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新潟の方言・かわいい方言一覧|そろっと/けっぽる/しこしこ/しなな/しゃぐ

更新日:2024年02月15日

雑学・歴史

方言には色々あります。日本津々浦々、北は北海道から南は沖縄まで、その場所独自の言葉が存在しています。それが方言です。そのたくさんある方言の中から今回は「新潟」に焦点を当ててみました。新潟の方言を標準語でいうとどうなるのか、その意味を調べてみました。

新潟でよく使われている方言とは?

日本には色々な言葉があります。そのひとつの表現に「方言」があります。ある言葉が地方によって違う発言をすることを方言といいます。それとは違い「標準語」といわれる言語がありますが、こちらは地方関わらず日本での基準の言葉になります。方言は地域によってさまざまで、標準語しか知らない人にとっては意味不明の言葉になることが多々あります。 逆に、言葉自体は同じでもイントネーションが違うだけのものもあり、多種多様です。今回はその方言の中のひとつ、「新潟の方言」について述べてみます。行政やニュースなどで地方が統一されていない新潟は、同じ県内でも場所によって差があります。そんな新潟の代表的な方言から、あまり聞いたことがないような変わったものまでご紹介します。

新潟の方言その1「そろっと」

ではまず、「そろっと」という方言についてご説明しましょう。言葉の表現で予想がつくでしょうが、標準語でいうと「そろそろ」や「ぼちぼち」になります。実際に使用する場合、「そろっとはじめよう(そろそろはじめよう)」や、「そろっと帰ろう(ぼちぼち帰ろう)」など、時間や量など適度な頃合いに使われる表現です。この「そろっと」は新潟の代表的な方言のひとつで、新潟ではよく使われています。

新潟の方言その2「けっぽる」

次は、「けっぼる」という方言についてみてみましょう。こちらは標準語でいうと「けっとばす」に値します。意味で言えば「ける」でいいのですが、「けっとばす」だと荒々しい感じになり、まさにそのとおりで、実際に使うと「朝起きたら布団をけっぽってたわ(朝起きたら布団をけっとばしてたわ)」や、「足で物をけっぽるな(足で物をけっとばすな)」など、けりの動作で使用します。 ただ、この「けっぽる」という方言は、新潟だけではなく、北海道をはじめ、色々な県で使われているので、新潟だけの方言ではありません。もちろん、どの県でも使用方法が同じになります。

新潟の方言その3「しこしこ」

さて次は、「しこしこ」という方言に注目してみます。標準語を使い慣れている人からすると、あまりよい響きでは受けとれない言葉ですが、意味としては「持続的にすること」や「地道にするさま」になります。標準語でいうならば、「せっせと」が当てはまるでしょう。使用例としては、「しこしこ勉強する(もくもくと勉強する)」や、「しこしこ仕事に励む(せっせと仕事に励む)」になります。 こちらは新潟ではおかしな表現ではない方言ですが、標準語が主要の都市部だと、卑猥な言葉だと受けとられてしまうケースもあるので、少し注意が必要です。ただ、「しこしこ」の元の意味を考えれば、方言でなくともおかしな言葉ではないのですが、現代社会では別の意味で使われている場合が多いのも事実です。

新潟の方言その4「しゃぐ」

他には、「しゃぐ」という方言があります。これは言葉からは想像がつかないのですが、「叩く」という意味で使われています。強調して使われる場合が多く、「しゃぎつける(叩きつける)」や「そげんことしてっとしゃぎつけっぞ(そんなことしてると叩きつけるぞ)」などといいます。また、「しゃぐ」は平手打ちでの表現で、こぶしで殴る場合の方言は「ぶつ」になります。 この「しゃぐ」という方言も、新潟だけではなく、愛媛などでも使われているのですが、こちらでは意味が異なります。愛媛での「しゃぐ」は「踏みつける」や「押しつぶす」こととして使われている方言になります。

新潟にはかわいい方言がある?

方言には色々な特徴がありますが、新潟の方言は「かわいい」といわれることが多々あります。標準語ではとくになんとも思わない言葉ですが、これが新潟の方言になるとかわいらしい感じになるのです。そのひとつに、卵の中身の言い方があります。標準語では「白身(しろみ)」と「黄身(きみ)」になりますが、新潟の方言では「しろみ(こちらは同じ)」と「きろみ」になります。 語呂をみるとこちらのほうが合っているような気がしますが、いきなり「きろみ」と言われてもなじみがないとわかりません。ただ、言われれば「きろみ」の表現がかわいらしく聞こえます。他には「やーけ」という新潟の方言があるのですが、これは「嫌だったら」とか「嫌なら」という表現になります。 ただ、ここまでだとかわいらしいのですが、「やーけ、しんでもいーよ」と続けられるとびっくりしてしまいます。この「しんでもいーよ」というのは「やらなくていい」または「しなくていい」という意味で使われています。「嫌だったらやらなくていいよ」という意味なので誤解しないでください。

新潟の方言って語尾が特徴的?

方言は言葉そのものも不思議な表現ですが、語尾にも特徴があります。また、語尾だけではなくそのイントネーションも独特で、標準語からするといわゆる訛りとして聞こえます。そんな新潟の方言は、語尾に「~ろ」がつくことが特徴です。標準語で「~だろう」という場合での使用になります。 例えば、「仕方ないだろう」は「しかたねーろー」というように使います。もうひとつの語尾は「~さ」になります。使い方は「買い物に行ってきたんだ」の場合、「買い物に行ってきたんさ」となります。また、これは新潟の離れ島である佐渡ヶ島になるのですが、島の人以外を「旅んもん」といいます。 旅をしている人=他の地域から来た人になるのですが、「旅の人」や「旅の者」ではなく語尾が「もん」になります。また、「そうだっちゃ」や「違うっちゃ」などというように、語尾に「~ちゃ」をつけていいます。

新潟の方言での挨拶ってどんな感じ?

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初回公開日:2017年08月16日

記載されている内容は2017年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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