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間違いも多い「ご不便をおかけしますが」の意味と敬語表現・使い方と例文

更新日:2020年06月17日

敬語

「ご不便をおかけしますが」という言葉について、本来はどのように使うのが正しいのかご存知でしょうか。相手に迷惑や手間を取らせてしまう場合などに使う言葉は、正しく失礼のないように使いたいものです。そこで「ご不便をおかけしますが」について詳しくご紹介してまいります。

「ご不便をおかけしますが」の使い方

ビジネスシーンにおいて意味をよく理解せずに使っていて、実は誤った使い方をしていた、なんていう経験はないでしょうか。ビジネスの世界では言葉遣いを1つ間違えただけでも命取りになることがあります。 特に相手に迷惑や手間を取らせてしまう場合などに使う言葉は、正しく失礼のないように使いたいものです。たとえば「ご不便をおかけしますが」という言葉について、本来はどのように使うのが正しいのか、皆さんはご存知でしょうか。 今回はこの「ご不便をおかけしますが」に焦点をあてて、その意味や使い方、正しい表現方法などについて詳しくご説明してまいります。

「ご不便をおかけしますが」の意味とは

「ご不便をおかけしますが」と同じ使い方として、「不自由をおかけしますが」や「ご迷惑をおかけしますが」などもありますが、いずれも相手にお詫びする際に使用される言葉となります。 まず「不便をかける」という表現ですが、この「かける」を仮名漢字に変換すると「掛ける」「欠ける」「駆ける」「懸ける」「架ける」「書ける」とさまざまな「かける」がありますが、その中でも「不便をかける」にあたる「かける」は「掛ける」になります。

この「掛ける」には、迷惑や損害等を被らせる、という意味があります。特に「好ましくないことを相手に及ぼす」という意味合いを持っているため、「不便」という言葉の後に「かける」と付けて「不便をかける」とすると、「不便」という好ましくないことを相手に及ぼす、という意味を指すことになります。

「掛ける」を使った表現

この「掛ける」の使い方としてはほかにも、「迷惑をかける」「負担をかける」などとありますが、同じ表現となります。 ◎迷惑をかける 文字どおり、不便が迷惑なことである場合です。 「この度は多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。」 ◎負担をかける 本来ならやらなくてもいいことまでやってもらった場合です。 「こちらの業務に関わることまでご負担をかけて、重ねて感謝しております。」

「不便をかける」と同義語

「不便をかける」の同義語として使われる表現は以下のようにありますので、この機会に一緒に覚えていただければと思います。 ◎手を煩わす 不便が、相手にとって面倒なことを意味する場合です。 「弊社の連絡不足からお手を煩わしましたこと、誠に恐縮に存じます。」 ◎骨を折る 相手に迷惑をかけるというよりは、力をお借りする、というような場合です。 「新しいシステムの構築に際しては、○○様にはお骨折りいただき、たいへん感謝しております。」 ◎世話になる 相手に迷惑をかけたことより、力を借りたことに感謝する意味合いが強い場合です。 「今回のご紹介にあたっては、たいへんお世話になりました。」

意外にも私たちの周りには「かける」と使った表現や、「不便をかける」と同義の言葉がさまざまあり、シチュエーションや「何の」「どのような」迷惑や被害を受けるのかで使い分けていることが分かります。

「ご不便をおかけしますが」は目上の方への敬語として正しい?

それではよく使うこと「ご不便をおかけしますが」ですが、目上の方や上司に敬語として使うのは、果たして正しいのでしょうか。 「ご不便をおかけしますが」はそのほとんどが、その後にこちらからお願いする内容が続きますので、そのままではダイレクトに「ご不便をおかけしますが」を使ってしまうと「不便という好ましくないことを相手に及ぼす」けれども「○○をお願いしたい」という内容になってしまい、場合によっては失礼にあたることがあります。 そこで目上の方や上司に「ご不便をおかけしますが」という表現を使う時には、「ご理解」という言葉を付け加えることをおすすめいたします。

「ご理解」という表現

「ご理解」という表現は、「何卒」とセットで使われることが多く、「何卒」は「どうか~してください」という意味の依頼表現や、「どうか~でありますように」という期待の意味の表現において、「どうか」にあたる副詞的な文言として使用される言葉です。「何卒」をそえることにより、依頼や期待の気持ちを強調したニュアンスを表現しています。

この「何卒」をそえて「ご理解」と表現することで、相手に分かってほしい、悪意はないことを理解してほしい、などの意味で使うことができます。したがって「ご不便をおかけする」+「が(しかし)」=「ご不便をおかけしますが」と「(何卒)+ご理解」と表現することで、”「不便」という好ましくないことを相手に及ぼす事態となるが、悪意はないことをどうか理解してほしい”というように、承認を乞う説明のニュアンスを持ちます。

これまでご説明したように、承認を乞う「何卒ご理解」という表現はビジネスの場面では多用される表現であり、さまざまな場所においてアナウンスや連絡の際にも使用されています。 特に接客の場ではよく活用されている言葉で、言葉とともにホスピタリティが大事な接客の場では、表情と声の大きさに気をつけ、心を込めて使うことで相手にとても好印象を与えることができます。

初回公開日:2017年08月01日

記載されている内容は2017年08月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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