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「お体に気をつけて」を正しく使おう!場面別の使い方や注意点を紹介

更新日:2024年06月05日

敬語表現

「お体に気をつけて」という言葉の正しい使い方をご存知でしょうか。普段何気なく使っている言葉の一つですが、使うときに注意したいこともあります。この記事では、例文を交えた正しい使い方についてや言い換え表現についてもご紹介しています。気になる方は是非ご覧ください。

「お体に気をつけて」という言葉は、丁寧を意味する接頭語の「お」がついていますので、そのままでも正しい敬語表現の一つです。目上の人に対して使っても失礼には当たらないのですが、「お体に気をつけて」だけで使うと少しフランクな印象を与えることとなります。 目上の人に対して使う場合は、「お体に気をつけて」には語尾に「ください」とつけ、また他にも「どうか」や「くれぐれも」などの一言を付け加えて、より丁寧な表現にすると良いでしょう。

既に体調を崩している相手には使わない

「お体に気をつけて」は、既に体調を崩している相手には使いません。 「お体に気をつけて」は、今後体調を崩されませんように相手を気遣う言葉です。既に体調を崩している方に使うと失礼な印象を与えることになりますので、注意しましょう。 体調を崩している相手へのお見舞いの言葉としては、「お大事になさってください」や「一日でも早いご回復をお祈りします」などの表現がおすすめです。

「体調にお気をつけて」と使い分ける

「お体に気をつけて」に似ている言葉に、「体調にお気をつけて」がありますが、この二つの意味はほぼ同じでも使い方は少し異なります。 「体」は人の肉体を表しているのに対して、「体調」は人の体の具合を表しています。「お体に気をつけて」は相手への気遣いや、健康を祈っているというような気持ちをこめて使う言葉ですが、「体調にお気をつけて」は実際に体調を崩している相手を心配するような用途で使うことができます。 相手に対して不快な思いをさせないために、「お体に気をつけて」と「体調にお気をつけて」は相手の健康状態で使い分けることが適切です。

「体」と「身体」はどちらを使っても良い

「からだ」には、「体」と「身体」があり、「体」は頭から足の先までの肉体全てを指し、「身体」は肉体だけでなく心の部分も指します。 漢字の違いで細かい意味合いは異なるのですが、「おからだにきをつけて」という表現の際には、どちらを使っても支障はなく、大きな違いはありません。 一般的には「体」という字の方を使うことが多いですが、どちらを使っても問題はありませんので覚えておくと良いでしょう。

「お体に気をつけて」を言われた際の返答

「お体に気をつけて」を言われた際に、なんて返答したら良いのか困ってしまう方も多いかと思います。 この場合は、まずは「お気遣いありがとうございます」などと、相手が自分のことを思ってくれたことに対してのお礼を述べましょう。この時、「ありがとうございます」だけではそっけない印象を与えかねますので、「お気遣い」や「心遣い」などといった一言を添えて相手の気持ちを尊重しましょう。 そして、お礼を述べた後には改めてこちらからも相手の体を気遣う言葉を伝えましょう。「〇〇さんもお体に気をつけてください」の他にも色々なバリエーションを増やして、相手と同じ言葉にならないようにするのがおすすめです。

「お体に気をつけて」の言い換え表現

「お体に気をつけて」という言葉の言い換え表現を知っていることで、状況によって使い分けることも可能となります。ここからは、「お体に気をつけて」と似たような意味を持つ表現についてご紹介します。是非参考にしてください。

ご自愛ください

「ご自愛ください」は、「ごじあいください」と読み、「あなた自身の身体を大事にしてください」という意味になり、「お体に気をつけて」と同じように相手の健康を気遣う言葉になります。 この言葉は、手紙やメールなどの文脈での結びの言葉として使われることが多いです。そして、この言葉の前後にはその季節に合った言葉を入れる必要があり、「風邪が流行っていますので、くれぐれもご自愛ください」のように使います。 「お体に気をつけて」と同様に、既に体調を崩している相手に対しては使うことができませんので注意しましょう。

お大事になさってください

「お大事になさってください」という言葉は、「体を大切にしてください」という意味になります。 この言葉は、既に体調を崩している相手に対しての気遣いを表す言葉で、「早く回復するように祈っています」という気持ちが込められており、使い方は「ご病状はいかがでしょうか。ご無理なさらず、お大事になさってください。」のように使います。 病院でよく使われている「お大事に」という言葉も、この「お大事になさってください」が元になっています。

お労りください

「お労りください」という言葉は、体に気遣ってほしいという意味があり、既に体調を崩している相手に対しても使うことができる言葉です。 目上の人に対して使用でき、メールや手紙で使われることが多いですが、お見舞いなどで直接かけることもあります。 「お体に気をつけて」と意味はほぼ同じですが、「お労りください」の方が相手へのねぎらいの意図が強い言葉であると言えます。

健康にご留意ください

「健康にご留意ください」という言葉は、「お体に気をつけて」と意味はほぼ同じですが、とても丁寧な表現となりますので目上の人に対して使いたい時に適しています。 「ご留意」には、「気にかけて気を配ること」という意味があり、「ご留意ください」とすることで「心に留めて、気にかけてください」という意味になります。 「健康にご留意ください」は健康に気にかけてくださいと気遣う表現ですので目上の人に対して労いたい時に使いましょう。

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初回公開日:2017年08月27日

記載されている内容は2017年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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