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長野の方言・かわいい方言一覧|ずく/ずら/だ/なから/ねた/したっけ

更新日:2024年02月16日

雑学・歴史

女の子たちの話す方言がかわいいと、しばらく前から話題になっています。かわいい方言の代表格と言えば博多弁や京都弁です。ところが、その陰に隠れて見過ごされている長野の方言もかわいいんです。隠れた長野の方言のかわいさをご紹介します。

長野の代表的な方言の一覧

長野の方言には実はかわいい方言やおもしろい方言がたくさんあります。

標準語では言い表せない「ずく」

最初にご紹介する長野の方言は「ずく」です。標準語で言い表せない微妙なニュアンスを持った言葉です。この標準語に当てはまる意味がないというのが、いかにも方言という感じです。意味としては「根気」「やる気」「根性」「辛抱強さ」などが近いです。「ずくなし」と言えば、やらなければいけないことをぐずぐずと、面倒がってしない人といった感じです。 逆に「ずくを出す」は、面倒なことやしなければいけないことを、やる気を出してやるようなニュアンスです。「社会に出たらずくある性格になった」「お前はずくなしだ」「寒いから出かけるずくない」「ずく出して頑張る」というように使います。

語尾につけて使う「ずら」

長野では「ずら」を語尾につけて使います。「雨ずら」なら「雨だ」「雨だよ」という意味の方言です。「そうずら?」と語尾を上げれば、「そうでしょう?」相手に同意をうながす意味です。

語尾につく「だ」は時に「だだ」になる

「だ」も語尾につけて使う方言です。「いつ来るだ」「どうするだ」などと使えます。長野の方言ですが、ちょっと東北弁ぽさも感じられる方言です。「これはやるの?」の意味になる「これはやるだ?」を、さらに強く言うなら「これはやるだだ?」になります。「無料(ただ)なのか?」を強めに言うと「ただだだ?」となります。 「行くだ?」は「行くの?」、「そうだだ?」は「そうなの?」となります。目上の人には使わない、カジュアルな言い方です。「ずら」より少し、強い語尾になります。

他県民には通じない「なから」

長野では「だいたい」「おおよそ」という意味で使います。「なから合ってる」なら「だいたい合ってる」の意味です。長野では、アナウンサーでも使うことがあり、長野には、この言葉が方言だという自覚がない人も多いです。他県民と話した時に、「なから」が通じなくて逆にびっくりした、という話もあります。

「超かわいい~」の「超」の意味で使える「めた」

「めた」は「やたら」「余計」「ますます」といった意味で使われる長野の方言です。「めたいけねーわい」は「もう全然だめですよ」という意味です。「超かわいい~」の「超」と同じように使えます。「超むかつく」なら「めたむかつく」、「超かわいい」なら「めたかわいい」です。

長野の「さかってる」は「繁盛している」の意味

長野では、お店が繁盛しているようすを「さかってる」と言います。漢字で書くと「盛る」です。「この店、盛ってるね」など言います。ちなみに、猫などが発情していることは「たけってる」と長野では言います。

活用形が豊富な「こじくれる」

「こじくれる」は「すねる」の方言です。「こじくれている」は「すねている」、「こじくれた」は「すねた」、「こじくれちゃった」は「すねちゃった」、「こじくられた」は「すねられた」を意味します。

もはや翻訳の域「べとびちゃってきて」

長野では「土」のことを「べと」と言います。そして「びちゃる」は「捨てる」の意味の方言です。「捨てる」は他に「ぶちゃる」「べちゃる」とも言います。「べとびちゃってきて」は「土を捨ててきて」の意味になります。

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初回公開日:2017年08月23日

記載されている内容は2017年08月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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