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更新日:2024年07月09日
ビジネスシーンでしか使わない言葉、ビジネスシーンで重要視される言葉で、「経験則」という言葉が存在します。こちらの言葉を語弊なく使用するためには、よく理解しておくことが必要です。今回は、そんな「経験則」について詳しく解説していきます。
目次
ビジネスシーンにおいて、何か意思決定等をする時に「経験則上こうした方が良い」という理由で意思決定がなされる事があります。この場合の経験則とはどういう判断基準なのでしょうか。経験則という言葉のビジネスシーンでの使い方について説明します。
経験則とは過去の経験から発見した法則の事を意味します。例えば、「猫が顔を洗うと雨になる」「ナマズが暴れると地震が起こる」など日本には様々な迷信の様なものがありますが、これらはいずれも経験から導き出された法則なのです。なぜ、猫が顔を洗うと雨になるのか、ナマズが暴れると地震になるのか一部は科学的な根拠が示されていますが、科学などない時代から昔の人は経験としてこれらの経験を法則化して経験則として発見して来たのです。
ビジネスシーンにおいては、何らかの意思決定の根拠として「経験則」という判断基準が用いられます。例えば何かの会議で「暖色系メインのチラシの方が寒色系メインのチラシより反響率が1.3倍良くなるので、暖色系のチラシをデザイナーに発注しよう」という話をした場合、暖色系のチラシの方が反響率が高い事は科学的には説明する事が困難です。暖色系のチラシと寒色系のチラシを過去に配布した事があって反響率に差があったという経験を元に経験則上、暖色系の方が反響率が高いという判断をしているのです。
この様にビジネスシーンの意思決定の場面では色々な経験則が使われ、ベテランのビジネスマンになればなるほど様々な経験則によって判断を行っています。業種別で例えば ・営業マン 「経験則上、1人暮らしの高齢者世帯に飛び込み営業を掛けた方が他の世帯よりも反響率が高いので1人暮らし高齢世帯が多い地域に重点的に営業を掛けよう」と言う。 ・マーケッター 「折り込みチラシの反響率は経験則上このケースだと0.05%位なので目標件数を達成する為に配布エリアを前回より広めに設定しよう」と決める。 ・人事担当者 「経験則として●●大学から内に来た人間はいずれも実績をあげているので、今年の採用は●●大学から重点的に採用しよう」とする。 これらの例はいずれも、経験則に基づく意思決定です。この様にビジネスの様々なシーンにおいて経験則は使われています。
上記の様に、過去の経験から法則を見出す経験則は意思決定をする上では非常に有効な手段ですが、経験則という判断基準は正しい判断力を歪めてしまう事にもなるので、経験則という言葉で物事を判断する時は注意が必要です。
例えば、友人とコインの裏表を当てるゲームをしていたとして、4回連続表がでたとします。この場合、5回目にでるのは裏でしょうか、表でしょうか。経験則的に考えれば4回連続表がでているので、5回目も表がでるに違いないと思います。しかし、確率上コインの裏表は2分の1で、5回目にコインの表がでるか裏がでるかは五分五分です。この様な事を考えれば経験則には根拠が無いようにも思えます。
上の話からも分かる通り、経験則とは過去の経験を根拠に未来はこうなるに違いないという風に考えた法則の事で、たまたまその様になった過去の法則に囚われる事にもつながります。諺に「株を守りて兎を待つ」という諺があります。これは畑仕事をしていた農民が畑の近くの切り株にうさぎが当たって捕まえた体験を元にうさぎは切り株にぶつかっていく生き物だという経験則を見出して、畑仕事をせずに切り株の近くでうさぎを待つようになったという笑い話を元に古い慣習や成功に固執して進歩しない人を揶揄することわざですが、経験則はこの様になる危険を秘めています。
この様に、経験則という言葉を元にして何らかの意思決定を行う場合、実は自分で経験則に基づいていると思っていても、実は偶然の経験を元に因果関係のない法則を信じているというケースもあります。この場合、経験則上こう思ったという判断は実は何も考えていないのと同じなのです。経験則という言葉で相手を説得したり、何かを実行しようとする場合、その経験則は本当に法則なのかという点について注意深く考える必要があります。
記載されている内容は2017年06月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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