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「渡す」の敬語表現と使い方|例文5つ・類語4種類

更新日:2024年08月07日

敬語表現

「渡す」という言葉の敬語表現を理解していますか。ビジネスシーンにおいても多く使われる言葉です。会社の上司に書類を渡すときやお客様にカタログや商品を渡すとき、さらに「渡してください」とお願いする場合の敬語表現を使った言い回しを紹介します。

例文「〇〇部長、この書類をお渡しいたします、確認をお願いいたします」 「お渡しいたします」は「渡す」の謙譲語表現「お渡しいたす」に、丁寧語「ます」のついた言葉です。自分をへりくだった表現にし、相手を立てる敬語を使いたいときは、謙譲語を使います。 例文は、目上の人に書類を渡すシチュエーションです。〇〇部長に対して直接かける言葉になっています。

例文4:「お渡しします」

例文「後ほど〇〇部長に資料をお渡しします」 「お渡しする」は「渡す」の謙譲語表現です。「お渡しします」は「お渡しする」に丁寧語「ます」を付けた表現です。 例文は、目上の人に書類を渡すシチュエーションです。会議で必要な資料を部長に渡すシーンです。部長が会議で使う資料ですので、誤りのない資料を、丁寧な敬語を使ってお渡ししましょう。

例文5:「お渡し願います」

例文「〇〇部長にこの書類をお渡し願います」 「お渡し願います」は「渡す」の尊敬語表現である「お渡しになる」に「願います」という言葉がついたフレーズです。〇〇部長に渡してもらう相手に敬意を示した言葉です。 以上のように、「渡す」の敬語表現を使った例文を紹介してきました。状況に応じて、謙譲語、尊敬語、丁寧語を使い分けましょう。その際、同じ種類の敬語を使う、二重敬語には注意しましょう。

大人のマナーや敬語を学ぼう

ここまで、「渡す」の敬語表現を学んできましたが、ビジネスシーンにおいて活用できる場面は多くあります。このように、よく使うけど詳しくは知らない敬語というのは数多くあります。 この機会に一度、敬語やマナーを学びたいと考えている方におすすめの一冊です。イラストを交えて状況に応じた敬語表現を紹介しています。「イラストでわかる 大人のマナー&敬語 常識」ぜひ読んでみてください。

「渡す」の類語と敬語表現

「渡す」の敬語表現について、理解したところで、「渡す」の類語表現と、その敬語について学習していきましょう。「渡す」にどんな類語表現があるのか、その言葉の敬語表現はどういったものなのか、一つ一つ確認してみましょう。 「渡す」の類義語には、「あげる」「授ける」「与える」「提出する」「預ける」「引き渡す」などの言い換え表現があります。その中から4つ例に挙げてご紹介します。早速見ていきましょう。

類語1:あげる

1つ目の「渡す」の類語は「あげる」です。「あげる」の敬語表現は「差し上げる」「献上する」「くださる」「賜る」という言葉になります。「差し上げる」「献上する」は「あげる」の謙譲語表現であり、「くださる」「賜る」は尊敬語表現です。 「渡す」と「あげる」の違いは所有権の移動の違いです。「あげる」だと、所有権は移り変わってしまいますが、「渡す」の場合、完全に移り変わるわけではありません。

類語2:預ける

「預ける」という言葉を敬語で表現すると、謙譲語表現は「お預けする」「お預けいたす」、尊敬語表現は「お預けになる」「預けられる」となります。 例文だと、「鍵をフロントにお預けください」などと使います。

類語3:引き渡す

「引き渡す」という言葉を敬語で表現すると、謙譲語表現が「お引き渡しする」、尊敬語表現が「お引き渡しになる」となります。 「引き渡す」と「渡す」には、「渡す」が使われており、似たような意味を持ちますが、「引き渡す」の方がそのものの占有者が変わるという意味を持ちます。

類語4:提出する

「提出する」という言葉を敬語で表現すると、謙譲語表現が「提出いたす」、尊敬語表現が「提出される」となります。 書類やレポートなどを渡す場合は「提出する」という意味なので、敬語表現だと「提出いたします」という言い方になります。

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初回公開日:2017年11月11日

記載されている内容は2017年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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