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「ご臨席」の意味・使い方・例文|「ご列席」との違いとは?

更新日:2024年07月31日

言葉の意味・例文

「ご臨席」という言葉の意味と使い方をご存知ですか?似たような言葉に「ご列席」もありますが、どう違うのでしょう?「ご臨席」という言葉の正しい意味や、使い方をマスターしておくことで、適切なシーンで使用することができます。例文を交えながら詳しくお話ししましょう。

「ご臨席」を使った文章

それではここからは、実際に「ご臨席」をした文章を例にしていくつかご紹介していきましょう。「ご臨席」という言葉を用いてよく使われる文章からまずは見ていきましょう。

ご臨席賜り

「ご臨席」を使用する際、一番ポピュラーな使い方をするのが「ご臨席」のあとに「賜り」を続けます。もちろん「賜り」にこだわらず、「~くださいますように」や「~いただけますように」と繋げても問題はありません。ただし、「賜る」は「いただく」をさらに丁寧にした表現となりますので、どちらを使うかは相手の方次第で決めると良いでしょう。

例文) 心ばかりの小宴を催したいと存じます。 ご多用中のところ誠に恐縮ですが、ぜひご臨席賜りますようお願い申し上げます ささやかながら創立六十周年記念の祝宴を催し、長年のご厚情に感謝し、その気持ちをいささかでもお届けいたしたく存じますので、ぜひともご臨席賜りたくここにご案内申し上げます。 ご繁忙中の折、誠に恐縮ではございますが、ぜひご臨席くださいますようお願い申し上げます。 ご多忙中のこととは存じますが ご臨席いただけましたら幸いに存じます。

ご臨席の栄

この場合は「ご臨席の栄を賜る(たまわる)」と使うのが一般的です。「賜る」は「もらう」の謙譲語となります。つまり目上に立場の方から頂戴したという意味合いを持っています。臨席が、招待していただいた場に挑むことで、栄はこの場合は「名誉」と考えるとよいでしょう。「ご臨席の栄を賜る」は、その場に出席させていただける名誉をいただけたという意味で使用するといいでしょう。

過去には「ご来臨」という言葉が使われていました。この場合も「ご来臨の栄を賜りたく」と使用していましたので、言葉が違うだけで意味は同じと考えておきましょう。以下の例文の「ご臨席」を「ご来臨」に置き換えても、きちんと伝わりますので使ってみるのも良いでしょう。

例) ご多用中誠に恐縮ですが、ご臨席の栄を賜りたくお願い申し上げます なにとぞご臨席の栄を賜りますようご案内申し上げます。 ご多忙のところ誠に恐縮ですが、ぜひご臨席の栄を賜りますようご案内申し上げます

ご臨席のもと

「ご臨席のもと」は「ご臨席の下」と表記することもあります。つまりその場に来てからの事を指した言葉となります。「~のもと」は名詞の後に続く表現で、「ある人のいる所」であったり、「その人の影響の及ぶ所」という意味合いを持っています。

これが一番使われるのが、天皇家の方が何らかの場にお見えになった際です。「天皇皇后両陛下の御臨席のもと」「○○殿下ご臨席のもと」のように使われます。本来「ご臨席賜る」という言葉は天皇家のような高い身分・位の方にしか使われていませんでした。今ではそのような特別な表現方法というのは少なくなってきたので、一般的にも「ご臨席賜る」はしようされていますが、それでもやはり天皇家の方々がお見えになる際は「ご臨席のもと」と表記するのが暗黙の了解となっています。

ちなみに、天皇家以外でも海外の首相などが来日した際、各所へ訪問したことを告げる時にも「ご臨席のもと」という表現を使います。かなりの地位や立場のある方へ使うのが望ましい表現と覚えておくといいでしょう。

使い方に注意しなければいけない時もある

なかには、昔ながらの意味を大切にするあまり、一般的な招待状などの書面などで「ご臨席賜る」という言葉を使うことをよく思われない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、無理に使用するのではなく「ご列席」という表現に置き換えても問題はありません。

「ご臨席」を使った英文

「ご臨席は光栄の至りです」 Your presence is a great compliment. 「ご臨席のほど願いあげます」 We request the honor [pleasure] of your company.

「ご臨席」の意味や使い方をしっかりと理解しましょう!

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初回公開日:2017年06月14日

記載されている内容は2017年06月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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