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ハイレゾとは|sacdとの違い/対応機器/音源/ファイル形式違い

更新日:2024年10月03日

ガジェット

最近、音楽の話題で耳にする「ハイレゾ」。中には、ハイレゾと通常の音源との違いがわからず戸惑っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ハイレゾの意味や仕組み、他の音源との違いや楽しみ方を紹介します。一味違った高音質を楽しみたい方はぜひ御覧ください。

ファイル形式の違いは?

ハイレゾ音源のファイル形式は、その音源がCDと同じ「PCM方式」か、SACDと同じ「DSD方式」かによって違います。それぞれの方式によるファイル形式は下記の通りです。 ■PCM方式のハイレゾ音源のファイル形式 ・WAV ・FLAC ■DSD方式のハイレゾ音源のファイル形式 ・DFF ・DSF PCM方式よりもDSD方式の方が音質は良いとされていますが、それぞれの方式内でのファイル形式の違い(例:WAV形式とFLAC形式)による音質の違いは無いとされています。音質よりも、「再生できる機器」に違いがあるため、再生機器を選ぶ際にこれらのファイル形式が重要になります。 機器を選ぶ際は、それぞれの形式に合った基準でハイレゾ音源が再生可能であるか(例:PCM方式で192kHz/24bitの音源を再生したい場合、192kHz/24bit以上の再生に適した機器が必要)を確認する必要があります。

ハイレゾで多いファイル形式はFLAC形式

現在配信されているハイレゾ音源で主流となっているのが、FLAC形式です。FLAC形式は「可逆圧縮ファイル」です。可逆圧縮ファイルとは、「データの量を節約するために圧縮しているが、元通りの音に戻すことができるファイル」のことです。データの量はコンパクトにしていますが、音質自体は落としていないため、高音質を楽しめます。

WAV形式の場合はどうか

WAV形式は、「非圧縮ファイル」です。録音データを圧縮せずにそのまま保存しているため、データ量は非常に大きいです。音質を落としていないため、高音質を楽しめます。FLAC形式とWAV形式の違いは、「データ量が多いか少ないか」であり、音質に違いはありません。

FLAC形式と他の圧縮ファイル形式との違い

ハイレゾで主流のFLAC形式は圧縮ファイルですが、ハイレゾではないMP3なども圧縮ファイルです。違いは何でしょうか。FLACが「可逆圧縮ファイル」なのに対し、MP3などは「非可逆圧縮ファイル」という点に違いがあります。非可逆圧縮ファイルは、データ量を少なくするために一部の情報を切り捨てることでコンパクトにしています。 そのため、これらのファイルは原音に近い音質を再現することはできず、ハイレゾに比べると低音質になるという違いがあります。

ハイレゾのメリットとデメリットは?

ハイレゾが従来のCDやMP3などよりも高音質であるという違いはわかりましたが、他にはどんなメリットがあるのでしょうか。実はハイレゾのメリットは、高音質という違い以外にはほとんどありません。 逆にデメリットとなる違いを指摘する声もあります。 ・音源の値段が高い ・FLAC形式は再生できる機器が限られている(逆にハイレゾが再生できる機器であれば、CDやMP3も再生できる場合が多い) ・そこまで劇的に音質が向上するわけではない(音質に強いこだわりがなければ気にならないレベルの違い) ・音源自体が少ない ・再生に必要な機材が高額になりがち(再生機器だけでなく、スピーカーやヘッドホン、イヤホンもハイレゾに対応していないと高音質が楽しめない) ・データ容量がCDなどよりも大きい といった点です。ハイレゾには高音質というメリットが確かにありますが、「音質の違いにそれほどこだわりがない」という人は、わざわざハイレゾにする必要はないと言えます。

ハイレゾ音源を楽しむ方法は?

ハイレゾ音源を楽しむためには、「ハイレゾ音源が再生可能なデバイス」と「ハイレゾ音源」が必要です。ハイレゾ音源を再生可能なデバイスにハイレゾ対応のイヤホンやヘッドホンをつなぎ、配信サイトからダウンロードしてきたFLAC音源やDSF音源を聴くというのが一般的な方法です。 現在、ハイレゾ音源を配信しているサイトとしては、「e-onkyo music」や「OTOTOY」、「mora 〜WALKMAN公式ミュージックストア〜」などがあります。

ハイレゾ音源を楽しむための注意点は?

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初回公開日:2017年09月06日

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