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間違いも多い「ご連絡させていただきます」の意味と敬語表現・使い方と例文

更新日:2024年02月16日

ビジネスマナー

ビジネスメールや文書作成、電話応対の時に良く使っている「ご連絡させていただきます」という言葉は、敬語として正しいのでしょうか。実は「ご連絡させていただきます」というのは間違った使い方です。本来の意味、例文をピックアップして、詳しく紹介しています。

「ご連絡差し上げます」も実は間違い

「ご連絡させていただきます」ととても似ている言葉が「ご連絡差し上げます」という言葉の表現です。「差し上げる」という言葉は謙譲語の一種ではありますが、言葉のニュアンス的には、あまり良い印象を持たないので、使うことはおすすめしません。 確かに「ご連絡差し上げます」と言うと丁寧な言い方に感じるかもしれませんが、「差し上げる」という言葉自体が「差し上げる」(与える)という意味になりますので、目上の方への表現としてはふさわしくありません。

「ご連絡させていただきます」の使い方と例文

それでは「ご連絡させていただきます」を正しい使い方である「ご連絡いたします」「連絡いたします」という言葉に直して使ってみましょう。 敬語は複雑ですので、ニュアンスがなかなかつかめないという人もいるでしょう。そこで例文をいくつかご用意いたしましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

●●につきましては、後日ご連絡いたします

『●●につきましては、後日ご連絡させていただきます』と使ってしまいがちな、よく使う一例です。正しくは『●●につきましては、後日ご連絡いたします』『●●につきましては、後日連絡いたします』と使うのが正しい使い方です。 主にサポートメールや会社間の重要な連絡などには頻繁に使われる言葉ですので、社会人として正しく使えるようにしたいものです。新社会人に多い間違えやすいタイプといえるでしょう。

【例文】 『●●については、1週間ほどで連絡いたします』 『その件に関しましては、私が連絡いたしました』 『こちらからご連絡いたします』

●●の件でご連絡申し上げます

上記の『ご連絡いたします』という言葉をさらに丁寧にした言葉が『ご連絡申し上げます』となります。こちらは、取引先の会社や一般のお客様に対して使う最上級の目上の人へ向けの言葉です。 確かに丁寧な言い回しとなりますが、社内や親しい間柄、上司には「ご連絡いたします」という言葉のほうで良いので、上司や社内の人間にはあまり気張らずに、スムーズな敬語を使えるようになりましょう。

【例文】 『明日の●●パーティーの件で、ご連絡申し上げます』 『●●のほうから、連絡申し上げます』

先日ご連絡いたしました、●●です

『先日、ご連絡させていただきました、●●です』は実は間違った使い方です。相手から許可もとっていない連絡に対して「ご連絡させていただきました」というのは失礼にあたりますので、注意しましょう。 正しくは『先日、ご連絡いたしました、●●です』『先日、連絡いたしました、●●です』と使うのが正しい使い方です。この『先日ご連絡させていただきました、●●です』という言葉も『ご連絡させていただきます』と同じく間違った使い方をしている方が多い言葉です。

【例文】 『お世話になっております。先日、ご連絡いたしました、●●です』 『先日の●●の件でご連絡いたしました、●●です』

「ご連絡させていただきます」は間違い!正しく使いましょう!

いかがでしたでしょうか。今回は「ご連絡させていただきます」という言葉について解説してきましたが、「ご連絡させていただきます」の使い方は、実は間違いであったということが分かります。 無意識のうちに「ご連絡いたします」という言葉が「ご連絡させていただきます」と言うほうが丁寧なのではないかと勘違いをしていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

基本的なマナーは、早いうちに身につけよう。

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初回公開日:2017年07月30日

記載されている内容は2017年07月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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