語表記は「smooth」です。そしてスムースの英語表記も同じく「smooth」です。英語では同じ綴りと意味なのに、日本のカタカナ表記になるとスムーズかスムースと異なります。 電子辞書のリーダーズ英和辞典第2版では、「smooth」に続く単語がある場合は「スムース」と濁らない表記になっています。たとえば、言葉が流暢なという意味の「スムース・スポークン」や髭のないすべすべしたという意味の「スムース・フェースト」などです。 スムーズに進む、スムーズに動くなど、単独で使う場合は、「スムーズ」と語尾が濁ることが多いです。

スムースかスムーズの正しい発音

「smooth」の英語の発音は、発音記号が「smúːð」(リーダーズ英和辞典第2版より引用)となっています。日本語の「スムーズ」でも「スムース」でもない発音です。どちらかといえば、「スムーズ」と濁る発音に似ています。 「smooth」という単語が外来語として広がるとき、「smooth」を直に耳で聞いた人が「スムース」と聞き取ったか、「スムーズ」と聞き取ったかで同じ言葉が2つに分かれました。つまり語尾が濁らない、語尾が濁っていると聞いた人によって、「smooth」のカタカナ表記が違ってしまいました。ですが、どちらが正しくてどちらが間違っていると判断することは非常に難解な話です。

スムースかスムーズの辞書による優先順位

「スムース」を広辞苑第六版で調べると、スムーズの訛りと説明されています。またパーソナル現代国語辞典では、「スムース」は表記されていません。 「スムーズ」を広辞苑第六版で調べると、「なめらかなさま。物事や動作が円滑に進むさま。スムース」(広辞苑第六版より引用)とあります。またパーソナル現代国語辞典では、「物事が順調にすすむようす。スムース」(パーソナル現代国語辞典より引用)とあります。 上記のことから、辞書では「スムーズ」が優先されていることがわかります。

スムースかスムーズの新聞の表記

新聞の表記では、なめらかの意味の「smooth」を「スムース」または「スムーズ」のどちらで表記しているのか、外来語(カタカナ)表記ガイドラインや記者ハンドブックなどで確認することができます。 その結果、「smooth」のカタカナ表記は「スムーズ」になっています。しかし、文化庁の国語施策・日本語教育の審議では、語尾が清音か濁音かなどの表記のゆれや語形のゆれのある外来語については、いまだ統一されていません。そのことから、どちらが正解でどちらが間違いの表記かというのではなく、どちらが優先して使われているかと考える必要があります。

NHKのアナウンサーはスムースかスムーズか?

正しい日本語を話すプロフェッショナルといえば、NHKのアナウンサーを思い浮かべる人も多いでしょう。けれどNHKのアナウンサーも、なめらかという意味の言葉を「スムース」と話すアナウンサーもおられたそうです。ですが大概、「スムーズ」と話されています。 外来語(カタカナ)は、原語の発音に近い読みにすることが大前提なので、英語に長けている人にとっては、「スムース」と読みたい人が多いのも頷けます。しかし、このような表記のゆれによる読みの違いをなくして統一するべきか、それとも優劣をつけるだけでいいのかという外来語の問題点は、いまだに山積みです。

スムースとスムーズの相違点について

スムースとスムーズは、同じ「smooth」という英語からきた外来語で、意味も同じく「なめらか」です。スムースとスムーズの相違点は、原語の発音に近い読みをするという外来語の性質から来ているもので、スムースという発音に聞こえた人は「スムース」と考え、スムーズという発音に聞こえた人は「スムーズ」と読みを考えたことに発端しています。 ただし、日本人に広く既に浸透している外来語(カタカナ)の表記があるものは優先されるべきもので、辞書に準じたものが正しいと考えた方が良いでしょう。言葉に関しては、大衆的に認知されているものが正しいといえます。

初回公開日:2017年11月06日

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