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更新日:2024年10月06日
みなさんは「飼い殺し」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。また、「飼い殺しされている」と感じたことはありますでしょうか。飼い殺しの状態が続き、精神的苦痛・肉体的苦痛を受けている方はたくさんいます。どういった場面で飼い殺しが起こるのかみていきましょう。
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自宅で自分の親を介護している場合、こちらは介護している側にも関わらず、「ああしてほしい、こうしてほしい」「どうして望みどおりのことをしてくれないんだ」「もっと面倒みろ」などと言われ、介護するにおいて「飼い殺し」されている人たちがいます。 介護されていることが当たり前になってきますと、感謝の気持ちも薄れ、自分の身体を自分ではどうにもできない歯がゆさから、苛立ちを感じ、八つ当たりする人がいます。 身体が不自由なことは百も承知で、自分しか介護できない、見捨てることができないということから、どんなに罵倒されようと、どんな無茶な要求をされようと、「飼い殺し」されている状態から逃れられません。 また、自宅で介護となりますと、ご近所の方たちから「偉いわね」「大変なことなのに凄いわ」などと褒められたりすることもありますので、簡単に「もう無理だ」と投げ出すことができず、精神的苦痛・肉体的苦痛が募っていくばかりです。 そういった自宅で介護している人の場合は、周囲の目もあり、誰にも相談することができず、縛られ、「飼い殺し」され続けます。
自分は大丈夫だろうとあまい考えを持っている方はいませんか。「飼い殺し」は、今やどこでも行われている当たり前のことです。実際にあった「飼い殺し」の事例をご紹介します。
終わりの見えない就職活動を続け、なんとか職につくことができた方もいらっしゃるでしょう。しかしその職場は、とにかくサービス残業と休日出勤が多く、いわゆる「ブラック企業」だったことはありませんか。 度重なるサービス残業と休日出勤で身も心も疲れきっていた人に対して、上司から「どこの会社も似たようなものだ」「お前の根性が足りないのが悪い」などと言われ、他の会社のことについて何も知らないから、「そうなのだろうか」「そういうものなのだろうか」と腑に落ちない部分があっても、納得せざるをえません。 ・上司からのモラハラ、パワハラなどが多い ・サービス残業や休日出勤が日常化している ・給料が不当に安い、もしくは意味が分からない名目で給料が引かれている ・離職率が高い傾向にあったり、人事の基準が明確でなく理不尽であったりするケースが多い などの特徴に該当している場合は「ブラック企業」だと言えるでしょう。ですが、この「ブラック企業」は法律的な言葉ではなく、明確に「これらの条件に当てはまった場合は、ブラック企業である」と定められていません。 「ブラック企業」の場合、金銭的な損害や精神的な損害が大きくのしかかってきます。パワハラやモラハラを日常的に受けているうちに、「自分は何もできない人間なんだ」という無力感にとらわれてしまい、「飼い殺し」になってしまうのです。
険しくて終わりの見えない就職活動を行い、ようやく就職して1年が経ちました。しかし、とにかくサービス残業と休日出勤が多く、身も心も疲れ果ててしまっています。同期で入った7人のうち3人はすでに辞めてしまいましたが、上司からは、「どこの会社も似たようなもんだ」「お前の根性が足りないのが悪い」と言われています。そうなのでしょうか。何だかとても疲れました。 ブラック企業というのは、法律的な言葉ではありません。そのため、明確に、「これらの条件に当てはまった場合、それはブラック企業である」と定められているわけではないのです。ただ一般的には、 ・上司からのモラハラ、パワハラなどが多い ・サービス残業や休日出勤が日常化している ・給料が不当に安い、もしくは意味が分からない名目で給料が引かれている ・離職率が高い傾向にあったり、人事の基準が明確でなく理不尽であったりするケースが多い というのがブラック企業の特徴だと言われています。ブラック企業の場合、金銭的な損害はもとより、精神的な損害が大きくのしかかります。パワハラやモラハラを日常的に受けているうちに、「自分は何もできない人間なんだ」という無力感にとらわれ、飼い殺しになってしまうのです。
驚くことに、恋愛面においては「飼い殺し」されたい「狂っているくらい愛されたい」「歪んだ愛でもかまわない」と、自ら「飼い殺し」されたいという願望を抱いている人がいます。 そういった人たちの大きな共通点としては「人から愛されたい願望が強い」ことです。幼いころ両親から愛情をもらえなかったり、いじめの被害にあったりと常に孤独を感じていた人は、「人から愛されたい」と強く望みます。 「飼い殺し」されたいという願望がある人は、心に闇を抱えている傾向があるため、過去に何か原因やトラウマがあったのでしょう。人は誰しも、多かれ少なからず「愛されたい」という気持ちは持っています。 しかしながら、愛情不足、まっすぐな愛情を与えてもらうことがなかった人たちは、藁にもすがるおもいで、「愛してくれるのなら飼い殺しされてもかまわない」といった少し間違った方法で愛情を得ようとします。
恋愛面で「飼い殺しされたい」と願望を抱いている人がいる一方で、反対に「飼い殺し」したいという願望を抱いている人もいます。 「飼い殺し」したいとおもっている人の特徴は以下のとおりです。 ・自分に自信がない ・相手が離れていくのが怖い ・嫉妬深く、独占欲が強い ・過去の恋愛で何かあった(浮気されたなど) ・飼い殺しすることによって安心感が生まれる ・束縛しがちである このような特徴があることから、「飼い殺し」したいという願望を抱いている人も過去に何かしらの原因やトラウマがあり、「飼い殺し」することにより、「相手は自分から逃れることはできない」「自分が捨てられることはない」などと感じているのでしょう。
「飼い殺し」されたい願望のある人と「飼い殺し」したいという願望のある人がお付き合いしますと、どうしてもお互い「捨てられたくない」「離れていかないでほしい」という気持ちから歪んだ愛し方になり、共依存になってしまうケースが見受けられます。 一般的に恋愛面では、「お互いを高め合える存在でありたい」と考えているカップルは少なくありません。ですので、そういったカップルとは真逆であるため、理解は得られないでしょう。 付き合っていくパートーナー同士であるのに、共依存などと言った形になってしまうと、マイナスなイメージが強いです。「手を取り合ってはいるけれど、一緒に落ちていく」ようなイメージを彷彿とさせます。
「間違っている」と指摘されたり、誹謗中傷された場合、恋愛面での「飼い殺し」はいけないことなのか、とおもっている人もいるでしょう。 周囲の人間を一切巻き込まない状態である場合なら、「飼い殺しはいけないことだ」と頭から否定したり非難したりする必要はないでしょう。こればかりは「恋愛をしている二人の問題」ですので、下手に第三者が介入することはよくないことです。
記載されている内容は2017年11月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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