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更新日:2024年07月10日
「アリゲーターとクロコダイルの違い」をテーマにして、ワニの種類であるアリゲーターとクロコダイルの違いをさまざまな観点から考察しています。また、ワニの素材や革としての扱いについてもまとめているので、ワニ好きの方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
「強い動物」「怖い動物」などと聞いた時、ライオンや虎などの肉食動物や、熊などの凶暴な動物を思い浮かべる方は多いでしょう。また、水中に住む動物としては、ワニを連想する方もいらっしゃると予想できます。 日本では、ワニを見る機会がほとんどありません。その為、アリゲーターやクロコダイルといったワニの種類についても、よく分からないという方が多いことでしょう。 そこで今回は、「アリゲーターとクロコダイルの違い」をテーマにして、アリゲーターとクロコダイルの違いについて、さまざまな視点から考察・ご紹介していきます。
日本語では「ワニ」とひとくくりで呼んでいますが、最近は海外ニュースや革製品の説明などで「クロコダイル」「アリゲーター」と、区別した呼び方を聞くことも多いと予想できます。そのような呼び方を聞いて、「同じワニではないのか?何が違うのか?」と疑問に感じたことのある方は、少なくないでしょう。 そこでまずは、アリゲーターとクロコダイルの基本的な違いについて考察していきます。
アリゲーターもクロコダイルも、どちらもワニ目の生物です。しかし、「クロコダイル科」「アリゲーター科」に分かれて分類されています。 ワニ目といえば、ジュラ紀の前の三畳紀に出現したと言われるクルロタルシ類が有名です。クルロタルシ類とは、鳥頸類と並んで主竜類の二大グループを成す類目から、唯一残った原生動物です。更に、クルロタルシ類は、三畳紀からほとんど基本的な形態を変化させず、環境に適応することで生き残っています。 上記のような背景から、科は違うものの同じワニ目である「クロコダイル」と「アリゲーター」は、いずれも逞しいサバイバーだと言えるでしょう。
アリゲーターとクロコダイルの大きな違いの1つとして、生息している地域の違いが挙げられます。続いては、アリゲーターとクロコダイルの生息地について比較していきます。 「クロコダイル」はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、オーストラリア大陸北部、中南米を含む南北アメリカ大陸など、世界中の温暖な地域で比較的広範囲に生息しています。対して「アリゲーター」は、中南米を含む南北アメリカ大陸、中国長江流域など限られた地域で生息しています。 「クロコダイル」も「アリゲーター」も、水陸両方で活動できることは知られています。主に河川・湖・池・沼・湿地などの淡水域で生息していますが、絶対的に淡水生活なのは「アリゲーター」となっています。「クロコダイル」の一部には、汽水域や海洋で生活しているものも存在するのです。
アリゲーターとクリコダイルの違いについて、大きさという観点から見ていきましょう。 アリゲーターとクロコダイルでは、「クロコダイル」のほうが大きい種が多いとされており、イリエワニやオリノコワニなどの種では最大7メートル位になるものも確認されています。一方で小型種では、2メートル程度のものもいます。 「アリゲーター」の場合は、アメリカワニなどの大きなものでは最大6メートルのものが確認されています。しかし、アリゲーター科に属する「カイマン」のように比較的小型なものも存在しており、中でも最小種のコビトカイマンでは1~1.5メートル程度と言われています。
冒頭でも触れたように、ワニと言えば強い生き物というイメージをお持ちの方も多いことでしょう。アリゲーターとクロコダイルではどちらの方がより強いのか、以下で考察していきます。 結論から言うと、一般には、「クロコダイル」のほうが凶暴性が高く、家畜や人を襲って捕食することもあると認識されています。特に大型種のイリエワニやナイルワニは、そういった例が多数あります。一方で「アリゲーター」は、比較的大人しい種が多いとされていますが、大型のアメリカワニなどは、稀に家畜や人を襲った例もあります。 ですので、凶暴性や攻撃性という側面で見ると、「クロコダイル」の方が強い可能性も高いと言えるでしょう。しかし、それぞれ属種や個体差で大きさも違うので、確実にどちらが強い・どちらが勝つということは言い切れません。
同じワニ目の生き物として混同されがちなアリゲーターとクロコダイルですが、見た目にもいくつか異なる点があります。 「クロコダイル」は、口吻が長めでスラっとしているものが多く、面長で細面といった印象だと言われています。一方で「アリゲーター」は、口吻が短めで幅が広く、鼻先が丸め、比較的丸顔といった印象となっています。 更に、よく言われる両者の違いとして、歯の見え方が挙げられます。「クロコダイル」は、口を閉じた時に上から見ると下顎第4歯が見えるようになっています。しかし「アリゲーター」は、口を閉じた時に上から見ると歯が見えないようになっているのです。これは、主に上下の歯の噛み合わせの違いから生じるもので、「クロコダイル」は上下の歯がくいちがいで噛み合わさっており、下顎第4歯が外側に出っ張っているのに対し、「アリゲーター」は、下顎の歯が上顎の歯の内側に収まる形になっているためです。
「カイマン」という名前を耳にしたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。「カイマン」もワニだと言われていますが、何故わざわざ「ワニ」と呼ばず「カイマン」と呼び分けるのか、不思議に思ったことのある方も多いと予想できます。 そこで続いては、「カイマン」とはどのような生き物なのか、また何故「カイマン」と呼び分けるのか考察していきます。
記載されている内容は2017年10月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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