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連名宛ての宛名の書き方とは・封筒とハガキで送る際の宛名の書き方の違い

更新日:2024年07月15日

書類の書き方

宛名を連名で書くにはどうすればいいのでしょうか。年末になると年賀状があるし、結婚するときには招待状も送らなければなりません。ですが、基本的なことをふまえておけば、いざというときに慌てなくてすみます。そんなときのために、今回は連名での宛名の書き方をご紹介します。

送り先が連名での宛名の書き方とは?封筒とハガキの場合

最近の社会は情報化しており、相手に連絡する場合の手段はメールやLINEなどの電子ツールが多くなっています。昔に比べて手紙を書く機会が減っていますので、とっさに書き方が思いつかないケースも増えています。内容についてはその都度変わりますが、宛名については基本同じになりますので、おさらいも兼ねて基本的な書き方をみてみましょう。 また、手紙を送るには封筒やハガキに送り先の名前を書く宛名が必須になります。その宛先が個人だったり会社だったりしても書き方が変わります。また、個人でもさらにご家族全員や、会社においても送り先部署に複数の担当者がいる場合の「連名」での書き方でもまた変わります。今回は、混乱しがちな連名の宛名に焦点を当ててみました。

連名と通常の宛名での共通マナー

最初に、宛名を書く上での基本的なマナーをご紹介します。連名であってもなくても、そして封筒でもハガキでも同様のマナーになります。 最初の注意点は、宛名を書く場所です。これは封筒でもハガキでも同じで、真ん中に配置するように書かなければなりません。 次に大切なのは、書き始めの位置です。宛名は住所の高さ(横書きなら左端)から一文字分あけて書きだしてください。このように一文字分あけて宛名を書くことで、全体的な見栄えがよくなります。宛名と住所のどちらを最初に書いてもかまいませんが、先述のバランスを考慮して書きましょう。 また、会社で判子や印刷などの利用で住所と宛名がくっついている場合でも、全体の真ん中で、かつ宛名は住所から一文字分あけてある、ということが基本になっています。すでに作られている判子や印刷したシールが、基本にそっているかをきちんを確認してから使うようにしてください。

封筒での縦書き

縦書きの封筒を使う場合、切手は左上に貼ります。そして、右上から住所を記入して、共通マナーにのっとり、住所から一文字分下げた真ん中に宛名を記入します。連名の宛名も右から左に書いていきます。 このとき、宛名の連名が2名までだったら真ん中で問題ないのですが、3名以上の連名になると、住所を小さめにしたりなどの多少の調整が必要です。このとき、住所と連名と両サイドの空白のバランスが全体的に見てよくなるように調節してください。

封筒での横書き

横書きの封筒を使う場合では、まず注意しなければならないことがあります。縦書きにおいて、切手は左上に貼ることを明示しましたが、横書きでは切手は「右上」に貼るようにしてください。これは、郵便局での消印の押下をスムーズに行うためです。郵便局では消印の処理を機械で行っています。縦長の封筒が基準のため、横長の封筒を縦にした場合に同じ位置に切手がくるようにするために、切手は右上に貼ってください。ただ切手の件は、あくまで宛名面が横長か縦長かでの判断になります。書き方ではないので、間違えないようにしてください。 そのあとは共通マナーにそって、住所は左上から記入し、宛名は住所から一文字分あけて真ん中に位置するように書きましょう。横書きの場合の連名の宛名は、上から下に書いていきます。 また、基本は真ん中ですが、連名の人数によっては横書きでも多少の調節が必要です。連名が2名までなら、真ん中で問題ありません。もし、連名が3名以上なら文字の大きさなどを調整して、住所と名前と下の空白の間隔を同じくらいにしてバランスをとりましょう。

連名での順番と敬称

連名の宛名の順番ですが、目上の人が最初になります。個人宛の家族なら世帯主から記入し、次に配偶者、さらに子供(複数いるなら生まれた順)と続けてください。この場合、苗字は世帯主のみになります。敬称は「様」を使用してください。 ・例 山田 太郎 様(世帯主)    花子 様(配偶者)    一男 様(子供) 次に、企業宛の場合の連名ですが、こちらは役職の高い人から書くようにしてください。敬称ですが、部署がわかっていたり、相手に役職がある場合はそれも記入しましょう。記入の仕方は「○○部長 氏名 様」、「○○部 氏名 部長」、「氏名部長」の3種類あるので適宜判断して記入してください。 ・例 ○○株式会社 営業部長 鈴木 太郎 様      佐藤 花子 様

連名の人数が多い場合

ここまでに敬称を含め、連名の書き方をご紹介しましたが、宛名の連名があまりにも多い場合は注意が必要です。大きな封筒で記入場所に余裕がある場合は、もちろん全員の宛名を連名しても問題はありません。 しかし、一般的な細い封筒やハガキでは記入スペースは限られています。なので、可能であれば「御家族様」や「御一同様」でまとめて記入してみるのもひとつの方法です。その場合でも失礼にはあたりません。 どうしても全員載せたいという場合は仕方ありませんが、連名が多すぎるとゴチャゴチャして見えづらくなってしまいます。そんなときは全体の見栄えも考えてまとめたほうが無難です。気になるようでしたら、そのことを手紙の内容にしたためておくとよいでしょう。

結婚式の招待状を連名で送るときの書き方は?

結婚式に招く際の招待状にも、決められたマナーがあります。送り先がご夫婦の連名の場合、奥様に面識があるかないかで記入方法が変わります。奥様と面識がある場合は、ここまでに説明したとおりの名前と敬称で問題ありません。奥様に面識がない場合は「御奥様」や「奥様」、または「令夫人」と記入します。また子供がいる場合で、ご家族が3人までなら名前+様(子供が小学生以下なら、「ちゃん」や「くん」)でいいのですが、子供が多い場合は子供をまとめて「御家族様」として問題ありません。 ・例 山田 太郎 様     令夫人    御家族様 また、送る側として記入する連名は裏側になります。このとき、男性から記入するようにしましょう。縦書きなら左下側に右から、「男性住所、男性氏名、女性住所、女性氏名」の順で記入します。横書きなら下側に上から、「男性住所、男性氏名、女性住所、女性氏名」の順で記入します。 横書きには他にも注意点があり、招待状の場合は必ずフタが右側にくるように記入してください。これを逆にしてしまうと、不祝儀(おめでたくないこと)になってしまうため、とくに気をつけるようにしましょう。

年賀状での連名の書き方は?

年賀状はハガキなので、宛名の連名の書き方は上記に紹介した一般的な方法で問題ありません。ご家族の世帯主のみ苗字をつけ、奥様や子供は名前と敬称のみです。 ただ、年賀状の基本サイズは「100×148ミリ」で、スペースがあまりないので注意が必要です。ご夫婦の二人だけならさほど問題はないですが、子供が多い場合は書ききれません。そのため、子供がいても年賀状の連名は語夫婦だけの場合が多いです。ですが、子供は自分の名前があるととても喜びますので、全体のバランスに無理がない場合はなるべく記入してあげましょう。 宛名の連名をまとめる場合は、世帯主のみ氏名で他はまとめた「御家族御一同様」もよく使われます。それ以外に、すべてひとつにまとめた「○○家御一同様」のみのシンプルな書き方で送る場合も多いです。

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初回公開日:2017年08月19日

記載されている内容は2017年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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