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更新日:2024年07月02日
「いただきました」という言葉は、ビジネスシーンや手紙の文面などでよく使われる言葉です。しかし、どの漢字を使ったらいいのかまたひらがな表記にしたほうがいいのか意味の違いはあるのかなど悩む人が多い言葉でもあります。使い分けに迷ったときは参考にしてみてください。
「いただきました」という言葉は、ひらがなで表記する場合と「頂きました」「戴きました」という二種類の漢字がありそれぞれ意味が異なります。文章の意味を考えると本来であればひらがなで表記しなければいけないものを、実は間違って漢字表記していることがあるのです。 そこでビジネス文書や手紙などを作成する場合、誤った使い方にならないよう「いただきました」「頂きました」「戴きました」それぞれの意味や使い方についてご説明します。
ひらがなで表記する「いただく」の意味は補助動詞として使用している場合です。意味は「~をしてもらった(~してもらう)」の謙譲語です。このような使い方をしている例には、「お越しいただきましてありがとうございました」「ご覧いただきありがとうございます」などがあります。 補助動詞なので、「来る(お越しになる)」や「見る(ご覧になる)」といった動詞に謙譲語の「いただきました(~してもらった)」を合わせた形で使います。ただし通常、補助動詞は文部科学省でひらがなで表記すると定められています。 そのため「お越し頂きましてありがとうございました」や「ご覧頂きありがとうございます」はこのように漢字表記にするのではなくひらがなで表記するのが適切であるといえるのです。
「頂く」の漢字を表記する場合の「いただく」の意味は、いくつかの意味があります。1つ目は「食べる(食う)、飲む」の謙譲語です。また敬って自分の上のものとして迎える、あがめ仕えるという意味もあります。 食べる、飲むの謙譲語としては「もう十分いただきました」のようにもらった相手を敬って表現する場合と「少しはお酒もいただきます」などのように自分の飲食をへりくだり、上品に使うときがあります。 2つ目は「もらう」の謙譲語です。「上司から結婚祝いの品をいただきました」のように使います。他には簡単に手に入れる、(この試合はいただいたも同然だ)叱られる(小言をいただきました)といった意味でも使われることがあります。 「いただきました」という言葉は謙譲語なのですが、どうぞ頂いてくださいといったように尊敬語として使う人がいます。本来であれば間違っている使い方なのですが、現在ではこのような使い方をする人も増えてきています。
「戴く」という漢字を使う「いただきました」は常用漢字ではないためあまり使われることはありませんが、ありがたく受け取る、もらうの謙譲語の意味があります。例えば「お土産を戴きました」などのように行動などではなく実際に品物などをもらったときに使います。 いただくという「頂」と「戴」という漢字を合わせると「頂戴(ちょうだい)」という言葉になります。この「頂戴」という言葉も「もらう」という言葉の謙譲語として使われています。例えば「結構なお品物を頂戴しましてありがとうございました」「お叱りを頂戴しました」などです。 「頂戴」はもらうという言葉の謙譲語ですので、「頂戴いたしました」にしてしまうと「頂戴」+しましたという意味の「いたしました」という敬語が重なってしまうため二重敬語となりますので注意してください。
上記のとおり「いただきました」はひらがなで表記する場合と漢字で表記する場合とで意味が異なりますが、ほとんどの場合は謙譲語として使われています。謙譲語は、相手をたて、自分がへりくだる表現として使う言葉なので、目上の方への敬語として使う場合は正しい表現方法ということになります。 ただし、相手が自分に対してしてくれた行動などに対して使う言葉なので、自分が相手の行動に対して使う言葉ではありません。例えば「どうぞ頂いてください」といった相手の行動に対する使い方は目上の方に対しての敬語として誤った使い方になりますので注意するようにしましょう。
「いただきました」は、言葉自体が複数の意味を持ち、またひらがなと漢字でも意味が異なります。場面ごとに間違いのないよう使い方と例文をご紹介します。ビジネス文書やメール、手紙などを作成する際の参考にしてください。
「美味しくいただきました」の「いただきました」は「食べました」の謙譲語になります。この場合、「美味しくいただきました」とひらがなで表記しても「美味しく頂きました」と表記しても両方間違いではありません。この言葉は感謝の意味も表していますので、ひらがなで表記すると柔らかな印象になるのではないでしょうか。
「了承」とは、相手の申し出や事情などを納得して承知することです。つまり、了承頂きましたとは、相手がこちらの申し出を納得し、承知してもらったという意味になります。「~してもらう」という言葉の謙譲語になりますので、こちらも「了承いただきました」と表記しても「了承頂きました」と表記しても間違いではありません。 しかしこの場合ですと、「了承」という言葉が硬い印象の言葉になりますので、ご了承頂きましてありがとうございますといったように漢字表記することで全体の文章を締まった印象にすることができます。
記載されている内容は2017年09月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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