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更新日:2024年08月07日
中国の歴史は戦いの歴史でもあります。数多くの戦の中で、有名な王、官僚、詩人、文人たちが漢文による名言を残しました。現代の戦士ともいえるビジネスマン達にこの名言が役に立つことがあるのではないでしょうか。もう一度漢文から読み返し名言を学んでみるのも良いでしょう。
【樹欲静而風不止 子欲養而親不待】という漢文があります。「樹静かならんと欲すれど風止まず 子養わんと欲すれど親待たず」と読みます。「孝行したいときには親はなし」という名言です。樹木が静かにして欲しいと思う時には風は止んでくれないし、子供が親に孝行しようと願う時には待ってくれずに亡くなってしまうという意味です。 いつまでも長生きして当たり前と思わずに親に対しては、日々感謝の心を持って接していこうという事でしょう。
孫子は中国の春秋時代の武将です。子は尊称になります。孫武が正式な名前です。孫子は兵法書を書きました。この中に【風林火山】という漢文があります。武田信玄が旗印に使いました。 「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」とは兵が動く時は風のように素早く、また待ち構える時は静まり返って、襲い掛かる時は燃え盛る炎の様に、兵をとどめる時はどっしりと構えている事という意味です。その場その場で的確な判断をする事が肝心だと教えています。 また【百戦百勝 非善之善者也 不戦而屈人之兵 全之善者也】という漢文もあります。これは百回戦って百回勝つことは最上の策ではない、作戦を考えて戦わずして敵を降伏させられたらそれが一番の策だという意味です。【百戦百勝】という名言の本当の意味は自軍にも敵軍にも無駄な損害を与えずに知略を持って戦うことが大事と教えています。
諸葛亮は諸葛孔明ともいわれます。三国時代の蜀漢の政治家で劉備玄徳の軍師としても有名です。彼が襄陽で晴耕雨読の毎日を送っていたところ劉備が訪ねてきました。自分の部下になってほしいとお願いする為に三度訪ねてやっと幕下に迎えることが出来ました。これは「三顧の礼」という名言です。目上の者が格下の者の元に三度訪ねることを言います。 【非学無以広才 非志無以成学】という漢文もあります。これは学ぶことで才能が開花する、志を持って学問をしなければ完成しないであろうと言う名言です。学問の大切さと信念をもって学問をすることを教えています。
【柳緑花紅】という漢文があります。書道で書かれる名言の一つです。北宋の詩人の蘇軾の詩です。柳は緑、花は紅という当たり前の事でも人の手の加わっていない美しさを読んでいます。
漢文で言う原文は漢字だけの文章になります。上記の説明にも【】で囲った部分が原文になります。 例えば2014年に映画になった「青天の霹靂」ですが、この題名も基は漢文の名言になります。長いのでこの部分だけ抜粋すると【青天飛霹靂】と書きます。 この漢文を書いたのは南宋の詩人の陸游です。この陸游は病気で長い事臥せっていましたが、ある朝突然飛び起きて雷を伴って現れる竜の如くこの詩を書きました。頭の上に雷が落ちてくるというようなありえない突発的な事が起こるかもしれないという様に悪い事が起きる時に使われるようになりました。
冒頭でも触れましたが中国の歴史は紀元前から始まります。黄河文明の時に言葉を筆記する手段として漢字が誕生しました。
白文とは漢文の漢字だけで書かれたものです。上記の原文の事を白文といいます。これに訓点(レ点など)をつけて日本人が読みやすくしました。日本書紀などは白文で書かれています。
古文とは漢文の間に補助語としての助詞や助動詞などのひらがなやかたかなを入れたもので現代文のもとになったものになります。源氏物語は枕草子などがそれになります。
記載されている内容は2017年09月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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