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間違いも多い「ご不便をおかけしますが」の意味と敬語表現・使い方と例文

更新日:2024年02月16日

敬語表現

「ご不便をおかけしますが」という言葉について、本来はどのように使うのが正しいのかご存知でしょうか。相手に迷惑や手間を取らせてしまう場合などに使う言葉は、正しく失礼のないように使いたいものです。そこで「ご不便をおかけしますが」について詳しくご紹介してまいります。

間違いやすい「ご了承」という表現

「ご不便をおかけしますが」を丁寧にしようとして「ご不便をおかけしますが、ご了承ください」と表現することがあります。 この「ご了承」とは、名詞「了承」に接頭辞「ご」がついたもので、意味としては「了承すること」「承諾すること」などの丁寧な言い回しで使われます。しかし一見丁寧に見えますが、「どうか受け入れてください」というニュアンスで使われることが多いです。そのため言葉の意味だけを取れば、相手に一方的に了承を強要するような物言いと捉えられてしまうので、ビジネス上では目上の方や上司に対してはあまり使用されることはありません。

「ご了承」という表現はどういった時に使われるのが多いかというと、契約内容を記された約款であったり、注意書きの文言に添えられることが一般的です。間違った使い方をされることがありますので、注意してください。

「ご不便をおかけしますが」の使い方と例文

それでは実際に「ご不便をおかけしますが」という表現を使った例文をいくつかご紹介いたします。 【例】 ・店舗改修工事のため、大変ご不便をおかけしますが、きたる○月○日より新装オープンいたしますので、よろしくお願いいたします。 ・ご不便をおかけしますが、○月○日より一週間、当店はお休みとさせていただきます。 【敬語表現を使っての一例】 ・○○の面では、いくぶんご不便をおかけするかと存じますが、一層商品の充実をはかってまいりますので、今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

このように、「ご不便をおかけしますが」を用いる際には、お客様に告知したり掲示する際に使われることが多いようです。

「ご不便をおかけしますがご了承」の使い方

・ご不便をおかけいたしますが、話の内容をお汲み取りのうえ、宜しくご了承くださいますようお願いいたします。 ・このブログおよびコンテンツは予告なく変更、中断または中止することがあります。ご不便をおかけしますが、ご了承ください。 ・12月30日から翌年1月4日までを年末年始休業とさせていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 ・お返事にお時間を頂く場合がございます。ご不便をおかけしますがご了承下さい。

「ご不便をおかけしますがご理解」の使い方

・皆様には大変ご不便をおかけしますが(おかけいたしますが)、ご理解ご協力のほどお願い申しあげます。 ・工事期間中はご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

お詫びフレーズ「ご不便をおかけしますが」を使いこなす

このように、お詫びフレーズは「ご不便をおかけしますが」以外にもいくつかありますが、これらのお詫びフレーズをメールなどの文章にする場合には、ただそのフレーズを使えば済むというものではありません。 お詫びをする上では、ビジネスの進行上、障害となった事実関係を明らかにして相手に伝えた上で、こちらに非があった場合には素直にその旨を認めて謝罪し、善後策を説明もしくは提案して、滞った事態を収拾する姿勢と誠心誠意尽くす姿勢を伝えなくてはいけません。お詫びフレーズとは、そういった一環にすぎないということを踏まえた上で、活用していくようにしましょう。

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初回公開日:2017年08月02日

記載されている内容は2017年08月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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