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アイドリングの燃費・計算方法・効果|車/トラック/エアコン

更新日:2024年01月10日

社会人常識

「アイドリングストップは燃費に悪い」と聞いたことがありませんか。そう感じている場合、間違った使い方をしているかもしれません。アイドリングストップは適切に使えば環境にも燃費にも貢献する機能なのです。今回はアイドリングストップについて解説します

アイドリングストップは燃費効果に違いはあるか

アイドリングは環境保護を目的として導入されました。燃料は資源ですから、その消費を抑えようという目的があります。燃料が多く消費されれば、排出ガスが増え大気汚染に繋がります。地球温暖化問題が深刻化してからさらにアイドリングが重要視されるようになりました。 アイドリングストップの燃費効果は、2000ccの車の場合10分間に約0.2Lを削減します。1時間あたり1.2Lもの燃料を節約できるということです。アイドリングストップで燃費効果は十分期待できると言って良いです。ただし、停止時間が短い場合は逆効果になることもあります。

短い時間でアイドリングストップを使うと逆効果

アイドリングストップは燃料節約を目的として、導入されましたが必要以上のアイドリングは、燃費に逆効果です。エンジン始動時の燃料消費量と5秒間のアイドリングの燃料消費量は、ほぼ同じです。また、必要以上のアイドリングは騒音を引き起こします。 いくら燃費に良いからといって、頻繁にアイドリングしてしまうと燃費が悪くなります。燃費に効果があると言われている時間はおよそ10秒以上です。短い時間のアイドリングでなければ燃費効果は十分にあります。 「アイドリングは燃費効果にならない」と感じている場合、短時間の停止でアイドリングをしている可能性があります。上述したように、短時間の停止でアイドリングを頻繁に使うと燃費に逆効果です。

車のアイドリングの燃費

アイドリングの燃費は車の排気量によって変わりますが、おおよそ平均は1分間に13ccです。60分間の場合、「13(cc)×60(分)=780cc」です。これは、エアコンをオンにした状態を加味していませんので、エアコンをつけている場合はこれよりもさらに多くなると言えます。 エアコンをつけている場合の燃料の消費量はおおよそ3割から4割増しです。車中泊は自分の車が1時間当たりどの程度の燃料を消費するのかを知らなければなりません。

トラックのアイドリングの燃費

トラックの場合、0.7Lから1.8Lの燃料を1時間のアイドリングで消費します。トラックのように排気量の多いものはそれだけ、アイドリングの燃費量が増えます。エアコンを作動させた場合は、3割から4割増しです。 中型トラックの場合、およそ1Lの燃料を1時間で消費します。エアコンを作動させた場合、1.3Lの燃料を消費します。

大型など

大型トラックになると、1時間あたりおよそ1.8Lの燃料を消費します。大型トラックの排気量は9000から30000ccですからその分、アイドリングの燃費量は増加します。近年では、排気量の少ない大型トラックが開発されています。中には、排気量が7790ccと従来の大型トラックよりも低排気量のものがあります。

エアコンのアイドリングの燃費

上記でも少し触れましたが、アイドリングの燃費量はエアコンを作動させると増加します。ここでは、どの程度燃費量が増加するのかを解説します。夏場はエアコンが必須なので知っておいて損はありません。 まず、普通車の場合です。普通車の1時間当たりのアイドリングの燃費量はおよそ780ccです。エアコンを作動させたときは、燃費量が3から4割増しになり、「780cc×1.3=1014cc」です。つまり、エアコンを作動させた場合1時間に1Lの燃料を消費する、と出ます。 大型トラックの場合は、1時間当たり1.8Lの燃料を消費します。「1.8L×1.3=2.34L」です。つまり、大型トラックは1時間におよそ2L以上もの燃料を消費しています。

アイドリングの燃費の計算方法

アイドリングの燃費を計算するには、その車の1分間あたりの燃費消費量を知っている必要があります。普通車は1分間に13cc消費しますので、この数値に60を掛ければ1時間当たりの燃費量が「780cc」と導くことができます。以下に、種類別の1分間当たりの燃費を記載しました。 車種別1分間当たりの燃費 普通車:13cc セダン:20cc ミニバン:22cc トラック中型:20cc トラック大型:30cc 大きい車種のものは、それだけ1分間当たりの燃料消費量が増加する傾向にあります。トラックと普通車では同じアイドリング状態だとしても消費している燃料に違いが出るということです。

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初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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